事業成果物名

2020年度「海の学びミュージアムサポート」事業完了報告書

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事業成果物概要

平成27年度から開始した「海の学び ミュージアムサポート」事業の6年目として、全国の博物館を中心とした社会教育施設を対象に様々な地域、いろいろなジャンルをテーマにした博物館活動から、「海洋」に関する生涯学習の場を広げ、国民の理解増進を図る事を目的に実施した。
社会教育の分野から海洋に関する一般国民の理解増進を図るため、全国の博物館・水族館・美術館等社会教育施設で開催するプログラム1「海の企画展」(海洋教育の一環として開催する企画展・特別展)、プログラム2「海の博物館活動」(海洋教育を実践する各種普及事業)、プログラム3「海の学び調査・研究」(海洋教育を実践するための調査研究活動)、及び当該年度ごとに特定のテーマを設定して支援する「海の学び特別サポート」(本年度テーマ:アウトリーチ教材の開発)を支援・展開することで、社会教育施設からの海洋教育の普及を図った。支援実施状況は下記のとおりである。
・プログラム1「海の企画展サポート」                  11事業11団体
・プログラム2「海の博物館活動サポート」Aコース博物館活動    6事業 6団体
・プログラム2「海の博物館活動サポート」Bコース博学連携活動  2事業 2団体
・プログラム3「海の学び調査・研究サポート」              3事業 3団体
・「海の学び特別サポートプログラム」(本年度テーマ:アウトリーチ教材の開発)
                                          1事業 1団体
なお、第三者視点導入の観点から、プログラム1・プログラム2において『来場者・参加者の「海の学び」調査(アンケート)』を実施すると共に、各サポート館自体が海の学び活動を通じてどの程度「海の学び」の必要性や理解を得られたのかの情報収集を目的とした「実施者アンケート」を実施した。
また、各地域・分野毎の連携した活動への発展を促進することを目的とした、それぞれの地域・分野での情報交換会を3件開催した。さらに、当館と連動しながら新たな海洋教育活動を目指す博物館や人材を「海の学び拠点」及び「海の学びコーディネーター」と位置付け、地域の特色を生かした継続的な海洋教育活動の体制構築や多様なセクターと連携した地域ぐるみの活動を発展的に実施する人材・博物館等の発掘と育成に向けた活動を行った。
なお、2020年春のコロナ禍の中、支援対象事業の中止や変更、未定となる館が続出した。一方で、withコロナに伴いステイホームが一般化し「家での学び」が注目視された。そこで、当初予定していた企画展統一ポスターの制作および送付を中止し、自宅で過ごす幼児・小学生を主な対象にした学習支援活動として、WEBサイトを活用した全国の博物館が展開する海洋教育関連コンテンツを集約したリンク集を『「海の学び」どこでも図鑑』として制作・公開することで、多岐にわたるテーマの「海の学び」の機会を創出した。
さらに、全国の博物館等社会教育施設での海洋教育アウトリーチ活動の推進を目的として、これまで当館が実施してきた「海の学び体験学習プログラム」に新たな学習方法を導入し環境を整えた。博物館ならではの顕微鏡等を活用した先駆的なアウトリーチ活動を当館自らが実践し、「海の学びミュージアムサポート事業」で活用できるようなモデル事例として構築・ノウハウの蓄積をすることで、海の学びのアウトリーチ活動等の実践推進に役立てる機会とした。
また、「海の学び拠点」の育成に向け日本全国の各博物館の担当者との現地打ち合わせを予定していたが、コロナ禍による現地の訪問が難しい情勢になった。各博物館の現状を密に共有するためには時間を設けて担当者と話す必要があるため、現地訪問の費用をオンライン会議用のPC購入に充てた。結果、各博物館の課題や今後の展望を定期的に事務局と情報交換を行うことができ、次年度並びに今後に向けた海の学びの事業構築を各博物館と検討することができた。
加えて、各サポートプログラムへの申請が好調であり、事務手続き等の増加が見込まれることから、新規臨時用人1名を新たに雇用した。
その他、これまで本事業で支援してきた活動の中から海洋教育に効果的な活動をまとめた「海の学び実践事例集」を作成し、本事業の趣旨や成果を博物館のみならず広く一般に周知すると共に、本事業の趣旨や目的、募集情報やサポート事例を広く博物館や一般に広報することを目的にしたWEBページの公開・運用を行った。さらに、令和3年度サポート事業の公募を行うことにより、本事業への申請や相談を広く受け付け、全国の博物館等に対して本事業の存在やねらいの周知を行った。
なお、新型コロナウィルス感染症の拡大に伴いオンライン形式による学習機会の需要が高まったことから、海に関する基本的・普遍的なテーマや関心の高い話題を盛り込んだオンライン学習支援コンテンツとして、サポート対象館等への提供を通じた各館事業における「海の学び」内容の充実や新規実践の推進を目的とした、様々な博物館や事業テーマに活用頂ける『オンライン学習支援コンテンツ動画「海の学び動画」』を事業延長により新たに制作し、各サポート対象館等での活用推進に向けた公開準備を行った。

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事業成果物

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2020年度「海の学びミュージアムサポート」事業完了報告書

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海の学びミュージアムサポート

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