一般財団法人南アルプスみらい財団

基礎情報

団体ID

1878140670

法人の種類

一般財団法人

団体名(法人名称)

南アルプスみらい財団

団体名ふりがな

みなみあるぷすみらいざいだん

情報開示レベル

★ ★ ★ ★ ★

第三者認証マーク

団体の概要

静岡県は、南アルプスを訪れる人々を増やしながら自然環境の保全活動の拡充を図り、利活用と保全の好循環を生み出すことで、南アルプスの貴重な自然環境をより良い形で未来に引き継ぐことを目的に、一般財団法人南アルプスみらい財団を令和4年7月に設立しました。

代表者役職

理事長

代表者氏名

戸野谷 宏

代表者氏名ふりがな

とのや ひろし

代表者兼職

主たる事業所の所在地

郵便番号

422-8017

都道府県

静岡県

市区町村

静岡市駿河区

市区町村ふりがな

しずおかしするがく

詳細住所

大谷5762 ふじのくに地球環境史ミュージアム3階

詳細住所ふりがな

おおや ふじのくにちきゅうかんきょうしみゅーじあむ

お問い合わせ用メールアドレス

mirai@mamf.or.jp

電話番号
(公開用電話番号)

電話番号

054-238-2270

連絡先区分

事務所・勤務先

連絡可能時間

8時30分~17時15分

連絡可能曜日

月 火 水 木 金

備考

FAX番号

FAX番号

054-238-2275

連絡先区分

事務所・勤務先

連絡可能時間

8時30分~17時15分

連絡可能曜日

月 火 水 木 金

備考

従たる事業所の所在地

郵便番号

420-8061

都道府県

静岡県

市区町村

静岡市葵区

市区町村ふりがな

しずおかしあおいく

詳細住所

田代 静岡市南アルプス自然ふれあいセンター内

詳細住所ふりがな

たしろしずおかしみなみあるぷすしぜんふれあいせんたーない

URL

団体ホームページ

団体ブログ

Facebook

X(旧Twitter)

代表者ホームページ(ブログ)

寄付

ボランティア

関連ページ

閲覧書類

設立年月日

2022年7月19日

法人格取得年月日(法人設立登記年月日)

2022年7月19日

活動地域

県内

中心となる活動地域(県)

静岡県

最新決算総額

1,000万円~5,000万円未満

役員数・職員数合計

11名

所轄官庁

静岡県

所轄官庁局課名

くらし環境部環境局自然保護課
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活動概要

活動分野

主たる活動分野

環境・エコロジー

 

教育・学習支援、地域・まちづくり、観光

設立以来の主な活動実績

 保全活動の基本となる山岳地域のパトロールについては、令和4年度から、令和7年度の10月末時点までで、活動も含め延べ228日のパトロールを行っています。
 具体的な活動としては、毎年、茶臼、聖平、荒川、三伏、本谷の5か所において、シカ柵の設置・補修・撤収作業を行い、柵設置箇所及びそれ以外の保全対象群落の植生調査なども行っています。どの箇所も往復するだけで、健脚のスタッフでも最低1泊2日はかかります。
シカ柵は、斜面では設置したままにしておくと雪の重みで支柱が曲がり使えなくなってしまうので、植物が種を落とす秋以降に一度撤収し、雪解けを待って再び設置します。
ただ、雪解けの時期は雪の量や気温などにより毎年違うため、雪のあるうちに事前に実施前の調査を行います。多い時で、柵の立上げ実施までに3回も雪の状況確認に行くこともありました。

団体の目的
(定款に記載された目的)

この法人は、南アルプスを訪れる人々を増やしながら自然環境の保全活動の拡充を図り、利活用と保全の好循環を生み出すことで、南アルプスの貴重な自然環境をより良い形で未来に引き継ぐことを目的とする。

団体の活動・業務
(事業活動の概要)

 主な活動は、知る、守る、活かす、広げるの4つの活動です。
<知る>
 3,000m峰が連なる南アルプスの山岳地域の登山道や貴重な自然環境、崩落等の現状、山小屋の利用状況など、山岳地域における最新情報を収集するためのパトロールのほか、麓地域における地域住民からの活用や連携に繋がる様々な情報の収集作業を行っています。
<守る>
 主に高山植物の保全業務と登山道の整備などです。南アルプスの高山植物はシカによる食害が深刻で、放置しておくと植生だけでなく、表土も流亡し生態系全体に影響を及ぼします。シカによる被害から高山植物等を守るため、対象区を防鹿柵で囲う作業をボランティアを募集して行っています。
<活かす>
 保全活動を続けるためにも麓地域の協力は不可欠ですが、麓地域の井川地区では、住民も400人を割り込み、過疎化が深刻な状況にあります。活かす活動では、地域の活性化につなげる様々な提案や若者を中心に地元活性化につながる連携の促進を図っています。また、椹島における親子体験ツアーの開催や、県観光協会と連携してヘリ登山の商品開発の支援を行うほか、静岡市が2025年に井川にオープンした南アルプスユネスコエコパークミュージアムにおける出展のほか、ミュージアムで使用する映像や展示に写真を提供するなどの支援を行いました。
<広げる>
 ホームページやSNSによる情報発信のほか、様々なイベントなどに出展し普及啓発を行うとともに、学校や公的施設や山小屋などでの出前授業、行政や企業と連携した講演会の開催のほか、現地視察の案内なども行っています。
 昨年度は、南アルプスがユネスコエコパークに登録されて10周年を記念し、大井川源流の碑設置プロジェクトの企画から運営までを行いました。プロジェクトの主旨は、静岡県最北端の間ノ岳直下の大井川源流箇所に、なるべく多くの方に関わってもらいながら記念の碑を建てることで、南アルプスを自分事として考えて頂こうというものでした。具体的には、大井川河口の吉田町から源流地点まで170kmに及ぶ区間を、全て人力で碑の資材をリレーして運び現地で組み立てるというものです。総勢200名に及ぶボランティアや企業の協力を得て無事大井川源流の碑を建てることができ、参加者からも参加してよかったとの言葉をいただきました。
 その他にも、登山用品店やスポーツ用品店などと連携し、登山家等の講演会や展示など南アルプスの魅力を伝える取組みを開催しました。

現在特に力を入れていること

 南アルプスには希少な動植物が生息しており、その種の約1/5が絶滅の危機にあると言われています。特に、高山植物はシカによる食害を受け深刻な状況にあります。高山植物に関するシカの食害は、20年ほど前から発生していますが、高山帯での捕獲は、山岳地域ということで現地に行くことや捕獲した肉を持ち帰ることが難しいことに加え、猟師の減少や高齢化などから里地での駆除にも人手が回らないなどの理由から実質的に行えませんでした。また、地球温暖化の影響で、降雪量も減少し生存率も高まったことなどにより、高山帯でのシカの頭数は増加し、年々被害も拡大しています。更に、シカ柵の設置などの保全活動を支援してきた麓地域やボランティアも高齢化などにより活動の継続も年々厳しくなっています。
 このような状況を改善するため、当財団では、高山植物の保全活動に特に注力し、継続的な実施に繋げられるよう活動しています。
 現在保全対策を行っている箇所以外にも被害が拡大しており、保全対策の拡充が必要になりますが、保全対策を進めるためにも、植物の生育状況や被害の状況を捉え、分析し、優先して保全すべき箇所を選定する必要があります。
 南アルプスは3,000m峰に囲まれた山岳地域であることから、調査・研究活動を行う上でも時間的にも体力的にも厳しいフィールドであるといえます。これまで研究活動を続けてきた研究者も高齢化しており、現地での活動が実施的に難しくなっていること、若手の研究者は、短期的な研究成果が得にくいフィールドワークから、科研費の獲得し易いDNA解析などに進む傾向が強くなり、レッドデータブックに記載すべき現状の把握すら危うい状況にあります。
 県では、南アルプスの研究活発化するための組織として、ふじのくに地球環境史ミュージアムの中に南アルプス学会を設置しました。
 当財団も、南アルプス学会と連携し、南アルプスの研究活動を支援しています。財団では、どの組織より現地に数多く足を運んでいるというメリットを活かし、現地生態系の現状をつぶさに把握していくことで、研究者のフィールドワークに関する負荷を低減し、南アルプスにおける研究活動を活性化することで保全活動の拡充につなげたいと考えています。

今後の活動の方向性・ビジョン

 南アルプスは広大であり、保全すべき貴重な生態系も限りなく存在し、地球温暖化などの影響から、今後人的に保全すべき箇所も増えてくることが予想されます。
 これまでも、我々だけの努力では保全しきれませんでしたが、麓地域の人材やボランティアの高齢化も進みつつあり、今後は新たな協力者の支援が益々必要とされてきます。
 我々がプレーヤーとして直接的に保全する面積を増やす努力も継続しますが、私たちが直接保全できるエリアには限界があります。
 広大な南アルプスを守っていくためには、なるべく多くの人が保全活動に参加しやすい仕組みや、体制の構築を図ることが必要であると考えます。活動に参加していただくためには、まずは南アルプスに来ていただき、その魅力を体験していただいたうえで、現状の課題を知っていただき、保全活動に様々な形で協力して頂けるように活動の輪を広げていきたいと考えます。
 来訪者の視点から考えると、南アルプスは静岡県、山梨県、長野県の3県に跨っていますが、コロナ以前の統計では、山梨県、長野県の入込者数が184万人ほどであったのに対し、静岡県側は7千人と大きな差があります。決して、静岡県側の南アルプスが山梨県や長野県に比べて魅力が劣るということではなく、圧倒的にアクセスが悪いことがその違いを生む要因となっています。
 現地までの距離を縮めることは出来ませんが、知られていない魅力を掘り起こし色々な形で伝えることで、静岡側の南アルプスに是非来たいと言っていただけるようにしたいと考えます。
 そのためには、関係機関の方々は勿論、県外の企業さんたちなどとも連携し、様々なアイデアを集めて南アルプスに来ていただける人を増やしていきたいと考えます。

定期刊行物

団体の備考

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協働実績

助成金・補助金・物品等、他の組織から受けた支援の実績

<補助金>
・南アルプスモデル推進事業費補助金(静岡県:令和4年度~)
 南アルプスをより良い形で未来に引き継ぐため、県・市町・民間が構成する各組織と情報を共有し、科学的知見に基づき環境保全を進めながら利活用を促進する「南アルプスモデル」の推進事業を行う。

他のNPO・市民活動団体との協働、他の学協会との共同研究・協働の実績

<研究支援>
・南アルプス学会と連携し、南アルプス学研究フィールドステーション(椹島)を運営

企業・団体との協働・共同研究の実績

実績なし

行政との協働(委託事業など)の実績

<受託業務>
・南アルプス高山植物保全対策業務(静岡県:令和5年度~)
南アルプス国立公園及び南アルプスユネスコエコパークの優れた自然景観と生物多様性を保全するとともに、適正な利用を図るため、調査及び保全対策を実施する。

・南アルプスモデル推進業務(静岡県:令和4年度~)
ユネスコエコパークが持つ3つの機能及び本県が提唱する、科学的知見に基づき環境保全を進めながら利活用を促進する「南アルプスモデル」の実現を図るとともに、南アルプスをより良い形で次世代に引き継ぐことを目的に実施する。

・南アルプス登山マナー・安全普及啓発業務(静岡県:令和6年度)
南アルプスの保全と観光の調和を図るため、南アルプス国立公園を訪れる団体登山の引率者、企画者を中心とした登山に関心のある県民へ、南アルプス登山の特徴や注意事項、実際の遭難事例、施設(登山道・山小屋)の利用方法等を学ぶことができる講習会を開催し、登山マナーの普及啓発を行う。

・南アルプス登山道調査業務(静岡市:令和7年度)
南アルプス登山道の安全な利用のため、登山道の通行等に支
障のある箇所を現地踏査にて調査する。
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財政

最新決算総額

1,000万円~5,000万円未満

会計年度開始月

4月

その他事業の有無

会計情報 CANPAN標準書式で表示しています。

収支報告

<収入の部> 2023年度(前々年度)決算 2024年度(前年度)決算 2025年度(当年度)予算
内訳 会費
0円
0円
0円
寄付金
0円
0円
0円
民間助成金
0円
0円
0円
公的補助金
29,465,541円
27,699,873円
39,100,000円
自主事業収入
0円
353,000円
0円
委託事業収入
10,736,000円
11,396,000円
11,715,000円
その他収入
0円
8,974円
0円
当期収入合計
40,201,735円
39,457,847円
50,815,000円
前期繰越金
15,098,366円
18,955,728円
17,523,577円
<支出の部> 2023年度(前々年度)決算 2024年度(前年度)決算 2025年度(当年度)予算
当期支出合計
37,519,525円
37,429,196円
50,815,000円
内人件費
24,521,276円
25,425,502円
28,448,000円
次期繰越金
17,523,577円
18,955,728円
17,523,577円
備考
 
 
 

貸借対照表

<資産の部> 2023年度(前々年度)決算 2024年度(前年度)決算
内訳 流動資産
19,226,668円
21,132,789円
固定資産
3,680,110円
3,408,066円
資産の部合計
22,906,778円
24,540,855円
<負債の部> 2023年度(前々年度)決算 2024年度(前年度)決算
内訳 流動負債
5,383,201円
5,585,127円
固定負債
0円
0円
負債の部合計
5,383,201円
5,585,127円
<正味財産の部> 2023年度(前々年度)決算 2024年度(前年度)決算
内訳 前期正味財産
15,098,366円
17,523,677円
当期正味財産増減額
2,425,211円
1,432,151円
当期正味財産合計
17,523,577円
18,955,728円

会計情報 NPO法人会計基準書式で表示しています。

収支報告

<収入の部> 2023年度(前々年度)決算 2024年度(前年度)決算 2025年度(当年度)予算
内訳 受取会費
0円
0円
0円
受取寄附金
0円
0円
0円
受取民間助成金
0円
0円
0円
受取公的補助金
29,465,541円
27,699,873円
39,100,000円
自主事業収入
0円
353,000円
0円
(うち介護事業収益)
 
 
 
委託事業収入
10,736,000円
11,396,000円
11,715,000円
(うち公益受託収益)
 
 
 
その他収益
0円
8,974円
0円
経常収益計
40,201,735円
39,457,847円
50,815,000円
<支出の部> 2023年度(前々年度)決算 2024年度(前年度)決算 2025年度(当年度)予算
内訳 事業費
 
 
 
(うち人件費)
 
 
 
管理費
 
 
 
(うち人件費)
 
 
 
経常費用計
37,519,525円
37,429,196円
50,815,000円
当期経常増減額
 
 
 
経常外収益計
 
 
 
経常外費用計
 
 
 
経理区分振替額
 
 
 
当期正味財産増減額
 
 
 
前期繰越正味財産額
15,098,366円
18,955,728円
17,523,577円
次期繰越正味財産額
17,523,577円
18,955,728円
17,523,577円
備考
 
 
 

貸借対照表

<資産の部> 2023年度(前々年度)決算 2024年度(前年度)決算
内訳 流動資産合計
19,226,668円
21,132,789円
固定資産合計
3,680,110円
3,408,066円
資産合計
22,906,778円
24,540,855円
<負債及び正味財産の部> 2023年度(前々年度)決算 2024年度(前年度)決算
内訳 流動負債合計
5,383,201円
5,585,127円
固定負債合計
0円
0円
負債合計
5,383,201円
5,585,127円
正味財産合計
17,523,577円
18,955,728円
負債及び正味財産合計
 
 
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組織運営

意志決定機構

定時理事会を年に2回以上開催し、定例評議員会にて事業運営を実施している。

会員種別/会費/数

なし

加盟団体

なし

役員・職員内訳

役員数 事務局スタッフ数
有給 常勤
1名
5名
非常勤
0名
1名
無給 常勤
0名
0名
非常勤
5名
0名
常勤職員数
5名
役員数・職員数合計
11名
イベント時などの臨時ボランティア数
50名

行政提出情報

報告者氏名

田島 章次

報告者役職

専務理事兼事務局長

法人番号(法人マイナンバー)

9080005007470

認定有無

認定なし

認定年月日

 

認定満了日

 

認定要件

 

準拠している会計基準

その他

準拠している会計基準がその他の場合の会計基準名

公益法人会計基準

監査の実施

実施済み

監視・監督情報

実施済
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添付資料

定款・会則

最新役員名簿

パンフレット

 

入会申込書

 

退会申込書

 

会員情報変更届

 

研究費・助成金申請書

 

その他事業に関する資料

 

年度別添付資料

決算・事業報告

決算報告書
(活動計算書/収支計算書)
決算報告書(貸借対照表) 決算報告書(財産目録) 事業報告書
2024年度(前年度)
2023年度(前々年度)
2022年度(前々々年度)
2021年度
 
 
 
 
2020年度
 
 
 
 

予算・事業計画

予算書類 事業計画書
2025年度(当年度)
2024年度(前年度)
2023年度(前々年度)
2022年度(前々々年度)
2021年度
 
 

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