CSRプロジェクトは、2007年9月、東大医療政策人材養成講座4期生の桜井なおみ（当法人理事）を、主任研究者とする「がん患者の就労と雇用に関する研究」に端を発します。日本における就労世代がん患者の就労・雇用の実態を明らかにする調査・研究は少なく、がん罹患後の就労・雇用に関わる問題に組織的かつ継続的に取り組むことを目的として活動を開始しました。なお、ここで言うCSRとは「Cancer　Survivors Recruiting」の略（造語）で、「がん患者の就労」を考えるプロジェクトを意味します。
2011年3月3日に一般社団法人化、働き盛りのがん経験者・家族・医療従事者・企業ネットワークの全国組織として本格的に活動を開始した。以下のような病気になっても仕事を続けるためのノウハウの提供や相談事業、企業、医療機関への啓発など活動を行なっています。
●働くがん患者のためのピアカウンセリングの実施（毎月1回）
●就労セカンドオピニオン（個別相談）の実施（毎月1回）
●書籍出版「がんと一緒に働こう!―必携CSRハンドブック（合同出版　2010）」
●「治療を続けながら働く」をテーマとしたシンポジウムの開催
　2010年5月（東京）、同年7月（神戸）、同年9月（岩手）、同年11月（名古屋）計4回
●『がん患者の就労と家計に関する実態調査』　2010年8月
●働くがん患者のための情報を提供するラジオ番組の放送（ラジオ日経「働くがん患者学校」（2011年5月～）
●「ワーキングサバイバーズフォーラム ～社会とつながる～」と題し、2011年6月に東京にてシンポジウムを開催　など
●「北欧にみる、医療システムと社会保障～治療を続けながら働くために～」2011年11月23日開催予定

事業概要（定款４条による）
当法人は、前条の目的を推進するため、以下の事業を行う。
(1)がん経験者の自立に向けた情報発信
(2)経験者、病院、企業からの就労に関する相談
(3)働き盛りのがん経験者が直面する社会的問題に関する調査
(4)その他前各号に附帯又は関連する一切の業務

小児がん領域においても、がん経験者や家族の就労、長期フォローアップが課題となっており、私たちはこれらについても解決に向けた取組みを行なっている。

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