1978年頃から、地域住民が「良心的な医療機関を自分たちでつくろう」と、医療生協設立運動を取り組む。1980年11月に生協を設立、翌1981年1月に灘診療所を開設。以降、1992年に六甲道診療所、2001年に東雲診療所を開設し、3つの診療所を拠点として地域の医療・福祉を担ってきた。同時に、地域の住民と共にボランティア活動や環境を守る活動にも取り組んできた。1995年に阪神淡路大震災に被災し、施設が全壊・半壊するも、被災者への救急医療や避難所・仮設住宅への巡廻診療・巡廻訪問、戸外での健康相談活動などを取り組む。2004年10月の兵庫県北部・豊岡地区の水害支援行動、同年11月の新潟中越地震に際しては、法人の職員を現地派遣して支援活動を取り組んだ。そして今回の東日本大震災直後から、岩手県大船渡市と福島県福島市への支援活動を継続的に今日まで取り組んでいる。代表理事である村上正治は医師であり、1983年神戸大学医学部卒、1989年当法人着任、2007年理事長就任、2008年代表理事就任、現在に至っている。

【医療事業】3つの診療所を基点として、地域住民の疾病の治療、療養を進める。とくに24時間365日の救急・連絡体制により、地域の安心を保証する。またリハビリテーションにも力をいれている。【介護事業】訪問看護ステーション、ヘルパーステーション、ケアマネージャーによる居宅介護支援、デイケア、小規模居宅介護支援施設などによる地域包括ケアの推進をめざす。以上のほかに、地域住民を組織してボランティア活動や一人暮らし高齢者のお食事会、多様な趣味のサークル活動などを拡げ、ひとりぽっちの高齢者をつくらないような地域ネットワークづくりをめざしている。さらに、阪神淡路大震災の経験を踏まえて、国内のさまざまな災害時には職員の派遣や募金活動を積極的に取り組み、支援活動にも地域をあげて取り組むことにしている。

特になし

無