大阪府における野鳥の救護活動は年間１００件を超えている。野生動物救護ボランティア養成講座の開催2009年度、野鳥のリハビリテーションが出来る一般市民１９１名を養成した。野鳥救護の出来る獣医師を７０名養成した。タンカー事故による油汚染水鳥救護技術講習会を開催して，大阪湾、瀬戸内海における油濁事故に対応できるボランティア及び獣医師を養成し続けている。小笠原父島における他団体のアオウミガメ養成事業において、獣医師が関与していない為に、水槽で育成中に死亡する個体が相次いだ。１３頭の死亡症例の病理検査を実施した結果、腎臓に腎嚢胞という形態異常を生じて死亡することが判明した。栄養学的な改善の必要性が強く示唆される所見も得られた。そこで、海草を主食とした餌に切り替えることにして、今は嗜好性の試験を行っている。今後は更に病理組織学的所見を収集して、死亡率の著明な改善に向けた提案を行いたい。宝塚市山中で工事に伴って収容されたカスミサンショウウオが集団で死亡したとの情報から、死体を病理検索した結果、この集団死は本邦初のラナウイルスの感染であることが初めて明らかになった。大阪府の自然保全地域の地黄湿地内のウシガエルについてツボカビ症の検索を行った。代表理事の中津は獣医師であり、獣医学博士として野生動物救護に３５年以上に渡って活動してきた。その功績により平成22年度の愛鳥週間に、日本鳥類保護連盟より環境大臣賞を受賞した。現在、日本野生動物医学会評議員、日本野生動物救護獣医師協会(WRV-Japan)の大阪支部長、ペピイ動物看護専門学校講師　中津動物病院院長。

野生動物リハビリテーター制度の創設：これは今まで獣医師のもとで治療の終わった野生動物を，今しばらく介護して野生復帰を目指す場合に一般市民に預託されて来たが，一般市民にとっては、あくまでも受け身的なボランティア活動であった。そこで，救護の要請のあった現場に出向いて、あるゆる状況に対応できる様に訓練されたボランティアを養成すべく講座を平成２２年１０月から始めた。来年３月までに５つの講習会と５０分１単位からなる実習を２０単位課して，万全な教育訓練を受けた一般市民及び獣医師を２０名養成する為に活動している。講習会は野生動物救護の初級／中級講習会、油汚染水鳥救護技術講習会、ビーチセンサス講習会、獣医師法と関連法規及び電話応対法とマナーの講習会から構成されている。

野生動物リハビリテーター養成講座の開催。野生動物救護が出来る獣医師および動物看護技師の養成

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