病院の小児科外来で看護師として勤務していたころ、自宅で呼吸器を装着し、生活しているお子さんと家族の姿を見たときにとても驚きました。と同時に、私に何かできないものかと、思うようになりました。それから、病院退職と同時に新しく立ち上げる事業の話があり、2003年にしぇあーどという会社の設立に賛同し、障害児・者と言われる方々の地域生活支援と訪問看護事業を行うことになりました。何も知らない福祉の世界と在宅の世界…しかし、地域で暮らしている皆さんに私はどんどん惹かれていきました。高度医療となり、人工呼吸器をつけた方が自宅に帰って暮らすのが当たり前になっていますが、実際その生活をサポートしてくれる体制というのはまだできていない状態です。小児の訪問看護を受け入れるステーションも限られており、医療的ケアが必要といわれるかたがたと共に活動する団体も多くはありません。目の前の困っている人のために何とか支援を…と思って活動してきた8年間。呼吸器を装着した方とのお出かけや、その他様々な方との活動を共にしてきたとき、かなりの需要となっていました。事業所も大きくなり、この活動しているしぇあーどの隙間を埋める事業所が必要なんだと感じ、そんなよい事業所の活動をできる事業所を増やしていくことが、みんなが地域で暮らすために必要なのだと実感し、2011年4月に「ぶるうみぃ」を設立しました。

医療度が高いといわれる方々（呼吸器装着・気管切開など）や小児など受け入れ先があまりない方々の支援に加わり、退院後も不自由なことがなく生活していけるようにサポートしたり、外出への支援にも加わっていき、当たり前にどこにでもいけるようなかかわりが持てるようにと思っております。また、生活に当たり前に必要な入浴なども必要な回数は入れるように、他の事業所とも連携を取り、本人を取り囲む事業所が変わっても同じサービスが受けられるようにしていくことが必要と思っている。介護しているものに変わって本人をきちんとみることができ、レスパイト的な時間が持てるようにしたい。今年度4月より、学校や保育所に通うこともままならず、外出の機会も少ない重症心身障害児の方を対象にした児童発達支援、放課後等デイサービスを開所した。保育、療育、リハビリなどの活動を行っている。

呼吸器を使用している方や、医療的ケアが必要な方など受け手が少ない方たちの日中活動の場や特別支援学校を卒業後の居場所作りにも力を入れていきたい。具体的には重心といわれる方たちのデイサービスや特別支援学校卒業後の就労支援的なサービスを行えるよう考えている。

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