千里文化財団は、永年にわたって我が国の民族学（文化人類学）の発展に貢献してきた財団法人民族学振興会の千里事務局を母体として、1983年に設立された。
前身の千里事務局は、国立民族学博物館の開館当初から、同館に対する支援事業及び各種シンポジウムの企画・運営などをおこなってきたが、そこでつちかわれた民族学的視点は、国際的な問題のみならず、現代社会をとりまく諸相を解くカギとして、ますます重要かつ必要とされるようになってきた。
千里文化財団は、その社会的要請に応えるため、これまでに蓄積してきた民族学的情報を活用しつつ、内外の人々との出会いをもたらす国際交流の場や、人々が世界的な文化・学術等に接する機会を創出していくため、現実的な諸問題の調査・研究をし、多様な方面で広範囲な文化事業を企画・実施している。
また、1999年の財団法人民族学振興会の解散以後、民族学の発展と普及の役割を担う日本唯一の財団として活動している。

・文化人類学・民族学等に関する普及事業
・国立民族学博物館および各種機関の活動に対する支援および利用促進事業
・講演会、展覧会等の企画・運営、実施事業
・編集、出版事業
・調査・研究事業
・各種学会研究会の事務業務
・シンポジウムの企画・運営事業

国立民族学博物館に蓄積された情報や資料、学術的な研究資産をより多くの人々に活用していただけるよう、来館者に来ていただくという待ちの事業ではなく、巡回展や出前授業をはじめとする、出向いていっておこなう事業をおこなっていきたい。

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