日立市制が施行されて50周年となる平成元年度に、「未来、語らい、ふれあい日立」をテーマに、市内各所において20万市民総参加の記念事業が行われた。そしてこの事業の記念施設として、日立駅前地区に日立シビックセンター及び新都市広場が建設された。この施設は、科学、文化、情報の広域的拠点施設であり、鉱工業都市として発展してきた日立市に一層の文化的な風を吹き込み、未来の日立市の新しい都市イメージを創り上げようとするものでです。
　その施設の運営には、民間の経営手法と弾力的な発想を駆使するとともに、多くの人々の英知を結集し、市民、企業、行政が一体となって取り組むことが求められ、また、この施設を未来の日立にとって意義あるものにしていくため、財団法人が設立された。
　平成２年の日立シビックセンター開館に併せ、クラシックやジャズのコンサート、現代美術展、宇宙と科学を題材にした国際シンポジウム、能公演等を開催。当財団ならではの多種に亘る文化芸術、科学分野を多くの市民に紹介し、日立市の芸術文化・科学の創出拠点を担ってきた。
また、全国的に「オペラのまち・ひたち」と評価され、市民の原作から生まれた創作オペラ「水の声」の公演や全国オペラフォーラム、３度にわたる野外オペラ公演を行い、市民との協働でオペラによるまちづくりをすすめてきた成果により、平成２３年、（財）地域創造より大賞を受賞し、今後の活動に期待がかけられている。
当財団の役割は文化発信にとどまることなく、ひたち国際大道芸やイルミネーション事業、サイエンスショーフェスティバルの開催をとおして、交流人口拡大を図り、日立市の賑わいづくりの一助となっている。
赤津理事長略歴：平成２４年６月公益財団法人日立市科学文化情報財団理事長就任

(1) 科学思想の啓発及び普及に関する事業
(2) 芸術及び文化の振興に関する事業
(3) 芸術活動、文化活動等を通じて市民の豊かな人間性を涵養する事業
(4) 市民交流の活性化に関する事業
(5) 地域振興の拠点となる公共施設の管理及び運営に関する事業
(6) その他この法人の目的を達成するために必要な事業

無