在日コリアン高齢者を主な対象とする通所介護事業所3か所、居宅介護支援事業所1か所を運営することで、在日1世コリアンの拠り所―故郷づくりに貢献している。２０１１年より多文化ネット「クミヨ」を発足し「在日コリアンのこと知っていますか」をテーマに講演会や展示会などを開催している。その他子育て支援事業や人材育成事業を下記の助成金をいただいて展開している。
　平成１９年度独立行政法人福祉医療機構助成金（子育て支援基金「地方分」）事業：KOREA-子どもたちの遊びの広場事業
　成２１年度公益信託愛・地球博開催地域社会貢献活動基金展開期活動助成事業：ボランティアネットワーク・ポラムティア事業
　平成２２年度公益信託愛・地球博開催地域社会貢献活動基金展開期活動助成　事業：元気高齢者イキイキポラムティア事業
　平成22年度独立行政法人福祉医療機構社会福祉振興助成事業：ウリハッキョ保健教育支援ネット事業
　平成２３年度公益信託愛・地球博開催地域社会貢献活動基金展開期活動助成　事業：オンマ・学生キラキラポラムティア事業
　平成２４年度公益信託愛・地球博開催地域社会貢献活動基金展開期活動助成　事業：アンニョンハセヨ事業
　設立の経緯は、在日コリアンの永住化と高齢化が進む中で、在日コリアン1世自信の尊厳を守り、その歴史や文化を後世に継承し、日本社会に発信することの切実さを感じていた在日コリアン2世たちの力で、集住していた地域での昼食、レクリエーション提供を2年間継続したことが土台となり、安定した事業を目指し、法人格を取得し介護保険事業を開始した。
　初代代表者申美貴はその現場の中心であった。現代表者の南洋二は、開始から副代表として、職員たちやご利用者たちの健康管理をはじめ、サポートをしてきた。彼自身は日本学校に通ったが、家庭での民族教育を背景に強いアイデンティティーを抱きながら医師として、地域社会に貢献している。同胞医師のコミュニティーでも代表を務めている。

　①保健、医療又は福祉の増進を図る活動、②子どもの健全育成を図る活動、③人権の擁護又は平和の推進を図る活動、④社会教育の推進を図る活動、⑤国際協力の活動、⑥文化、芸術又はスポーツの振興を図る活動がNPO法人の活動内容、定款に掲げる概要である。
　①、②の活動として、同胞障がい者と家族、ボランティアが集うあいちムジゲ会（虹の会）支援、アイデンティティーを育むためのＫＯＲＥＡ－子どもたちの遊びの広場事業、ウリハッキョ（民族学校）保健教育支援ネット事業、③、④、⑤の活動としてのハングル講座、多文化ネット「クミヨ（夢よ）」事業、ボランティアネットワーク・ポラム（生きがい・やりがい）ティア事業を展開している。
　

　愛知県は今年の3月に多文化共生プランを更新した。もっとも評価できることは、アイデンティティーを尊重することを掲げたことである。多文化共生は同化することではない。しかし日本の社会は外国人に対して、マイノリティーに対して常に同化を求めている。
　コリアンネットあいちが目指すものは、在日外国人がそれぞれの文化を発信し、日本社会での理解を深め、地域住民として安定した暮らしを営むためにその先駆者となることである。つまり、真の多文化共生社会である。
　先ずは在日コリアン自身がボランティアとしての意識と実力を高め、同胞のネットワークで実践し、地域へ、日本の社会へ向けて発信していくことである。

「在日コリアンのこと知っていますか」をテーマに様々な文化活動を企画進行し、コリアンネットあいちをサポートする任意団体として、多文化ネット「クミヨ（夢よ）」が２０１５年３月１日に発足した。国家間の不和を民間の平和への強い思いで開拓していこうとすべく思いを、分野ごとにカタチとして行く「つくりんぐ事業」を展開している。

多文化共生１．２．３（ハナ・トゥル・セ）プロジエクトと称し、有限会社ゆいぽおと、株式会社ｈｅｒｓｔｙｉｌｅ、株式会社アトリエハル、ＮＰＯまなびやＫＹＵＢＡＮと協働した「ハンメの食卓」広報企画ーオープニングトーク「ありのままに」、料理研究家コウケンテツさん講演会、寸劇「ハンメたちのイドバタ会議」、コリアンフーズ試食、展示会を企画した。２０１５年４月２６日

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広報誌２０１5．6．１５
広報誌２０１5．6．１５　裏

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