事業成果物名

2010年度 「渚の交番」活動の実施(宮崎県青島) 事業完了報告書

団体名

事業成果物概要

全国初の「渚の交番」モデルケースとして、安全安心・きれいで楽しい環境を創出するため、「青パト防犯パトロール」を中心にこの一年間にさまざまな事業展開を行いました。運営委員会委員でもあります二宮清純様からご指導のあったコンセプト設定を「絆」「つながり」「for the みやざき」とし、地元に愛される運営を心がけ可能な限り、地元振興貢献活動をしてまいりました。その甲斐もあって当初の予定よりも多くのイベントを実施または協力、連携をとらせていただくことができ、さまざまな形で「渚の交番」施設を利用していただけたのではないかと思います。

しかし、宮崎県内にて「口蹄疫」「鳥インフルエンザ」「新燃岳噴火」といった自然災害が発生し、オープニングセレモニーをはじめ夏期海水浴場など多くの利用者を確保したいイベントを粛々とせざる負えない状況には大変残念でありましたし、夏期に発生した木崎浜での小学生水難事故も我々が1時間前に水上バイクパトロールし声掛けをした矢先であったことも大変悔やまれます。一方で、この1年間に発生した事件(車上荒らし等)が10件と昨年度の25件から大きく減少したことは大変良かったことであり、日ごろのパトロールの成果かと思います。宮崎南警察署青島駐在所の方からも今後も連携を強化し、犯罪0を共に目指そうというお言葉をいただきました。
 
これまでのことにより総合的に申しますと、本年度の事業目標は達成できたのではないかと思います。これまでの海浜利用状況より多くの方々に通年、海浜を利用していただけました。地域との連携により渚の交番は海浜を中心に地域活性化も実施できました。マリンスポーツ利用者からも安心して利用できるとのお言葉も多くいただいております。コミュニティー創りも地域の方を中心に形になりつつあります。ようやく、「渚の交番」が地域の文化として根付き始めたのではないかと思います。

今後、最も重要な「自主財源での運営」を形にしなければなりません。そのためにはまず、今年度以上に多くの方に渚の交番を利用していただき、活用していただき、繋がっていただく必要があります。そこから経済効果として地域活性化への貢献度が図れ、行政制度への改革も可能となるかと思います。今年度、宮崎市も「行政財産」から「公の施設」への変化を検討していただいております。当初目標の「制度改革」への大きな一歩として、今年度は大きな一石を投じました。この一石が今後全国で展開される「渚の交番」にもたらす可能性を拡大したと思います。

最後に、当初予定されていた渚の交番後方(南側)開発が資金難により滞っている状況について、集客に厳しい環境下ではありますが、まず廃墟ホテルがなくなったことによる「明るい雰囲気」が何よりも渚の交番を素晴らしい環境にしてくれています。来られるお客様、利用者からは「この環境に感動する」といったお言葉も多く頂戴します。ですので、今後の整備に関しても積極的に関わり、相乗効果が狙える策をできることから実現していきます。

日本に新しい海浜文化を創出し、次世代のためにも「海に守られた日本から、海を守っていく日本」に変革していくそのようなきっかけづくりの場として、「渚の交番」は次年度も邁進し続ける事業展開をいたします。

助成機関

事業成果物種類

報告書

事業成果物

事業成果物名

2010年度「渚の交番」活動の実施(宮崎県青島)助成事業完了報告書

ファイル

形式:PDF 容量:6MB
事業成果物をダウンロードする
  • 戻る