1984年横浜市初の市民団体「野草の会」が設立され、中区寿地区を中心に精神障害者の生活支援を開始した。その後「ろばの会」と合同で1991年より社会福祉法人化の勉強会を実施し、翌年法人化推進プロジェクトを結成した。1993年には共同事業としてグループホーム「すずらん荘」を開設し、社会福祉法人設立準備会「ろばと野草の会」を設立した。1996年5月グループホーム「恵友レジデンス」の竣工と共に社会福祉法人恵友会が日本で初めて精神障害者のグループホームの運営を事業とする法人として認可を受けた。
それ以来2008年までにグループホームをさらに5か所立ち上げ、現在7か所に43名の方が居住されている。1999年には地域活動支援センター「ほっとスペース関内」、2000年に横浜市栄区生活支援センター、2002年に就労継続支援B型「サザンワーク」、2003年に居宅介護事業所「やすらぎ」、2004年に自立訓練賃貸住宅「ステップアップハウス」、2007年に横浜市南区生活支援センター、2010年に地域活動支援センター「ギッフェリ」を立ち上げ、様々な分野で心の病で生活のしづらさを抱えている方々をサポートしている。
現理事長、菅原道哉は精神科医で、1982年～1990年まで神奈川県立精神医療センター芹香病院医長を務め、その後東邦大学で教授として教鞭をとり、2000年に東邦大学大森病院院長補佐を歴任した。
恵友会には設立準備から関わり、法人認可後からは理事として精神障害者の地域生活自立の実現を支援し、2006年東邦大学大森病院を退職と同時に第3代理事長に就任した。

第2種社会福祉事業として次の事業を行っている。
　（1）地域活動支援センターの経営
　（2）障害福祉サービス事業の経営
　（3）相談支援事業の経営
　（4）移動支援事業の経営
（1）の授産系施設として2か所を運営している。「ほっとスペース関内」は名前のごとくほっとできる場を提供し、仲間作りや生活教室に力を入れている。「ギッフェリ」は福祉的就労の場として、クロワッサンを中心にパンの焼生と販売を行っている。まちのパン屋さんとして地域に親しまれる店舗経営を目指している。
（2）の事業としてグループホーム7か所、就労継続支援B型1か所、生活支援センター2か所、居宅介護事業所1か所を挙げることが出来る。グループホームでは職員による食事提供、見守りのもと、安心して生活していただける居住の場を用意している。就労継続支援B型「サザンワーク」では外清掃、クッキー作り・販売、軽作業等を行い、一般就労に向けての支援も行っている。2か所の生活支援センターは栄区がA型、南区がB型として横浜市より指定管理者に選ばれ運営を行っている。登録された方なら誰でもが利用でき、（3）の相談支援事業も含め、退院促進事業、自立生活アシスタント事業を展開している。居宅介護事業所「やすらぎ」では生活のしづらさを抱える精神障害者の方が単身でも調理・掃除・入浴等ができるよう支援している。買い物、官公庁への同行、余暇活動の同行は（４）移動支援事業としてサービスを提供している。
各施設が連携をとり、さまざまな形でお1人の方を支援していかれるようにしている。

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