財団法人磐城済世会の歴史は1883年松村高知がいわき市平に松村総合病院の前進である長春館病院を開いた時に遡る。
1886年長春館病院を改称し、1951年医療法人松村病院、1954年財団法人磐城済世会松村病院、そして1969年財団法人磐城済世会松村総合病院となった。
その後、附属病院として、精神科病院の舞子浜病院を開設し、これらの病院を財団法人磐城済世会の法人内の施設として運営している。
更に、老人保健施設のシーサイドパイパインビレッジ老人保健施設、療養型病院の長春館病院、松村健診センターそして松村看護専門学校、松村居宅介護支援事業所などを有する医療機関として福島県げ最も長い歴史をもつ民間病院である。
　磐城平藩の藩医松村有輔が戊辰戦争で没した後、その子である松村高知が磐城平藩落城後15年で長春館病院を設立したのは、松村有輔が早くから洋方医学のすばらしさを知り、これからの医療は病院で洋方医術を行うことであることを松村高知に言い聞かせたことが発端である。そしてこの時代の先駆者達の基本的哲学が松村高知の子松村亨、そしてその子であり現在の理事長である松村耕三にそのままの形で受け継がれ、それぞれの時代におけるいろいろな困難を乗り越え現在に至っている。
　百十年にわたる長い歴史の中で培われたわたしたちの財団法人磐城済世会は、創設の時から不変の精神“掬民済世”を引き続き掲げ、常に地域に必要とされる病院として全力をあげて医療を行うという使命のもとに最善の医療を患者さまに提供することにしている。
　理事長の略歴
昭和５０年３月　福島県立医科大学卒業
昭和５０年４月　福島県立医科大学　第２外科勤務
昭和５１年３月～昭和６０年１２月　順天堂大学脳外科勤務
昭和５２年～昭和５５年　米国National Institutes of Health
昭和６１年１月　財団法人磐城済世会　松村総合病院　脳神経外科部長
平成１年５月　財団法人磐城済世会理事長

　総合病院を核に、精神専門病院、医療療養型施設、健診センター、訪問看護ステーション等の医療施設と、介護老人保健施設、居宅介護支援事業所、訪問看護事業所等の介護支援事業を開設、また、緊急通報センター、グループホームの保健・福祉事業を行い、保健・医療・福祉を一体とした総合的サービスを目的とする。さらにはこれらの実現と基盤形成には人材育成が必須であると開設当初から教育に注力し地域住民の健康増進と福祉の向上を図ることを使命としている。

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