NPO法人つどいは、重症心身障害児者等の重い障害を持つ方々の地域生活支援の拠点を作り出すために発足し（2012年6月）、活動を展開してきた。
　千葉県内夷隅圏域（いすみ市、勝浦市、大多喜町、御宿町）においては、こうした援助資源の整備が立ち遅れており、障害当事者・家族、福祉・医療・教育関係者、行政からの強い期待を受け、多大な助力を得ての展開であった。
　2015年5月より、児童、成人対象の通所事業所を立ち上げ、重度障害児者への生活支援を中心に事業を開始した。この事業所は、各利用者の嗜好、興味・関心、障害特性を考慮した処遇環境を整備したものである。ゆったりと開放的な純木造の建物と各室、スヌーズレン設備、また車椅子対応の浴室などである。この中で、個別的な対応を重視することにより、重症心身障害児者をはじめ、在宅での「孤立した生活」を余儀なくされてきた方々（そのご家族）のニーズに応えるべく、努力を続けているところである。
　加えて2016年6月からは、成人対象の生活介護事業を開始した。これによりライフステージを通した地域生活支援の拠点としての機能をさらに強化していきたいと考えている。
　法人理事長である藤野は、重症心身障害児者への直接処遇の経験を基に、この地域での相談業務に従事し、学校休暇中の「居場所作り」などを通して、ご家族との連携・協力、行政等地域の関係者の支援を受けて、法人の立ち上げ、事業の展開において主導的な役割を果たしてきた。現在、地域社会のニーズに的確に対応した法人事業の展開をさらに進めるべく努めているところである。

　NPO法人つどいでは次の活動・業務を展開している。（契約者数等は2016年6月現在）
　１．放課後等デイサービス事業
　特別支援学校（学級）に通学している、児童・生徒を対象とした事業である。平日の放課後、学校休日（長期休暇）の日中の受け入れをしている。
　現在の契約者数は18名、全員が知的障害を持ち、その内、約三分の一の方々が重複の障害を持っている。日常生活支援、創作活動、余暇活動支援などを提供している。
　２．生活介護事業
　成人の方対象の日中活動支援（通所形態）の場である。現在の契約者数は11名である。重症心身障害者をはじめ多くが重複の障害を持っている。日常生活上の支援、入浴支援、創作活動、社会参加活動支援などを提供している。
　３．日中一時支援事業
　上記二事業が制度的に利用できない方々、未就学児などの日中預かりの事業である。現在の契約者は4名、最も年少の利用者は2歳である。保育所での受け入れが困難とされている方々を中心の受け入れとなっている。
　４．相談支援事業
　障害児、障害者を対象とした相談支援の事業である。障害種別は問わずに受け入れており、現在の契約者は50名余りである。

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