認定特定非営利活動法人こうのとりのゆりかご in 関西

基礎情報

団体ID

1961044532

法人の種類

認定特定非営利活動法人

団体名(法人名称)

こうのとりのゆりかご in 関西

団体名ふりがな

こうのとりのゆりかごいんかんさい

情報開示レベル

★ ★ ★

第三者認証マーク

団体の概要

お腹の赤ちゃんはかけがえのない尊い生命、大切な社会の一員と考え、熊本県慈恵病院が取り組む「こうのとりのゆりかご」設立の趣旨に賛同し、関西に妊娠SOSの相談窓口の開設と、「こうのとりのゆりかご連携施設」、及び「こうのとりのゆりかご設置施設(匿名出産も受け入れる)」の開設と支援を目的とする。

代表者役職

理事長

代表者氏名

人見 滋樹

代表者氏名ふりがな

ひとみ しげき

代表者兼職

京都大学名誉教授、日本カトリック医師会名誉会長

主たる事業所の所在地

郵便番号

650-0012

都道府県

兵庫県

市区町村

神戸市中央区

市区町村ふりがな

こうべしちゅうおうく

詳細住所

北長狭通4-9-26 西北神ビル6F

詳細住所ふりがな

きたながさどうり せいほくしんびる

お問い合わせ用メールアドレス

info@yurikago.site

電話番号
(公開用電話番号)

電話番号

078-391-5820

連絡先区分

事務所・勤務先

連絡可能時間

10時00分~17時00分

連絡可能曜日

月 火 水 木 金

備考

国民の祝日を除く

FAX番号

FAX番号

050-3737-0650

連絡先区分

事務所・勤務先

連絡可能時間

0時00分~23時59分

連絡可能曜日

月 火 水 木 金

備考

従たる事業所の所在地

郵便番号

都道府県

市区町村

市区町村ふりがな

詳細住所

詳細住所ふりがな

URL

団体ホームページ

団体ブログ

Facebook

X(旧Twitter)

代表者ホームページ(ブログ)

寄付

ボランティア

関連ページ

閲覧書類

設立年月日

2016年9月24日

法人格取得年月日(法人設立登記年月日)

2017年4月3日

活動地域

複数県

中心となる活動地域(県)

兵庫県

最新決算総額

1,000万円~5,000万円未満

役員数・職員数合計

19名

所轄官庁

神戸市

所轄官庁局課名

市民参画推進局 市民協働課
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活動概要

活動分野

主たる活動分野

 

子ども、保健・医療、教育・学習支援、人権・平和

設立以来の主な活動実績

未受診妊婦の件数の多さは、社会的な問題となっています。大阪府が実態調査を行った報告によると、未受診-飛び込み出産は、平成25年度に285件、そのうち未成年は50件にも上ります。未受診の主な理由は経済的理由ですが、未成年の場合は「家族にも言えず、どうしていいかわからなかった」が一番多い理由です。
この調査結果で、経済的問題・若年未受診妊婦・多産未受診妊婦の家族構成の複雑化・被虐待児の未受診妊婦当事者など、社会的病理が浮き彫りとなりました。これは大阪に限った問題ではなく、関西や全国に見られる問題となっています。
厚労省の審議会、児童虐待検証委員会は、同年度に把握した心中以外の虐待死事例は36例で、「0歳」が44.4%で最も多く、その調査結果から、未受診や望まない妊娠など、妊娠期・周産期の問題が乳児虐待につながることを指摘しています。
このような社会環境を背景に、私共は、「お腹の赤ちゃんも大切な社会の一員」との思いで、妊婦の時期より一貫してサポートする活動を続けて参りました。しかし、家族力の低下により、若年層は社会からの孤立を深め、悩める妊婦さんの声は、届き難くなっています。
誰にも相談できず悩む妊婦さんと、誰からも愛されることなく遺棄され、亡くなっていく赤ちゃんのいのちを救うため熊本慈恵病院では、望まない妊娠により悩みを抱えている人のための相談窓口「SOS妊娠相談」、さらに匿名で赤ちゃんをお預かりする窓口「こうのとりのゆりかご」の活動に長年取り組んでいます。私共は、このたびこの理念に賛同し、国内で2番目の窓口を関西に開設し、その支援をすることとしました。

団体の目的
(定款に記載された目的)

(1)妊娠、出産に悩む妊婦とその家族のための電話、メール相談及び面談事業
(2)こうのとりのゆりかご連携施設、こうのとりのゆりかご設置施設の開設及び支援事業
(3)養子縁組支援事業
(4)お腹の赤ちゃんも大切な社会の一員であることを啓発するための講演会、セミナーの開催
(5)青少年への生命尊重教育事業
(6)その他目的を達成するために必要な事業
 

団体の活動・業務
(事業活動の概要)

 法人化初年度にめざした、「予期せぬ妊娠や出産に関わるSOS電話相談事業」 に於いて、電話相談員養成講座を実施し、7月から12月までの7講および補講を経て、累計208名が参加し、電話相談員として31名が認定されました。 
その後 相談事業開始予定の2月までは、認定された電話相談員を中心に ロールプレイを繰り返し実施。 2018年2月15日に 「妊娠SOS相談窓口」 として、通常電話相談事業を開始しました。

電話相談システムと反復相談への対応
関西各所に居住する電話相談員の通勤負担の軽減を目的に、相談拠点を多数設けると共に、携帯電話網による内線通信システム(バーチャルコールセンター)を構築し、相談電話転送に於いても通話費用負担が発生しないシステムをKDDIとの協業により実現し、仮運用を始めました。さらに、「再相談や反復相談電話への対応」 のために、過去に相談を受けた際に作成した 「電話相談記録シート」 を、受話した任意の相談員が クラウド上に設置した書庫(サイボウズOffice)からPCやタブレット端末を使用して検索閲覧できるシステムを構築し、運用を開始しています。

講演会、セミナーの実施
2017年6月4日総会当日に 啓発のための公開講演会として、慈恵病院 蓮田太二理事長、千葉経済大学 柏木恭典准教授、による講演会を 「名前のない母子をみつめて」というテーマで 京都大学医学部臨床第一講堂にて実施しました。

2017年12月9日には第19回日本子ども健康科学学会学術大会にて、当法人理事長 人見滋樹 による市民講座シンポジウム 「どんないのちも輝いている」に於いて、法人の取り組みを、はぐくみセンター(奈良市保健所・教育総合センター)で市民公開講座として報告をしました。

2018年3月21日に 杏林大学医学部名誉教授佐藤喜宣氏を迎え講演会を実施。 講演会に続き 当法人理事長 人見滋樹 をファシリテーターとして、慈恵病院 蓮田理事長と佐藤喜宣氏による対談を実施した。

2018年4月25日 大阪輝き塾にて「どんないのちも輝いている」というテーマで、人見理事長が講演。大阪市の中央電気倶楽部 西館214号室にて、法人化以降の事業開始までの経緯について、行政へのアプローチから面談型こうのとりのゆりかご の助産院(神戸市)への設置計画とその断念など、こうのとり・にんしんSOS電話相談事業の開始。今後の取組みへの道筋などを報告しました。

2018年6月10日 虚子記念文学館(芦屋市)にて以下を開催し、法人の現状とその方向性の解説に加え、世界の状況に関する知見の理解と日本の課題などを確認しました。 さらに、電話相談の現状と今後の方向性などを学びました。

2018年7月8日 下鴨アカデミー(京都市)で「赤ちゃんの権利擁護と弁護士の仕事」というテーマで、吉岡 良太郎理事による講演を行いました。(主催:公益財団法人教育振興会)

2018年8月26日 (兵庫県西宮市)にて、「電話相談員研修会」を開催。

2018年10月14日 (大阪市西区)にて、「電話相談員研修会」を開催。

2018年10月21日に、「 こうのとりのゆりかごに法整備を! 日本と、米国・欧州との”格差”をなくそう 」とのテーマでシンポジウムを開催。基調講演を幸山政史氏 ( 前熊本市長)、大久保真紀氏( 朝日新聞編集委員)、シンポジスト:蓮田太二氏(慈恵病院理事長)、人見滋樹(理事長)にて各方面の参加者と共に学びあいました。

2019年1月31日、2019年3月7日の「相談対応の実践」ロールプレイ研修には、すでに養成講座の受講が修了している相談員も複数名参加した。(会場はいずれも神戸市中央区元町拠点)
副理事長小林和、相談員チーフ関登美子のリードの元、当会の電話相談員としての自覚と心得や、日本の妊婦や胎児をとりまく法的現状、子どもの権利条約を踏まえた上で、書籍や、当会の電話相談の具体的事例をもとに、ロールプレイを実施した。

2019年3月24日、(兵庫県神戸市)にて、萬屋育子氏(認定NPO法人CAPNA〈子どもの虐待防止ネットワーク・あいち〉理事長)を迎え、テーマ「生みの親から育ての親への橋渡し~赤ちゃん縁組(㊟新生児からの特別別養子縁組)の取り組み」と題して、講演会を行った。当日は、実際に特別養子縁組で育った尼崎市職員もゲストで参加した。
(2019年3月31日現在)

2021年2月10日 令和3年2月10日付で所轄庁である神戸市より特定非営利活動法人の認定を拝受しました。

現在特に力を入れていること

【電話相談事業】
原則として医師・助産師・看護師・保健師・教師等の対人援助職の経験を有する者とし、本人からの応募の上で、当法人が認めた者とする。相談員は研修を受講終了した、約22名で、2018年2月15日より運用を開始した。実施要項は以下の通り
名  称:「こうのとり・にんしんSOS」電話相談
電話番号:050-3033-0705 (まる5つ お産を 燦燦 女の子)
相談時間:月曜~金曜まで 午前10時~午後4時、土曜日 午後5時~午後9時、日曜祝日はお休み
特  徴:匿名でも相談可。 電話番号非通知でもかけられる。

上記の告知のために、平成30年度には ポスターやリーフレットおよび認知カードなどを、関西圏の教育機関、医療・福祉機関、幼・保・認定こども園、修道院・宣教会、諸施設・企業など221箇所に配布設置された。 さらに認知のために、Google社より“Google for Nonprofits”の認定を受け インターネット検索におけるPPT広告費用の助成を受け、現在パソコンやスマホなどでの検索結果に「こうのとり。にんしんSOS相談ポータルページ」が常時表示されるようになった。

かねてより進めていた、「こうのとりのゆりかご連携施設」、「相談および面談窓口」整備による、関西の広範囲での面談に対応した個別相談と 連携による医学的な個別相談。 必要に応じ、病院との連携体制による外来診療・分娩申し込み・入院・出産などへの対応を可能とする 「こうのとりのゆりかご面談事業」を開設しました。
現在、相談事業拠点として兵庫県神戸市中央区 および 大阪府高槻市野見町、兵庫県芦屋市公光町の3拠点(拠点は非公開)を整備しました。また、大阪市内の拠点準備を進めているところです。 

また、こうのとりのゆりかご連携施設として 淀川キリスト教病院 のメディカルソーシャルワーカーと 「こうのとり・にんしんSOS」相談員との連携による医学的な個別相談体制を構築し、相談者への安全と安心を担保する計画です。 また現在、他医療機関とも連携交渉を進めています。

「こうのとり・にんしんSOS」電話相談の進捗過程に於いて、電話相談を受話する専門相談員(助産師、看護師、ソーシャルワーカーほか対人援助経験者)の専門的知識や知見以外の専門的な相談が多く、且つ 相談者の課題解決に重要であることがわかってきました。 また、熊本の慈恵病院の相談事例から相談時間帯が午前9時から24時までの時間帯に集中していることから、当初計画していた単一専門職(助産師)による24時間の電話相談を実施するのではなく、相談者の課題解決手段に必要な外部専門家との業務委託関係を増やすと共に、電話相談員の強化増員により対応時間帯の拡大をめざす取り組みとします。

具体的な専門家として、小児科医、精神科医、心理士、弁護士、保健師、助産師、ソーシャルワーカーとの業務委託契約を交わしています。
また、電話相談員の強化増員方針により、令和元年も引き続き、募集を続けています。
(2019年5月13日現在)

今後の活動の方向性・ビジョン

イ)予期せぬ妊娠や出産に関わるSOS電話相談事業の充実発展
予期せぬ妊娠や出産で窮地にある母と児の命を守り、生きる希望を見出せるように支援し、かつ、有効な社会資源の活用へと繋ぐ。

ロ)「こうのとりのゆりかご」の設置
予期せぬ妊娠または出産後に窮地にありながらも相談者を見いだせずにいる妊婦、または児を抱えた母が、一縷の望みをかけて訪れることができる「こうのとりのゆりかご面談拠点」および、匿名でも児を預かる「こうのとりのゆりかご」を関西に設置する。

ハ)こうのとりのゆりかごの設置が可能な病院・施設の発掘と折衝に関する継続的活動
予期せぬ出産の後で窮地にありながらも相談者を見いだせずにいる父母子の命と尊厳を守る。児の生命の確保を第一義とし、親を虐待や遺棄罪の犯罪行為から守るために、大阪・京都・兵庫の3府県にまたがって可能性の実施時期を検討。

活動を継続し、広く地域への啓発を通じて「ゆりかご」の要らない社会を創造する。

定期刊行物

「ハローこうのとり」電話相談員に向けた情報誌 毎月発行(2018年4月~)
 ・理事長よりのメッセージ ・プレス情報 ・研修会・研修会情報 ・電話相談統計 ほか時事情報の提供と交流など

団体の備考


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協働実績

助成金・補助金・物品等、他の組織から受けた支援の実績

【 2016年度 】
立正佼成会「一食地域貢献プロジェクト」・日本カトリック医師会・カトリック高槻教会・みやざき中央新聞
他一般寄付金 9件、計13件 
【 2017年度 】
立正佼成会「一食地域貢献プロジェクト」・サイボウズOfficeプレミアムコースの提供(サイボウズ社NPOプログラム)
関西キリスト教病院事務長会・小児神経学クリニック・日本カトリック医師会・日本カトリック医療施設協会・精療クリニック小林・カトリック女子御受難修道会・小林聖心女子学院・イエスのカリタス修道女会・ショファイエの幼きイエズス修道会・聖ドミニコ宣教修道女会・カトリック泉佐野教会
小林聖心女子学院・ベタニア修道女会べトロへム第一修道院
他一般寄付金 364件、計378件
【 2018年度 】
立正佼成会「一食地域貢献プロジェクト」・サイボウズOfficeプレミアムコースの提供(サイボウズ社NPOプログラム)・G-SUITE、Ad Grantsの提供(Google for Nonprofitプログラム)
カトリック高槻教会募金・花田口聖母幼稚園・医療法人新琴似内科クリニック・三木外科/内科・大衛(株)・奥村製鑵(株)八幡営業所・長村病院・医療法人社団健祉会レシャード医院・聖ヨゼフ会松阪・カトリック・クラレチアン修道会・医療法人社団医聖会 学研都市病院・すえなが内科在宅診療所・社会福祉法人弘仁会・国家公務員共済組合連合会大手前病院・
他一般寄付金 159件、計173件
【2019年度】
カトリック芦屋教会・日本カトリック医師会・聖マリア修道院・ベトレヘム第一修道院・ロザリオ修道院・奈良東病院・カルメル会修道院・生野修道院・聖フランシスコ会
他一般寄付金158件、計167件
【2020年度】

他一般寄付金  件、計476件(2021年3月31日現在)

他のNPO・市民活動団体との協働、他の学協会との共同研究・協働の実績

面談型ゆりかごの運営が始まる中で、養子縁組を希望する妊婦・母子への対応は、第二種社会福祉事業の届出を行っている、実績のある民間の養子縁組仲介事業者と連携して行う。
また、養子縁組についての知見の向上、支援の方法や手段の研究など 協業事業者と共に学び合える関係性を構築し、養子縁組支援の質の向上や新しい取り組みなどの研究を継続実施する。
現在、行政や外部事業者との間で特別養子縁組に関する連携についての研究を実施継続中

企業・団体との協働・共同研究の実績

行政との協働(委託事業など)の実績