かまくら笑ん座は、鎌倉市を中心とした、発達障がいをもつ当事者家族を対象とした支援活動を親主催で行なうことを目的として、発達障がいの子を持つ親達が立ち上げた団体です。「地域で育てていく発達障がい・児」に、一人でも多くの方々の理解を得ながら、自然なかたちで取り組み、障がいの有無をこえた共存の在り方（『障健混在』）をめざしています。
主な活動は・・・
・親が主催をする、子供達の学びの場「コンパス・ハート」塾の開催
・子ども達の自立を支援する社会接点の場として、鎌倉野菜やその野菜で作った加工品を販売する「菜さんの菜市」の開催
・ソーシャルスキルやムーブメントを取り入れた、地域のボランティアさんと一緒に過ごす「遊びの会」などの企画、開催
・行政や地域支援との関係作りのための、定期的な勉強会やセミナーの企画、実施
などです。親同士の親交も深め、子育て、心育てでの悩みを相談し合い、笑顔で居場所を作っています。

　かまくら笑ん座も１０年目となり、子供達の中には、社会に出る時期を迎える子供も出始めています。そのため、今までの活動だけではなく、彼らが安心して生きる場所としての『居場所』を作る活動が必要であると痛感しています。彼らをはじめ、すべての発達障がい者は、健常者と同じく、特性を持って生きています。彼らの特性を活かした仕事、生き方を見つけていく場である『居場所』を作ることにより、本人の『じりつ（自立及び自律）』を支援します。利用者への門戸は、かまくら笑ん座の当事者に限らず、広く開放します。
　かまくら笑ん座は、「地域」に支えられています。地域への感謝の気持ちから、居場所作りを通し、地域に恩返しがしたいと考えました。すなわち、利用者だけでなく、地域の居場所を作ることも目的とします。その居場所で、地域の方々に彼らの「優しさ、素直さ、純粋さ、ひたむきさ」に触れてもらい、彼らから「生きる」ことの大切さを感じ取ってもらえればと考えています。

理事長

いとう ゆみ