当法人は昭和６年(１９３１年)、宣教師や奉仕学生の生活困窮家庭への救済事業から発足しました。以後、戦災による事業存続の危機も多くの皆さまの支えによって乗り越え、昭和２７年には社会福祉事業法に基づく社会福祉法人として認可を受けました。創立以来８０年余、東京荒川区を中心に、地域に必要とされ、信頼される福祉サービスの充実という使命を果たすべく、逐次改善を重ね今日に至っています。

　医療では無料又は低額な診療を行うクリニック、保育では児童福祉法による認可保育園の運営を長きにわたり基礎として地域福祉に邁進してきましたが、時代とともに変化する福祉のニーズに応えるために、新たな事業も展開して参りました。

　介護保険法の施行を前に、平成10年には老人保健施設まちやの開設、翌11年には荒川区より花の木ハイム荒川特別養護老人ホーム、在宅高齢者通所サービスの受託運営を開始しました。さらに平成12年には居宅介護支援事業の開始、同年および平成17年には訪問看護ステーションひかり、ぎんがをそれぞれ開設し、地域で暮らす在宅高齢者への支援に努めてきました。平成18年に受託運営を開始した荒川地域包括支援センターでは、複数の資格職員を配置し、世代に拘わらず地域のあらゆる福祉課題を協働して解決すべく取り組んでいます。

　子育て支援の分野においては、入所希望者の増加に伴い、上智厚生館保育園の分園建設(平成20年)をはじめとした入所定員拡充を段階的に実施するとともに、荒川区より上尾久保育園(昭和57年)、南千住さくら保育園(平成12年)、南千住保育園(平成23年)の指定管理者運営をそれぞれ受託し、地域の待機児童解消に貢献してきました。また、平成14年には病気回復期の子どもをお預かりする病後児保育室コスモスを、平成18年には一時保育室を開設し、多様な保育ニーズに応えています。

　学童保育においては、ニーズの高まりを受けて、平成７年に尾久西小学童クラブの受託運営を開始して以降、大門小、五峡小、三峡小、四峡小、南千住第一・第二の各学童クラブおよび五峡小、大門小の両子育て支援プラン事業の運営を受託し、今日では荒川区内８ヶ所の学童クラブおよび子育て支援プラン事業を運営しています。

東日本大震災を経て、また社会情勢はめまぐるしく変貌しておりますが、いつの時代も先人から受け継いだキリスト教の精神、隣人を愛する心がわたしたちの基礎であり、奉仕する真心からの笑顔と献身的な心が、地域の皆さまに選ばれる福祉サービスの実現のためすべてと信じ、邁進しております。

これからも、質の高い福祉サービスを継続して提供していくために、基盤である施設、設備の充実はもちろんのこと、行政をはじめ関係機関との連携を密にして、皆さまの温かいご理解ご支援を頂戴しながら、職員一人ひとりがより一層自己研鑽に努めて参ります。どうぞよろしくお願いいたします。

キリストの精神　理念に基づき、医療・介護・保育・教育・福祉サービスを必要とする利用者の意向を尊重して心身ともに健やかに育成され、又は社会、経済、文化その他あらゆる分野の活動に自主的に参加する機を与えられているとともに、日常生活を地域社会において必要なサービスを総合的に提供されるように支援する事を目的として、社会福祉事業を行う。

（運営施設・事業）
上智クリニック
上智厚生館保育園　病後児保育室コスモス　一時保育室(在宅預かり)　上智厚生館保育園分園
上尾久保育園
南千住さくら保育園
南千住保育園　一時保育室(在宅預かり)
学童クラブ(尾久西小、大門小、五峡小、三峡小、四峡小、南千住第一・第二)
子育て支援プラン事業(大門小、五峡小)
居宅介護支援事業
老人保健施設まちや　短期入所療養介護　通所リハビリテーション
花の木ハイム荒川特別養護老人ホーム　短期入所生活介護　在宅高齢者通所サービスセンター
荒川地域包括支援センター　高齢者見守りステーション
訪問看護ステーションひかり　訪問看護ステーションぎんが

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