私ども事業所は、「安全参加と平等」を掲げた国際障害者年の間、障害者の置かれている社会状況も少しずつではありますが、改善させてきました。
　また、重度障害者や高齢者にとって必要な介護保障制度も徐々に改善されつつありますが、依然として、　りで安心して暮らしていける社会にはなっていません。　　　　　　　　　　　　
　こりからの問題は、行政がやるべき事で、私達の自立生活が、厳しい状況にあるのは、行政の責任だといって片付けるのは簡単です。しかしそれで良いのだろうかという、こちら側の問題もあると思います。
　私達の目的は、「安全参加と平等」を実現し『障害者や高齢者が１人で安心して暮らせる社会を作る」ことにあります。その為に地域で生活するのに、必要な経済的な裏付けと介護制度を行政に求める動きが、各地で続けられて来ましたが、目的を達成する手段を行政だけに求めるのではなく、自らが作り出すことも必要になってきていると思うのです。この「自立生活企画」は、自分の居場所を自分で創る為に当事者たちが、1992年2月に設立した事業所です。

私どもの事業所は、団体の目的と一部重複しますが、主に重度の障害を持たれている方を中心とし活動しています。呼吸器をつけちいるかたや、寝たきりの方々が、通院やレジャー・お買い物・お墓参り・ちょつとしたお出かけ等に、気軽に利用出来るシステムを取っています。呼吸器をつけている，ALSの方が、外出される時に、利用者の方が、「遠出をするので呼吸器のバッテリーが不安なんですが行けますか？」と訊ねられました。バッテリーが少なくなってきてしまった時などのために、車中にはインバーターを常備しており、渋滞等で帰りが遅くなってしまっても利用者の方々が、安心できる状況を保っています。また、業務前には必ず車の点検・給油等常にチェックし万全な体制で、対応するよう心がけています。

　現在運行している一台（二台中）が、十年以上使用しており、距離数も20万ｋ近く利用させて頂いているので、利用者の方々に、安心してご利用して頂けるように、新しい車にしたいのです。

無