事業成果物名 |
2024年度 東京湾のマイクロプラスチック軽減のための流入する大規模河川マイクロプラスチック調査事業報告書
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団体名 |
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事業成果物概要 |
<要旨>
多摩川に棲息する渓流魚のマイクロプラスチック汚染の調査は2018年よりスタート。2020年度 からは上流の源流域まで調査範囲を拡大し5年目を迎えた。 源流域調査の初年度2020年度は4月から9月の6か月の間、丹波川流域を中心として調査流域 で誕生、成長したものと推測されるイワナ、ヤマメ、アマゴ、ウグイなどの渓流魚50匹以上を捕 獲し検出検査を実施。結果、検体すべてからマイクロプラスチックが検出された。 検出されたマイクロプラスチックは中流域のオイカワと比較すると、繊維であることは同様だが 少し太いものが多く、緑青色のついたモノも多く確認された。 丹波川流域には水再処理センターの排水の影響は受けようがなく、原因として想定される河川に 流入するプラスチック自体が中流域以降とは全く別のものであると想定。 土木工事に使用される土留めネットが破損し、降雨による出水で流出したもの(緑青の繊維)と、や はり土砂崩れなどの予防として設置させる土嚢が、その後放置されて破損し流入した可能性が大き い。 2021 年度はさらに上流の魚類も調査し、沢の近く に林道がなく、沢自体にも堰堤などの人工物が少ない 谷の汚染状況の確認を試みた。人工物の無い沢として 選ばれた一之瀬川支流の竜喰谷で、下駄小屋ノ滝下流 域において、丹波山水系で初めてマイクロプラスチッ クに汚染されていない渓流魚が確認された。 2022 年は、これら人工物の設置がない沢への調査 をより深耕するとともに初年度より継続している定 点観測地点での調査を引き続き実施するものとした。 竜喰谷出合い 具体的には泉水谷の最上流部にあたる大黒茂谷、昨年下流部を調査した一之瀬川支流の竜喰谷の上 流部を調査した。 2023 年は、多摩川全域に定点観測地点を設定し、新規測定地点として、奥多摩川上流部とその支 流・日原川水系、最下流の多摩川河口域などを設定した。 2024 年 源流域 今までの多摩川源流域の調査ポイント(定点観測)を含め、新たに後山川上流の渓流魚の捕獲も試 みた。そして今年度より(株)島津製作所より技術指導によりマイクロプラスチックの組成までの 追及作業をスタート。調査エリアも東京湾に注ぐ 荒川の源流域まで拡大しマイクロプラスチック の問題が丹波川に生息する渓流魚だけの問題で ないことも実証した。 中、下流域 本会の事務局長の伊藤が中心となり、広報田中も 動画撮影に同行。昭島環境フォーラム他協力団と の連携をはかり調査を実施。 |
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助成機関 |
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事業成果物種類 |
報告書
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事業成果物 |
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