平成27年10月[1]生活資料館[2]お茶室[3]ハワイ移民資料館のある資料館　仁保島村を創設した。
[1]今日の家庭は核家族となり、祖父母から昔のくらしや体験談を聞く機会もなく、また学べるところも至って少ない。このようなことから、昔のくらしを体験できて、先人からの生活文化を学べる場を提供する資料館である。展示資料は明治以降、父祖が愛用使用した生活の道具である。集蔵品は系統だてて集めて展示してあり、進化の過程を理解できる。建物も展示物というしそう観点から、伝統工法による構造を可能な限り露出したものを建設した。室外では、井戸を復元して水道のない時の生活、洗濯体験、ふみうすによる精米、ひきうすによるきな粉、米粉作りが体験できる。
[2]国際交流と小中学生を対象にした、茶道文化の理解を目的に設置した。
[3]広島県は全国最大のハワイ移民県であり、しかも当地区は広島で一番の移民送出地区である。これらの歴史を後世に伝えるため、土蔵を新築してハワイ移民資料館とした。土蔵はハワイ移民の証しであり、競うが如く建てられた。
　移民の歴史の中に、今日、あるいは将来日本がかかえるであろう他国からの移民の流入について学べることがあるとしたことも設立の動機にある。

　以上、全ての施設利用と発刊物は無料である。
　設立時から、広島市の土地建物の固定資産税は免除を受け、当館までの坂道市道は、開館当時600万円の予算で広島市が施工してくれた。
　郵便ポストの譲与は、公共に限るとの法律を、当館の目的趣旨が公共の教育・福祉であるという観点から時の郵政大臣の裁断により許可された。

館長

かわさき ひろし