事業成果物名

寺子屋ふぁみりあ

団体名

事業成果物概要

1.「寺子屋ふぁみりあ」とは何か?

「寺子屋ふぁみりあ」とは、ひきこもり当事者(子)の家族(親)に向けてのセミナーです。2010年度からスタートしました。ちなみに月1回の頻度で開催しております。

2.「寺子屋ふぁみりあ」の目指すところは?

「寺子屋ふぁみりあ」の目指すところは次の5つになります。
(1)ひきこもり当事者の家族(親)の精神的を軽減する方法を学ぶ。
(2)ひきこもり当事者の家族(親)が当事者(子ども)の気持ちや行動、また、発達障害や精神疾患について正しく理解する。
(3)ひきこもり当事者の家族(親)が当事者(子ども)との対応の方法を学ぶ。
(4)ひきこもり当事者の家族(親)と当事者(子ども)とのつながりを再構築して、親子で一緒に問題の解決へと向かえるようにする。
(5)同じ問題を抱える家族どうしが連携して、各自の問題を共有して支え合う態勢を構築していく。 

3.大まかにはどのようなことをしたのか?

(1)寺院という静穏な空間で開催していることもあり、僧侶の指導で読経や座禅、瞑想などを体験しました。
(2)現場経験の豊富な講師を招いての講演により、ひきこもりの問題に寄り添い、また親自身もどのようにしていけばよいかを学びました。。
(3)毎回、グループトークの時間を設けて、講師との質疑応答や、個人の問題や思いを互いに語り合う場をもちました。
(4)鎌倉・建長寺にて1泊2日の体験交流会を開催しました。ここでは普段の生活から離れて寺院の生活を体験することで、自身のこころが癒されるだけでなく、自分自身を見つめ直すものです。


4.セミナーや合宿では例えばどのようなことをして、どのような成果があったのか?

①東京都発達障害者支援センター専門相談員や台東区精神障害者地域生活センター職員、訪問サポート士を招き、青年心理、ひきこもり当事者特有の心理、発達障害、精神疾患について学ぶためのセミナーおよび個別相談の場を設けました。これにより、参加者はひきこもり当事者(家族)の状況を把握することができ、日常生活でも適切な対応ができるようになってきました。
②こどもソーシャルワーカー・社会福祉士を招き、初歩的にしても実際的なカウンセリング技法を学ぶためのセミナーを開催しました。これにより、参加者はひきこもり当事者(家族)に寄り添う姿勢で接しようという意識を育むことができました。
③グループトークを毎回実施して、自身が抱える問題を話し、他の家族の抱える問題を聴くことで、同じ問題を抱える家族どうしの交流が深まり、各自が孤立感から脱して、互いに支え合う姿勢をもつようになってきました。また、各家族がひきこもりの問題に前向きな姿勢をもつことができるようになってきました。
④合宿については、鎌倉・建長寺という自然豊かで仏教寺院特有の静穏な環境の中で開催しました。そこでは、普段の生活と一旦離れて寺院の生活や修行(写経や座禅など)を体験することで、参加者(家族)自身が精神的な負担から一時的にでも解放されただけでなく、行事後の生活でも精神的にゆとりをもって家族間(親子間)の関係を再構築していく契機・原動力となりました。また、同じ問題を抱える家族の間に連帯感が深まり、各自が抱える問題を共有できるようにすることで、各人が今後の生活において各自が抱える親子間の問題により良い対処ができるようになってきました。

5.より詳しく知りたい方へ

ひきこもりの問題を抱えていらっしゃるご家族(親御さん)に情報発信をして、ひきこもりの問題について学びの場にもしていただきたいとの思いで、私たちは公式ホームページ「寺子屋ふぁみりあ」、公式ブログ「寺子屋ふぁみりあ」を開設しています。ここでは、各回の講演の内容などを知ることができます。
また、この公式ホームページと公式ブログは、ひきこもりの問題について正しく理解していただき、支援の輪が広がることを願っての情報発信の場でもあります。残念ながら、ひきこもりの問題は国民の間でも理解は深まっているとはいえず、この問題への誤解や偏見などが多く、ひきこもり状態にある方(当事者)も、その家族も孤立感を深めているケースもあります。
ですから、正しい理解への一助になればとの願いもありますので、ご家族にひきこもり状態の方がおられなくても公式ホームページ、公式ブログをお読みいただけたら幸いです。

公式ホームページ「寺子屋ふぁみりあ」 http://www.terakoya-familia.org/

公式ブログ「寺子屋ふぁみりあ」 http://terakoyafamilia.cocolog-nifty.com/







助成機関

  • 日本財団

事業成果物種類

報告書

事業成果物

  • 戻る