子ども

この法人は教育基本法及び学校法教育法並びに、就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律に従い、学校教育及び保育を行う事を目的とする。

人が暮らし、幼き子どもを生み育てる、その子どもが将来にわたり幸せな人生を送ることがしごく自然ことであります。一世代前の子育ては、祖父母・父母・兄弟姉妹の大家族と地域の密着した助け合い、関わり合いの中で生活に対する支援とその子どもの子育てがなされてきました。私もその真っ只中で子育てをしてきた一人であり、ややもすると自分の家族や生活、子育てに影響を及ぼしながらも就労の継続をして参りました。
現在、社会において核家族、父親の長期出張、シングルマザー・シングルファーザー、加えて老人介護等、厳しい環境の中で子育てをしている家庭は稀ではありませんし、少しずつそれらの家庭に対して制度が整ってきた様に見受けられますが、まだ十分に支援が整っているとは感じられない事例に出会うこともしばしばです。
今までに、色々な個性の子どもとの出会いは多々ありましたが、中でも家族構成が両親と知的障害者の３人で、父親は長期出張の最中で、母親がうつ病を発症しているという園児を受け入れた経験が記憶に新しいところです。まずは、その家庭における生活習慣をまるごと受け入れ、母親のうつ病の治療をする時間の確保から入り、子どもの登園後の園生活の流れの確立から始めました。子どもの園生活が落ち着くと共に、母親の心が安定して参りました。
そのような社会のひずみの中、長きに渡り幼保一体化がうたわれてきましたが、その認識やニーズの高まりと共に、「認定こども園」が制度化され、保護者の就労の有無にかかわらず、保育・教育内容を精査し、一人ひとりの子どもの育ちを見つめ、そして、地域と連携してその生活や子育て支援をしていく制度に大いに期待をしています。
「教育方針」と致しまして、御市及び地域との綿密な連携のもと、子どもを心身共に健全に育てる為、信頼する人的環境の中で適切な規模の子ども集団を作りあげて、集団生活、異年齢交流が実りあるものにしていきます。又、子ども一人ひとりを大切に健やかに育て、小学校教育・生涯教育への基礎を養い、のびのびと個性を発揮できる環境の実現を目指して参ります。また「地域の子どもは地域で育てる」ことを充分に意識し、最高最良のサービスを提供して参りますと共に、待機児童の解消や、充実した地域子育て事業により、「子育て家庭」の支援に貢献していきたいと存じます。
幼稚園は３歳からの入園ですので、一人ひとりの３歳以前の生活や習慣を垣間見る機会はほとんどありませんが、もっと早い段階で関わりを持ちたかった親子にも出会います。これらは、制度の問題であったり、保護者の問題であったり、家庭の問題であったり、子どもの問題であったりします。出会い後の対策は、日々の保育、育児相談（カウンセリング）、未就児活動、２歳児学級、親子サークルへのお誘い、児童相談所の紹介、家庭訪問等、その親子に合った多様な活動をする内に、子どもが安定し、保護者が安定し、心の安定と共に、生活の仕方が分かり保護者や子どもがようやく親子らしくなっていくように感じられます。
一人ひとりの子どもの育ちを見つめて、子育て支援に今までの経験を生かして参りたいと考えています。

 

 

 

認定なし

 

 

未実施