事業成果物名

義務教育後の不登校・ひきこもりの若者と地域を結ぶ支援事業 ステップⅡ

団体名

事業成果物概要

2018 年度になって文科省が発表した不登校状態にある子どもたちの数は、 相変わらず上昇傾向にある。私たちが大阪コミュニティ財団の助成事業とし て 2 年間にわたって行ってきた義務教育後の子ども若者の社会的自立に向け ての活動「義務教育後の若者と地域を結ぶ支援事業」は、不登校支援を含め てその支援の在り方の糸口が見えた一方、当法人の取り組むべき新たな課題 も明らかになった。
つまり、実際の義務教育後の不登校・引きこもり支援は、これからがスタ ートとも言える。
前回の事業でも記したが、主に不登校の子どもたちが通う当法人のフリー スクールでは、「自主・自立・生活と命」という理念を持つ。子どもたちは、 活動を通して事業に参加することで地域交流・社会参画の機会を得て、自己 肯定感を養うプログラムを子どもとともに創ってきた。その中で感じること は、「人は人によって人になる」ということである。
人によって傷つけられた子どもたちが、信頼できる人や場に出会うことで、 自分を取り戻し、「ありのままでいい!」という自己肯定感を持つことができ る。するとほとんどの子どもが、次のステップを踏み、「居場所」を巣立って いく。しかし、義務教育以降の子どもたちのニーズは、更に高く、どうした らアルバイトができるだろうか、どうしたら社会に出られるだろうかとの不 安を前に立ちつくす場合がある。
そこで、「人ぐすり」(斎藤環氏)と言う言葉がある。その言葉を、この事 業においても実感するのであった。つまり、信頼できる大人との出会い、そ して、その適切な関係性の構築によって、他者や社会とつながることが少し づつ可能になった。ゆえにこの事業を遂行した意義は大きいと考える。
最後に公益財団法人大阪コミュニティ財団の助成を受けられたことが、若 者たちの背中を押し、彼らの中に一定の成果が見られたと実感できたことに、 心から感謝申し上げたい。

特定非営利活動法人ふぉーらいふ
理 事 長  中 林  和 子

助成機関

事業成果物種類

冊子

事業成果物

事業成果物名

義務教育後の不登校・ひきこもりの若者と地域を結ぶ支援事業 ステップⅡ

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