国際協力

フィリピンには絶対的な貧富格差があり、貧困層が自らの力で貧困から抜け出すことは非常に難しい。当団体では、貧困層から意識の高い子どものみ選抜し、大学卒業までの徹底した学習支援を行っている。奨学生がそれぞれの夢を実現し、各分野のリーダーとなり、貧困問題の根本的解決を図ることを目標としている。　　　

【教育支援（奨学生事業）】
2013年よりスタートし、フィリピン、セブ島に住む58名を対象としている。
やる気と志、能力の高い貧困層の子どもたちに、小学3年生から大学卒業まで徹底的な教育支援、リーダー教育を行うことで、将来的にあらゆる社会問題を解決できる「未来のリーダー」となるように支援している。今年、11年の活動を経て初の卒業生を排出し、現地有名企業への就職や、教員資格取得を実現した。さらに、奨学生2名が自家用操縦士（飛行機）の資格を取得している。

【地域支援（自立支援事業）】
コロナ禍の2020年より本格的にスタートし、セブ島の最貧困層400世帯を対象としている。
コロナ禍の緊急支援から、支援内容を自立支援に切り替え、金銭管理、女性の権利向上、栄養衛生改善、職業訓練、農業技術指導、口腔衛生向上など、様々な事業を実施している。全ての事業において、現地行政や各専門家との連携を行うことで、専門性の高い継続的な活動が実現できている。
その一環として、現在ゴミ山や墓地など3か所でラーニングセンターを開設し、91名の最貧困層の子どもたちに高校卒業までの基礎教育とライフスキルと提供している。

【文化交流事業（SGDｓの推進）】
日本からのボランティア、インターンを積極的に受入れ、フィリピンのユースと交流する機会を提供することで、お互いが学び高めあう機会を提供している。日本ではできないさまざまな経験を通じて、世界の問題を自分のこととして考えられるように、指導している

・奨学生に対するリーダーシップトレーニング
当団体で支援する奨学生は、それぞれの夢を実現させることが最終的な目的ではなく、彼らが各分野でリーダーとなり、あらゆる社会問題を解決していくことである。そのためには、勉強ができるだけではなく、高い志と共に、人々を束ね動かすリーダーシップスキルが必要になる。そのため年間を通じて独自のリーダーシップトレーニングを実施している。現在は外部の講師を招いて実施しているが、将来的には卒業した奨学生が、年少の奨学生に対してトレーニングを実施できるようにして、継続性を強化したい。
・奨学生の卒業後の環境整備
今年度11年間支援した奨学生が、初めて大学を卒業し社会に飛び立っていく。まだまだ家柄やコネが採用や人事に影響を及ぼすフィリピンで、卒業生が当団体で育んだ志を、共に育ててくれる会社や指導者のもとで働ける環境の整備が必要である。そのためにも、現地のロータリークラブやその他社会奉仕団体との連携を強化している。
・ラーニングセンターの子どもたちの「手に職」を付けさせる
決して成績が優秀ではないラーニングセンターの子どもたちが、大学を卒業することは、経済的にも見ても非常に難しい。そのため、高校卒業後に彼らに職業訓練を行うことで「手に職」を付けて、犯罪に手を染めたり、忌み嫌われるような仕事に就いたりすることなく自分たちの力で生きていく力を付けさせる。

・教育支援
2024年度には、当団体初となる大学卒業生が3名が誕生し、さらに、2名がフィリピン国内でも限られた若者しか進学できないパイロット養成学校を修了した。彼らの多くが成績優秀者として表彰を受けたほか、アメリカを拠点とする有名企業への就職、他にも日本で英語教員(ALT)として採用されるなど、フィリピンで「貧困層には絶対に届かない」とされていた夢を次々と現実のものにしている。これは本人たちの努力の結晶であると同時に、長年にわたる支援体制と地域に根ざした活動の確かさを証明していると感じている。

・地域支援
3年間継続して行った「フィリピン貧困層の実態調査に基づくコミュニティー主体の栄養改善事業」では、日比の専門家と協働のもと、学術的にも価値の高いデータを収集し、データに基づいた栄養改善事業の基盤を作ることができた。
職業訓練事業では9名の最貧困層が、美容技術を習得し、ヘアカットで収益を得れるようになった。
農業技術指導では、フィリピン国内の農業専門家や行政と連携を行い、専門性の高い農業指導を行う準備を整えている。

・文化交流事業
日本からのスタディーツアー受け入れは年間500名を超え、長期のインターン生も年間10名ほど受け入れている。文化交流事業には当団体奨学生だけでなく、最貧困地区の子どもたちや公立校の生徒も参加し、交流の幅を広げている。
また、2024年には5名、2025年には10名が日本研修旅行に参加し、日本で様々な体験を通じて、未来のリーダーとしての視野を広めている。

QQENGLISHと毎月2回のボランティアアクティビティーを継続的に実施

無

日比NGOネットワーク、JANIC

1名

1名

 

5140005024629

 

 

パンフレット裏
パンフレット表

 

 

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