代表理事藤代政己は、母・姉・義兄が邦楽家（母＝日本舞踊家、姉＝日本舞踊家・長唄演奏家、義兄＝文楽義太夫大夫）であったことから、日本の伝統芸能に深い関心を抱いていましたが、自身は国内外で複数の事業を運営している経営者で、直接伝統芸能の世界にはかかわっておりませんでした。
しかし、4年ほど前から日本の中小企業の優れた商品を海外で販路開拓するサポート事業を展開し始めてから、商品を売るだけではなく、日本の文化や伝統芸能なども併せて紹介したいという気持ちが強まり、2012年6月、上海に津軽三味線の奏者2名を日本から招聘して公演会を開催したことを皮切りに草の根的な活動が始まりました。
その時の演奏者の一人（山下靖喬＝現協会理事）が、東京藝術大学邦楽科に在学中だった為、他の学生とも交流するようになりましたが、藝大を卒業しても邦楽を本業として生計を立てることは非常に困難であり、多くの学生が卒業後中途で挫折してサラリーマンなどになっている、その影響もあってか年々邦楽科の受験生が目減りして最近は定員割れしている状態だ、ということを聞き愕然とすると同時にこのままでは日本の伝統芸能を継承していくことが困難になってしまうという危惧を抱きました。
そこで、何とか若い邦楽家の活躍の場を提供したいと考え、本社団法人を設立することとなった次第です。
2014年3月に東京藝術大学を卒業したメンバー12名（日本舞踊・長唄三味線・箏尺八、鳴り物等）が賛同し、「互」（Tagai）というユニットを結成して、活動を始めております。
現在は、代表理事が運営する企業（㈱キュアテックス）のアンテナショップ（風雅すたいるカフェ）で、毎週邦楽ライブを開催しております。
古典だけでなく、現代曲や洋楽などを様々な演出で演奏している為、今まで邦楽に縁のなかった若い方々も店を訪れてくれるようになりました。
今後は、外国人観光客やビジネスマンなどの集客、ホテルやレストランその他イベント等への派遣、学校や公共施設でのワークショップなどを通じて、国内での新たな需要を掘り起こし、若手邦楽家に活躍の場を提供して参りたいと考えています。
なお、今年4月と10月にはシンガポールで津軽三味線の演奏を披露し、11月には同じくシンガポールで尺八と箏の演奏会やワークショップを行なう予定があるなど、海外での展開も始まっております。
まだ始まったばかりの事業ではありますが、着実に成果を上げ、一人でも多くの若手邦楽家を支援して行きたいと考えています。

日本の伝統芸能の素晴らしさを世界に発信すると同時に本協会に所属する若手邦楽家の育成支援を目的として、次の事業を行なっております。

１．定期公演の企画・運営、公演会場の提供

２．在日外国大使館や一般企業、ホテル、レストラン等のイベントへの派遣

３．各種学校、養護施設、老人ホーム、病院、刑務所等でのワークショップ
　　開催

４．稽古場の提供と各種講師を招いた勉強会の開催
　　　　　　
５．海外でのワークショップ、公演の企画と運営　　　　
　　
６．その他、上記目的を達成する為に必要となる事業

実績なし

無