事業成果物名 |
2011年度湘南みかんの木パートナーシップによる地域活性化「商品開発報告書」
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事業成果物概要 |
■2011年度湘南みかんの木パートナーシップによる地域活性化「商品開発報告書」
【みかん農家ヒアリング調査】 調査の結果から、課題として「労働」「みかんの収穫量」「収入」「みかん狩園の体制」「湘南みかん(生果)の味」「摘果みかん」が浮き彫りとなった。 これらの課題に対し、「生果出荷を考えないで、丸々一本の木を摘果みかんで収穫すること」や甘い生果のみかんを目指すのではなく「すっぱい・摘果みかん」を活用することで課題を解決していく提案をした。 【試作品の内容】 ●単年度試験研究成績書「湘南ミカンドレッシングの開発/摘果みかんの搾汁方法の検討と収穫時期別みかんの果汁成分」 湘南みかんを使用した加工品を開発すべく、二宮町の醤油を利用した風味調味料、湘南ミカンドレッシングの可能性を模索した。みかんの搾汁方法や収穫時期によりドレッシングの品質に影響がでるので、神奈川農業技術センターに「摘果みかんの搾汁方法の検討と収穫時期別みかんの果汁成分」の研究を依頼し、この結果を今後の開発の基礎資料とした。 ●単年度試験研究成績書「湘南ミカンドレッシング・青摘みかんフレッシュ100の開発/ミカン果汁を用いたドレッシングの試作」 ミカン果汁分析データ等に基づきドレシングの試作を行った。「各収穫時期のミカン果汁の特徴を活かす」「基本的に醤油と混合を前提条件とする」「油は使わずに、市販ベースの製品を製造する条件を考量して、原材料、製造方法を確立する」をコンセプトに開発を進めた。 試作品として (A)摘果ミカンポン酢ドレッシング (B)早生ミカン醤油ドレッシング (C)温州ミカン醤油ドレッシング (D)温州ミカンドレッシング の4種類が出来上がり、この他にも、みかんジャム2種類・アイスクリーム2種類を試作した。 これら試作品の<販売先><販売方法>を検討し、(1)約400個の生果みかん(15,000円相当)、(2)ドレッシング10本、(3)ジャム10個、(4)アイスクリーム20個をセットにした、「みかんの木オーナーシップ」を3万円(単年度)で販売することを見出した。 【湘南スタイル®「みかんの木パートナーシップ」プログラム2011】 2011年度は、『湘南スタイル®「みかんの木パートナーシップ」プログラム』として、家族、友人を誘ってのレジャーとして個人の参加、社員の福利厚生や自社のCSR事業として企業のプログラム参加を呼びかかけた。 プログラムで含まれる湘南みかんを使った商品は、ヤマニ醤油(株)(神奈川県二宮町)、(株)フルーツバスケット(静岡県田方郡)、手づくりジャム工房やまげん(神奈川県湯河原)、(株)茶の市(神奈川県藤沢)にそれぞれ加工を依頼した。 参加者は、一口31,500円で、摘果体験とみかん狩りの計2回のイベントに参加でき、生果みかん50㎏と次の加工品4種類のうち好きなものを3つ選択できる。 (A)青摘みかんドレッシング(200ml×10本) (B)青摘みかん100(200ml×10本) (C)まるごとみかんマーマレード(160g×10本) (D)まるごとみかんアイスクリーム(80ml×12個) 当プログラムは農業者、加工品製造会社、エリア内自治体、湘南JA等、関わった産業者、公的機関全てが喜ぶ仕組みであり、2011年度は、神奈川県にある社会福祉法人進和学園の入所者の方々に「青摘みかんの選果作業」や「生果みかんと加工品の梱包作業」に延べ314人携わって頂き、謝金をお支払することできた。 また、東海大学教養学部の「SOHUM(ソフューム)」プロジェクトとも「産学連携」を実施し、学生たちのフィールドワークの場を提供した。 【湘南みかんの精油を使用した化粧品の開発】 湘南みかんを使用したドレッシング、ジャム、アイスクリームの商品以外にも、湘南みかんの精油を用いた化粧品の試作を行った。 (1)クレンジング料 (2)洗顔料 (3)化粧水 (4)乳液 (5)シャンプー (6)トリートメント (7)ボディソープ (8)入浴剤 の8種類を開発し、20代から60代の女性にアンケート調査にご協力いただいた。 これらの精油を用いた商品の開発に関しては、試作段階にとどまったが、今後は、当団体の会員が立ち上げた湘南AO(株)が開発していく予定である。 |
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