2017年度に実施した、大分県別府市でのモデル事業の調査研究から導き出された、障がいインクルーシブな防災の実践について、論文で報告を行った。障がいインクルーシブ防災の実践における根本的な課題は、平時の福祉と災害時の福祉について、縦割り型行政の別の部局で考えられていることにあり、部局から飛び出して他部局と連携・協働しながら考える必要があることが明らかになった。そのための一つのしくみとして、平時と災害時の必要な支援や配慮をシームレスにつなぐために、平時の福祉に携わる専門職の方々と当事者が居住する地域住民とで、平時のケアプランの延長として災害時ケアプランを作成してもらうというしくみが必要であると考えた。災害時ケアプラン作成のための他部局連携の必要性や、そのしくみづくりに関する別府での取り組みについて、報告している。

論文

事業成果物名	災害時ケアプラン作成に向けた福祉専門職研修カリキュラム
ファイル	形式：PDF　容量：275KB
事業成果物名	近年の自然災害から見た入所要配慮者被害の問題と対策－平時と災害時の連携ならびに立地規制の２つの欠如が被害を生んでいる－, 消防防災の科学, 129, 2017年夏号, 11-14.
URL	http://tatsuki-lab.doshisha.ac.jp/~statsuki/papers/Shobo_Bosai/2017_Summer_129.pdf
事業成果物名	平時と災害時の配慮を切れ目なくつなぐ─排除のない防災へ─,生活協同組合研究, 506(2018年3月号), 14-21.
URL	http://tatsuki-lab.doshisha.ac.jp/~statsuki/papers/CoopStudies/CoopStudies2018_March.pdf
事業成果物名	障害者インクルーシブ防災における災害時ケアプランコーディネーター養成
URL	http://nippon.zaidan.info/jigyo/2017/0000091859/jigyo_info.html