理事長福智寿彦は、愛知医科大学を卒業後、東京の精神神経センターで精神医学を学び、愛知県内の一般精神科病院で勤務後名古屋市昭和区に精神科クリニックを開業した。開業後は精神障害者の社会復帰が進まない現状に対し、精神科デイケアを中心に、グループホーム・ケアホームなど単身生活の場の提供、相談支援や生活訓練施設による生活のサポート、また、社会復帰の大きな目標でありながらなかなか進んでいない就労に向けた訓練を行うための施設を作るため2004年にNPO法人を設立し、（当時）小規模作業所であるCAFE GALLERY寸心の運営を開始。包括的な支援体制を作り上げた。CAFE GALLERY寸心では、これまでに20数名の当事者が一般就労のために卒業し、現在も2店舗合計80人の当事者が一般就労を目標に訓練を行っている。

ケーキ屋さん、カフェである、CAFE GALLERY寸心を名古屋市昭和区、千種区の2店舗で運営し、それに関わる業務一般と同時に、利用する当事者が一般就労に向けて効果的な訓練を行うことができるよう、目標の設定や評価をし、本人と一緒に振り替えることで、働くために必要な職業習慣や姿勢を身につけ、一般就労につなげていくことが最も大きな活動内容である。また、地域の方と接しながらの仕事をすることで地域の人々の理解が深まり、障害に関係なく、誰もが楽しく快適に地域生活を送れるような社会を作るための一助となりたいとも考えている。同時に、障害のある方が働いているいない関係なく、来店し、商品をお買い上げいただいたお客様、またはカフェでゆっくりと過ごされるお客様に喜んでいただけるような、地域で愛される一個のお店として、商品、サービスの向上に日々努めている。このように、施設の中だけで完結しない、あくまで地域での活動に主眼を置き、時には他店とも競い合う環境の中での事業を通じて利用する当事者に、働くことの厳しさ、楽しさ、喜びを経験してもらうことも大切な活動と考えている。

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