事業成果物名 |
監獄人権センター ウェブサイト
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団体名 |
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事業成果物概要 |
▼団体名
NPO法人 監獄人権センター ▼NPOの概要 (NPOから提出された申請文をそのまま転載したものです。): 現在、日本では刑務所、拘置所に約7万人以上もの被拘禁者がおり、過剰な懲罰、長期の昼夜間独居拘禁の多用、医療体制の未整備など多くの問題を抱えている。 監獄人権センターでは、1人の有給スタッフと弁護士を含むボランティア数人で、被拘禁者からの相談の手紙に返信を行う相談事業と、個別に解決できない問題については、制度の改善を直接政府や関係機関に働きかける政策提言事業を実施している。 刑事施設内での人権状況を改善することは、被拘禁者の権利保障だけにとどまらず、被拘禁者自身が自らの犯罪に真摯に向き合い犯罪被害者に対して償うことを可能にし、スムーズな社会復帰と再犯の予防にも貢献するものである。 ▼事務所所在地: 神保町 ▼URL: http://www.jca.apc.org/cpr/ ▼提供するサービスグラントの内容: WEBサイトサービスグラント (WEBサイトのリニューアル) ▼サービスグラント事務局からのコメント: NPO審査担当:嵯峨 なかなかインパクトのある団体名ですが、この団体、日本の刑務所に対する人権状況に関して、継続的にウォッチするという貴重な取り組みをしている団体です。 受刑者は、もちろん何らかの罪を犯して刑に服することになるわけで、罪を償うのは当然のことですが、彼らも人間であることには変わりありません。人間として享受すべき基本的な人権は守られていて然るべきはずです。 最近のニュースでは、広島の少年院の事件をご存知の方も多いと思いますが、刑務所の職員による暴力行為が後を絶たないという実態が浮き彫りになった事件でした。 他にも、ここ数年でも、徳島や名古屋、宮城など各地の刑務所で、服役者に対する重大な暴行や、さらには、そのことが関係しているとみられる服役者の自殺に至るようなケースまで発生しているという、ちょっと怖いお話です。。。 法を犯した人が更生するための場所が実は“無法地帯”だった、というのでは、シャレになりません。 監獄人権センターでは、国連や日本政府に対して状況の改善を訴え続け、その一つの具体的な成果として、明治以来100年以上変わらなかった「監獄法」改正に関わり、2006年の「受刑者処遇法」制定に寄与したという成果があります。 この法律によって、面会や手紙の発信など、さまざまな面で受刑者の処遇改善が図られたそうですが、それでも、刑務所長の裁量の範囲が大きいため、刑務所によっては受刑者の権利が厳しく制限されるケースが散見されるとのことです。 こうした受刑者の処遇改善や刑務所内の規律の緩和などを継続的に求めることをはじめ、死刑の廃止や、厳罰化と言われる、昨今の裁判結果がより厳しくなる傾向に対する警鐘を鳴らすことなど、政府や、ひろく社会に対して、刑務所と人権の問題を発し続けています。 ただ、こうしたアドボカシー活動は、実は監獄人権センターの活動の一側面にすぎません。 むしろ、監獄人権センターの日常的な活動は、きわめて地道で、気が遠くなるほどの作業です。 実際に、事務所に行かれると目にすることになりますが、そこにあるのは、大量の「手紙」の数々。これは、受刑者から監獄人権センターに送られてくる「相談」であり「訴え」です。 その中身はさまざまですが、懲罰に対する不服申し立てのことや、医療に関すること、あるいは、家族・親類との財産のことなどに関する個人的な相談まで幅広い内容が寄せられ、その数、月に200件! 事務局では、もう「毎日のように手紙の返事を書いている!」そうですが、同センターでは、こうした受刑者一人ひとりの悩みに個別に対応しながら、刑務所の課題の実態を把握しているのです。 また、相談相手は受刑者だけに限りません。むしろ、受刑者の家族・親族からの相談への対応も同センターの役割です。 さらに、専門的な相談の手紙に加えて、ボランティアも関わりながら、受刑者との間で、気持ちの支えとなるような文通をする「シェイクハンズプロジェクト」も行っています。 ところが、現在のWEBサイトでは色づかいなどもさることながら、内容もまた、死刑廃止への緊急声明などがいくつも並び、かなりどぎつい印象を与えてしまうばかりで、実際に、彼らが実務として行っている相談事業や、シェイクハンズプロジェクトのような受刑者の社会復帰ををさまざまな側面からサポートする活動の内容がほとんど見えてこないという状況です。 結果は、誰が見ても「怖い!!」という評価・・・。 サービスグラントでは、過去に、同センターのパンフレットの作成を手がけています。 http://blog.canpan.info/svgt/archive/32 パンフレットを見てWEBサイトに来た方にもギャップなく、この団体の本質的なところをバランスよく伝えていくことによって、刑務所という題材から日本人の人権に対する意識を喚起していける、そんなサイトの構築を目的にリニューアルサイトを提供しました。 |
助成機関 |
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事業成果物種類 |
機器・建物(写真)
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