設立経緯
ノーマライゼーション理念が社会において語られるようになってからずいぶんと時間が経ち、障害者自立支援法～総合福祉法が施行され、障害者福祉サービスに関する諸制度および地域社会の中での障害者に対する福祉サービスの枠組みが少しづつ整備されつつあります。
しかし、実際に障害者を取り巻く生活環境は本当に良くなったと言えるのか、現実にはその環境は依然厳しい部分が多く、今日においても障害者が社会の一員として尊重され、地域社会がその生活を支えていくという仕組みは十分に確立されているとは言えません。また、障害者の方々が本当に望むサービスが提供されていない部分があることも事実です。
そのような社会環境の中で、誰もが安心して豊かに生活できることができる社会をどのようにしたら実現できるのか、地域社会の在り方が見直されてきています。障害福祉サービス提供における各市町村の役割の強化が進められており、今後、社会福祉、障害者福祉がますます地域を中心としたものになっていくでしょう。つまり、社会福祉、障害福祉を地域社会において市民全体の生活に根ざしたものとしていくことが求められているのです。そして、何よりも障害者自身が、一市民として安心して地域社会の中で自立的な生活を送ることを強く願っています。
障害者の抱えるハンディや悩みは実に様々であり、それゆえに、一人一人が望む障害福祉サービスの態様も様々です。その人個人に合った適切できめ細やかな生活援助をサービスとして提供していくことが障害者の地域社会の中での自立的生活の確立を促進させ、そして、この積み重ねによりはじめて社会福祉、障害福祉が市民全体の生活に根ざしたものになると考えました。
私たちは、上記の趣旨を実現するために障害者自立支援法（現総合福祉法）に基づく共同生活援助事業所（グループホーム）を運営することにより、利用者の視点にたった福祉サービスの向上を目的として、公益性の高い特定非営利活動法人の設立を検討することとなり、相当数の賛同者も集まったので「あま福祉会」を設立しました。

代表者略歴
宮崎　嘉孝　（1979年10月27日生）
平成14年3月　同朋大学社会福祉学部社会福祉学科卒（社会福祉士国家資格免許取得）
同年4月　医療法人回精会北津島病院　精神保健福祉部医療相談室へ配属
同16年4月　精神保健福祉士国家資格免許取得
同20年4月　心神喪失者等医療観察法に基づく精神保健参与委員（現在に至る）
同22年4月　特定非営利活動法人あま福祉会　理事長（現在に至る）
同24年4月　あま障害者圏域精神医療保健福祉アドバイザー（現在に至る）
同27年4月　ハローワークにおける心の健康相談　相談員（至平成28年3月）
同29年4月　愛知県精神保健福祉士協会　理事（現在に至る）

前記の設立趣旨を踏まえ、以下の通り事業を運営しています。
平成22年6月　グループホーム「じもくじ」開設　（愛知県あま市）
同23年7月　共同生活住居「いなざわ１」開設（愛知県稲沢市）
同24年4月　共同生活住居「いなざわ２」開設（愛知県稲沢市）
同25年3月　共同生活住居「いちのみや」開設（愛知県一宮市）
同26年6月　グループホーム「第2じもくじ」開設（愛知県あま市）

当初から「地域に根ざした」生活に主眼を置き、地域行事への積極的参加はもちろんのこと関係市町村、他の障害福祉サービス事業者や医療、保健、福祉サービスとの綿密な連携を図り、総合的なサービスの提供に努めました。
平成23年度には愛知県精神障害者社会復帰施設協会の推薦により施設見学会を開催するとともに、法務省保護局長の愛知県視察の際には、心神喪失者等医療観察法協力施設として愛知県内のグループホームからは当施設が視察先に選定されました。

平成25年度にはあま市から以下の意見が付され、平成25年度社会福祉施設整備事業対象施設となり、「第2じもくじ」を建設しました。
「設置主体である特定非営利活動法人あま福祉会は、市内唯一の共同生活介護、共同生活援助事業所として市内外から入居者の受け入れを行うとともに、近隣市町村にも共同生活介護、共同生活援助事業所を設置され、障がいのある方が地域で暮らす場の確保に大きく貢献しております。
当該住居整備計画は障がいのある方の住み慣れた地域での生活の支援に資するとともに、当市の障がい福祉施策の推進に必要な事業であると考えます。」

特になし

特になし

無