北九州市にある曽根干潟のカブトガニの保全に勤める。そこには「かぶとがに自慢館」が設けられ、カブトガニを含む干潟の生態系や環境を学ぶ教室が開かれている。干潟観察や各種イベント、ゴミ掃除は頻繁に行われている。

近年糸島市の今津干潟においてもカブトガニ観察活動が活発になり、平成２４年には今津干潟保全協議会が設置され、カブトガニ保護を積極的に行っている。九州大学のキャンパスが今津にあるため、積極的に学生がサークルを作りカブトガニなどの干潟の生き物の生態を観測したりしてFacebookでその活動を紹介している。また、今津にある昭和の古民家を改築するに当たりこのサークルの学生達がその基礎作りに大々的に協力している。

日本カブトガニを守る会・福岡支部では福岡市博多湾に生存するカブトガニの調査や保護、またその環境の保護に努め、年々のカブトガニの個体数の減少を発表し、この種が面している環境問題の実情を訴え続ける。一般教育にも力を注ぎ、博多湾の一部、今津は九州大学の研究員や生徒が調査を進めている。同時に干潟・浜辺などの活用方や保護にも行政を交えて積極的に取り組んでいく。

昭和５３年に結成されてからメンバーの高齢化に対し、次の世代でカブトガニに関心を持つ人材を育成する事にも励む。また、団体の特徴である協調性を生かし、今までのように地域での活動に努めながら国際的にカブトガニの重要性をアピールしていき、これから世界の土俵で頑張っていくであろう子供・若者の教育を促進していきたい。つまり古い世代から新しい世代、地域での活動から国際的な活動へのシフト、というより同時進行で持続していくプロジェクトと新しい試みのプロジェクトを進めていく意向である。そのため、日本カブトガニを守る会・国際交流部、そして日本カブトガニを守る会ジュニアを設置していこうと考えている。

日本カブトガニを守る会は笠岡市をはじめ、福岡、伊万里、大分、長崎、に支部があり、各支部はその地域のカブトガニ調査、環境保護、そして教育を行っている。また、平成２３年度には日本カブトガニを守る会が海の貢献賞を受賞。この会は年に一度総会を行い、そこで調査発表などをしている。会員は全部で焼く１０００人といわれている。

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日本カブトガニを守る会（全国団体）