呉市昭和地区は、少子高齢化の影響で人口は減少傾向にあり、地域の疲弊、衰退が懸念される中で、地域住民の力を結集し、この問題を乗り切っていくことが重要であると感じています。
呉市昭和地区は、地域住民の郷土に対する愛着と地域を元気にしようとする思いは熱く、この思いをつなぎ、地域の資源を掘り起こし、人財を育てる機能の創出が強く求められていますが、行政に頼ることなく、民間で担う組織づくりが急務となっています。
NPO法人昭和地区まちづくり協議会の設立により、昭和地区にある様々な資源の有効活用で「明るく、住みよい、元気なまち」を実現させる組織を目指すとともに、未来へとつながる人材育成をすすめながら、誰もが呉市昭和地区に住み続けたいと思える「安心安全のまちづくり」を目指します。
これまで任意団体として実践してきた活動や事業をさらに地域に定着させ、継続的に推進していくことと、地域全体へ活動を広げていくために行政や関連団体との連携を深め、まちづくりの推進及び地域経済活動の活性化が必要であること等の観点から、社会的にも認められた公的な組織にしていくことが最良の策であると考えています。また、当団体の活動が営利目的ではなく、多くの地域住民の方々に参画していただくことが不可欠であるという点から、特定非営利活動法人格を取得するのが最適であると考えました。
さらに、地域住民間で心の通った交流を生み出し、地域全体の元気づくりへと誘導する呉市のモデルとなりうる取り組みを、行政に頼らない地域の総合力で実現させることで、地域社会に広く貢献できると考えます。
平成16年に「 まちづくり推進委員会 」が発足し、平成21年の呉市策定「 ゆめづくり協働プログラム 」をもとに、同年、「 昭和地区まちづくり計画 」が策定されました。
この計画を基本として「 明るく 住みよい 元気なまち 」の実現をスローガンに掲げ、４つの活動方針のもと昭和地区のまちづくりを推進して参りました。
①ふれあいの推進　②環境美化の推進　③安心安全のまちづくり　④地域資源の活用
平成26年には、これまで任意団体として実践してきた活動や事業をさらに地域に定着させ継続的に推進していくとともに、産官学民が連携してまちづくりの推進や地域経済活動の活性化に寄与するため、昭和地区の主要16団体の有志を理事として特定非営利活動法人（ NPO法人 ）の申請を行いました。
平成27年、広島県の認可を受け、特定非営利活動法人昭和地区まちづくり協議会として、管理施設である昭和まちづくりセンターへ事務局を開設し、NPO法人の事務局運営とともに、指定管理物件の管理運営に携わる職員22名が在籍しています。
平成28年度からは、呉市まちづくりセンター条例、呉市スポーツ施設条例に基づき、「主体的な創意工夫により、地域住民による市民協働のまちづくり、生涯学習およびスポーツ振興を効果的に推進し、より地域のニーズに応じた管理運営を行うこと」という目的を担うべく指定管理者として施設の運営管理を受託し、自主運営をスタート致しました。

理事長

かんだ てるよし