特定非営利活動法人くろとり山荘

基礎情報

団体ID

1040168005

法人の種類

特定非営利活動法人

団体名(法人名称)

くろとり山荘

団体名ふりがな

くろとりさんそう

情報開示レベル

★ ★ ★ ★

第三者認証マーク

団体の概要

 在宅での介護・看護を実現するためには、介護力の弱い家族へのさらなる支援が必要不可欠となっています。そこで、私たちは、地域社会に根ざしたノーマライゼーションを実践し、在宅生活を望む高齢者等とその家族を支えるために、NPO法人を取得し、デイサービス事業を立ち上げました。
 デイサービスでは、在宅療養中の高齢者に、人工肛門、酸素吸入、胃ろう、吸引等を利用されている方や緩和ケアが必要な方に対し、介護・看護・心の相談を行ってます。 急性期病院で働いていた看護師、理学療法士、臨床検査技師や福祉現場の介護職員、心の相談(スピリチュアルケア)を担当する研究者・臨床家、さらには町会の地域住民も参画し、地域に根ざしたノーマライゼーションを実践していくデイサービスを目ざしています。
 「どのような方も受け入れる」を基本理念としてデイサービスを運営しています。デイサービス利用時もトイレ介助や入浴介助などもその人に合わせた介助を行っています。デイサービス来所時のバイタルチェックをはじめ、利用者の身体状況に合わせてバイタルチェックや褥創処置などを行っています。また、酸素吸入者には、定期的に酸素量や機器のチェックをおこない、実態は「療養通所介護」と変わらない看護・介護をおこなっています。
 がん末期等の利用者には、ご家族・ケアマネージャと相談してスピリチュアルケアの専門職にボランティアとして来ていただき、心の相談も行っています。
 「デイサービスくろとり山荘」は、和泉市の桜の名所の一つである黒鳥山公園の近くに位置しています。2009年に看護師5名と介護職2名で小規模デイサービスを設立し今年7月で12周年を迎えます。どのような障がいや病気を抱えていても、在宅で楽しく過ごせるように、また家族が介護疲れで倒れないように、家族が休養をとることでまた介護に意欲が持てるように、その支援ができたらという気持ちでスタートしました。医療度・介護度の高い人を積極的に受け入れており、平均介護度は3.8で大阪府下、和泉市でもデイサービスでは最高水準となっています。ケアマネさんからは「困った時のくろとり山荘頼み」と言われており、デイサービスでの最後の砦の役割を果たしていると自負しています。
 現在は地域密着型通所介護として定員は18名。、毎日の利用者は12~16名で、職員は10名~11名で対応しているます。そのうち看護師は毎日2~3名を配置しており体調管理やリハビリ、口腔リハビリ等を担当しています。その他の医療職は理学療法士1名、柔道整復師1名により毎日の機能訓練を担当してます。介護職員は毎日3~4名で入浴介助やレク活動等を担当しています。
 看護師が体調管理をして安全・健康な生活を支えていくことはもちろん大切ですが、介護職がレク活動等を通して利用者様の笑いや楽しいと感じることができる気持ちを引き出すことが、人が人らしく生きることの最も大切な事ではないかと思っています。デイサービスくろとり山荘の中では、笑いの中に健康があり、リハビリ意欲が出て更に健康維持・増進ができていくのではないかと思っています。例えば、人工呼吸器を装着していても家で天井だけを見て過ごすのではなく、デイに来所していただき、他の利用者との交流や花見、タケノコ堀り、サクランボ採りなどに参加して楽しんでいただいています.。また、黒鳥山公園や和泉山脈が眺望できるなどロケーションもよいところであり、ベッドで寝たきりの利用者さんにも窓からの景色を見ていただくなどの癒しにも気遣っています。気管切開、尿留置カテーテル、インシュリン、在宅酸素、胃瘻、褥瘡等いろいろな処置に対応しながら、楽しい生活を過ごしていただけるよう努めています。
 ボランティアの人たちにも助けていただいています。大正琴、フラワーアレンジメント、ドッグセラピー、カットなど定期的に来ていただき、利用者さんの癒し、楽しみの場となっています。
 

 

代表者役職

理事長

代表者氏名

田村 一民

代表者氏名ふりがな

たむら かずたみ

代表者兼職

デイサービスくろとり山荘 管理者

主たる事業所の所在地

郵便番号

594-0021

都道府県

大阪府

市区町村

和泉市

市区町村ふりがな

いずみし

詳細住所

山荘町一丁目6番15号

詳細住所ふりがな

さんそうちょう

お問い合わせ用メールアドレス

office@kurotori.org

電話番号
(公開用電話番号)

電話番号

0725-40-3381

連絡先区分

事務所・勤務先

連絡可能時間

8時30分~17時30分

連絡可能曜日

月 火 水 木 金 土

備考

FAX番号

FAX番号

0725-40-3382

連絡先区分

事務所・勤務先

連絡可能時間

8時30分~17時30分

連絡可能曜日

月 火 水 木 金 土

備考

従たる事業所の所在地

郵便番号

都道府県

市区町村

市区町村ふりがな

詳細住所

詳細住所ふりがな

URL

団体ホームページ

団体ブログ

Facebook

X(旧Twitter)

代表者ホームページ(ブログ)

寄付

ボランティア

関連ページ

閲覧書類

設立年月日

2008年12月7日

法人格取得年月日(法人設立登記年月日)

2009年4月13日

活動地域

市区町村内

中心となる活動地域(県)

大阪府

最新決算総額

5,000万円~1億円未満

役員数・職員数合計

23名

所轄官庁

大阪府

所轄官庁局課名

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活動概要

活動分野

主たる活動分野

高齢者

 

子ども、青少年、障がい者、福祉、保健・医療、教育・学習支援、地域・まちづくり、文化・芸術の振興、男女共同参画、就労支援・労働問題、学術研究(医学、歯学、薬学)

設立以来の主な活動実績

 急性期病院で働いていた看護師等の有志は急性期医療の役割は認めながらも、退院後の看護・介護体制が脆弱なこと、また家族介護にも危惧を感じていた。こうしたことから病院に努めている医療従事者や地域の介護従事者、保健師などと定期的に介護・医療・福祉制度の勉強会を行ってきた。また、看護師有志は訪問看護が制度化されていない中でボランティアで病院を退院した患者さんのもとに訪問看護を行ってきた。こうした活動、勉強会の行っている中で大学のスピリチュアル研究者も加わり、退院後の受け皿としてデイサービスを立ち上げることになった。デイサービスは築30年の古家を改修し定員10名の小規模デイサービスを立ち上げた。
 開設時から今年5月までの利用者は269人で、2020年度からは新型コロナの影響もあって減少したが、1日平均利用者数は約12名、月平均利用者数は約300名となっている。くろとり山荘の理念である「どのような方の受け入れも拒まない」を設立当初から掲げているが、現在の平均要介護度は3.7で3人に2人以上が中重度者である。
 2016年4月より定員18名以下の小規模デイサービスは「地域密着型通所介護」に移行した。これにより、町会代表者、老人会、民生委員、利用者・家族代表者、地域包括センターの方々の参加による「運営推進会議」を半年に1回行うことが必須となった。この会議で、他のデイサービスでは受け入れ困難な利用者を受け入れていることや看護師や理学療法士など専門職が充実し、高いレベルの介護・看護をおこなっていることに高い評価をいただいている。2022年6月より利用者定員は狭隘化改善のため18名から15名になった。
 また、デイサービス開設当初から、利用者、ご家族にこれ以上の精神的、金銭的負担かけないことを目標に、金品を受け取らない運動を続けている。特に、お中元、お歳暮時期には、その旨のご理解・ご協力お願い文書をお渡しして協力をいただいている。

団体の目的
(定款に記載された目的)

 この法人は、在宅での介護・看護の喜びを当事者と家族と共に再発見していく場を構築し、草の根レベルでの地域医療・福祉に関する総合的研究をすすめ、地域社会に根ざしたノーマイライゼーションの実践、介護力の弱い家族への支援、さらには子育てをしながら介護している家族、現場で働く人々への子育て・子育ちの支援を提供することを通して、日本の医療・福祉の向上に資することを目的とする。(定款)

住み慣れた地域で、老いも若きも、ハンディのある人もない人も、施設を利用される人もそこで働く人も、共に喜び、楽しみ、ときには哀しみも共有する、ごく普通の生活ができるような街づくりをめざしています。
 
 NPO法人くろとり山荘理念
1.人それぞれのハンディを理解し、ノーマライゼーションの実践と利用者の自立を目指します。
2.在宅での介護・看護の喜びを当事者と家族とともに再発見していく場を創出していきます。
3.介護力の弱い家族への支援を提供することを通して、日本の医療・福祉の向上に努めます。
4.草の根レベルでの地域医療・福祉に関する総合的研究をすすめます。  
5.地球温暖化防止やエコ活動への理解と実践を行います。

 デイサービスくろとり山荘理念
1.利用者、家族が共にその人らしい日常生活を送ることが出来るデイサービスを目指します。
2 笑顔が絶えない温かい雰囲気のデイサービスを目指します。
3.利用者一人一人の持てる力を発揮できるような介護や看護を提供します。
4.常に向上心を忘れず自己研鑽し、地域や介護、看護の現場に還元していきます。

団体の活動・業務
(事業活動の概要)

活動の種類
(1)保健、医療又は福祉の増進を図る活動
(2)社会教育の推進を図る活動
(3)まちづくりの推進を図る活動
(4)学術、文化、芸術又はスポーツの振興を図る活動
(5)男女共同参画社会の形成の促進を図る活動
(6)子どもの健全育成を図る活動
(7)職業能力の開発又は雇用機会の拡充を支援する活動
(8)前各号に掲げる活動を行う団体の運営又は活動に関する連絡、助言又は援助の活動

事業の種類
(1)特定非営利活動に係る事業
①介護保険法に基づく居宅サービス事業
②介護保険法に基づく介護予防サービス事業及び第1号通所介護事業、第1号訪問事業  
③介護保険法に基づく居宅介護支援事業
④介護保険法に基づく地域密着型サービス事業
⑤障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律に基づく障害福祉サービス事業
⑥障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律に基づく移動支援事業
⑦病児保育、学童保育等を通しての子育て・子育ち支援事業
⑧道路運送法に基づく自家用有償旅客運送事業
⑨医療又は福祉に係る啓発事業
⑩在宅介護・看護に関する教育事業
⑪地域社会に向けての教育・文化事業
⑫地域関連団体・活動との連携事業
⑬保健、医療、福祉に係る書籍等の出版事業
⑭その他前各号に付帯する一切の事業

 2016年、定員18名の小規模デイサービスであることから介護保険法に基づく地域密着型サービス事業に移行し、「地域密着型通所介護」を中心に活動を行っている。
 デイサービスは地域密着型ということで町会の夏祭り等の催しに積極的に参加したり、当法人主催の敬老祝賀会に地域の方を招待したり、踊り、手品などのボランティアとして参加していただいている。その他、ソーメン流しやタケノコ堀りなどのイベントに町会、子ども会方たちと共同で行ったり、近くの黒鳥山公園の花見に車いす介助などのボランティアとして参加していただいている。
 医療・福祉分野以外にも、閉じこもりの青年や心の病を抱えている方にボランティアとして来ていただき、社会復帰の足がかりとしても活用していいただいている。残念ながら全員が社会復帰されているわけではないが、新たな仕事につき徐々に復帰されておられる方もある。また、シェアーハウスを貸与し、施設等を出た人たちに就労の機会を与えるなどの自立援助も行っている。
デイサービスでは、要介護1~5、要支援1,2の認定を受けている次のような方、
 *ご自宅で過ごされている高齢者・病気療養中の方
 *病院等からご自宅に帰られ、介護されることを検討されている方 
 *人工肛門、酸素吸入、吸引、胃ろう など医療処置のある方
 *ご家族が仕事をされている方や介護 負担が大きい方
  などに御利用していただいている。
 具体的には、このようなサービスを用意している。
 *嚥下訓練及び口腔ケア
 *看護師による人工肛門やIVHなどの処置等の相談やお手伝い
 *入浴リフトによる入浴
 *車椅子仕様車、リフト車による送迎  
 *ご利用者の身体。精神状況に応じたレクレーション活動 
 *年1~2回、ご家族を含めたイベント 
 *ご利用者、ご家族への相談                  

 
 

現在特に力を入れていること

 デイサービスは地域密着型ということで、地域住民の方々の要望に応えていくようにしている。そのため、「地域密着型通所介護運営推進会議」でご家族や地域代表の方の意見を聞くだけでなく、町会の方が気軽にいつでも介護や医療について相談できる窓口としての役割も果たしる。
 この2020年4月、近隣の方から竹林462坪の土地を寄付していただいた。一部をデイサービス送迎車及び職員駐車場に造成し、周りに和泉市からツツジ、サツキ、キンモクセイ、サクラなど50本の苗木を植え、デイサービス利用者だけでなく、散歩される方の癒しの場になればと思っている。また、お花畑も作り、四季折々の花も楽しんでもらっている。残った竹林についても森林ボランティアの支援も受け、整備、手入れを行っている。タケノコ掘りも利用者だけでなく、地域の人たちにも開放している。
 利用者・ご家族の要望に応えていくには安定した良い人材確保が必要である。看護師、介護士、理学療法士等、給与面、労働条件の改善もはかりながら先を見込んだ良い人材確保に努めたい。とりわけ、組織、事業所トップを担う人材養成、採用に力を入れており、より組織、事業所を発展させていきたいと思っている。

今後の活動の方向性・ビジョン

デイサービスは地域密着型通所介護に移行して、その役割、特徴を生かしていく為に地域住民に対して介護、医療や福祉のことを気軽に相談できるようなくろとり山荘をめざしていきたい。
 くろとり山荘の基本理念である「どのような方でも安心して住み慣れた街で暮らすことができるよう」に本人、家族の支援を行っていく。そのためボランティアの協力もいただきながらくろとり山荘の介護・看護を行っていく。
 質の向上のため、「運営推進会議」やアンケートも活用して利用者・家族、地域住民の方々の意見を伺い、よりよいデイサービス運営を進めていく。盆踊りなどの町会の催しや清掃活動などにもできるだけ参加して地域での信頼関係を築いて行くとともに、地域の方と共同で行える福祉活動やバードウォッチングなども模索していく。
 くろとり山荘設立15周年を迎え、法人、デイサービスの中核を担う人材を養成していき、よりユニークで利用者、地域の方の要望に応えていけるような組織に強化、発展させていくことをめざしていきたい。

 

定期刊行物

会報「山荘だより」を1月、4月、7月、10月の年4回発行。
地域の4町会での回覧、医療・福祉施設関係者、研究者、会員など400部配布。

団体の備考

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協働実績

助成金・補助金・物品等、他の組織から受けた支援の実績

2011年5月25日 介護労働者設備等モデル奨励金(入浴介護リフト購入);341,150円

2018年4月  大阪府訪問看護事業補助金  300,000円

2020年3月  大阪府訪問看護事業補助金  420,000円

他のNPO・市民活動団体との協働、他の学協会との共同研究・協働の実績

「和泉市におけるがん対策研究プロジェクトチーム」への参加;桃山学院大学、府中病院、
ケアマジャー等
   2010年度より行い、2013年度で終了。

「福祉医療講習会」;山荘町第一町会、ともの会みみはら和泉支部、NPO法人くろとり山荘 協賛
   2010年;インフルエンザ講習会
   2011年;AED講習会
   2016年8月;山荘町第一町会の夏祭り参加。模擬店出店。
   2023年11月;町会と消防書立ち合いで火災訓練

企業・団体との協働・共同研究の実績

2018年4月より
「在宅で過ごす認知症高齢者が体験するスピリチュアルペインの内容」香川大学との研究 
2018年5月より
「タブレットやAⅠを活用した安全・安心機能を持つHEMS]大阪府立大学、関西電力との実験研究

行政との協働(委託事業など)の実績

和泉市就労支援