長久手市は、財政の豊かさを背景にした若いまち、住みやすさランキング全国２位、子育てのしやすさランキング全国１位であるとの評価（東洋経済新報社）もあるような便利に暮らすまちですが、ベッドタウンとしての色彩が強く、災害対応や地域の防犯などの課題への対応を主体的にすすめるべき住民の側に、子ども会の減少、自治会やシニアクラブ加入率の低下、役員の成り手も少ないなど多くの問題を抱えています。また、放課後子ども教室は、小学校６校の内３校に開設されているに留まり、小学校や保育園等の増設も必要になっています。財政が豊かで、若いまちと言われている、恵まれた環境である今だからこそ、未来に希望が持てる新しいまちづくりの準備を始められるということであります。
その新しいまちづくりには、公共サービス等を担う人材が求められています。
それは、長久手市内の住民に対する、放課後子ども教室やまちなかサロンに関する事業を行うことで、子どもたちの居場所や健全育成のための環境づくり、子育て中のお母さんの憩いや相談等の場づくり、団塊世代等の地域デビューの機会を提供することなどに貢献できる、そのような住民の間に新しい関係性を創り出す取組み中で、育まれると思います。
また、市民が自分たちの地域の課題を解決するために主体的になる必要性も高まっています。
行政には画一的な住民サービスはできますが、個別的な住民サービスは財政的にも今後、益々困難になるため、市民が行政サービスの一翼を担う受け皿を創る必要があると考えます。
そのためには、市民が従来の住民組織の枠組みを越えて、一人ひとりが自主的に地域に係る新たな関係性をつくるための事業を継続してすすめ、責任を持って公共サービスを担えるという評価を定着させるため、法人化することにいたしました。

理事長

かとう よしゆき