事業成果物名 |
荒川クリーンエイドフォーラム ウェブサイト
|
団体名 |
|
事業成果物概要 |
▼団体名
NPO法人荒川クリーンエイド・フォーラム ▼NPOの概要 (NPOから提出された申請文をそのまま転載したものです。) 主に、荒川下流域で、沿川の市民団体や行政、学校、任意グループ、企業内グループなどの参加を仰ぎ、調査しながらのごみ拾いを実施している。 参加人数は年々増加して、2008年は年間で92会場、1万人以上の参加でクリーンエイドが実施されている。近年では、下流域だけでなく、熊谷をはじめとする中流域や上流の秩父までの地域の広がりと、市民団体、学校、自治体、企業などの参加団体の広がりがみられる。 荒川クリーンエイドでは、ゴミを拾うだけでなく、ゴミの種類や数を調べながら拾うことによって、それらのゴミがどこで作られ、どのように利用され捨てられたものかを推定し、製造・販売者、使用者のそれぞれに対して改善を求めるなど発生抑制を進めている。拾われたゴミの状況や経年変化をゴミマップとして編集して多くの人たちに情報発信をしている。 また、クリーンエイドの際にはごみ調査と共に各会場での水質調査および自然の調査を併せて実施している。この成果として、川の状態を知り、10年以上継続している調査結果による経年変化をまとめて発表して社会に訴えている。他にも荒川自然連絡会など、荒川の自然回復について行政と市民が共に考える会議に出席して、荒川の生態系の保全への提言を続けている。 小中学校などの子どもたちへの荒川を利用した水辺の学習の助言や指導を継続している。また、当団体より総合的な学習の講師として協力することにより、河川敷を利用した子どもたちの環境学習の回数も内容も充実してきている。子どもたちの河川を利用した学習を支援するためのワークシートを盛り込んだ教本の制作や、子どもたちが安全に水辺に親しめるためのエコキッズ育成講座を実施している。 他にも、荒川中上流域の団体と連携して開催する「荒川流域水環境シンポジウム」を毎年開催して相互理解を深め、「魚の行き交う川づくり」の荒川再生プロジェクトの協働によって連携を強めている。他にも荒川源流や中流へのエコツアーも毎年開催している。 近年は、企業の社会貢献の場として取り組む事例が急増している。それに対応すべく企業とパートナーシップを組んで環境保全活動が推進できるような活動をすすめている。 長年の実績と継続によって、荒川クリーンエイド・フォーラムを軸に、荒川下流河川事務所、自治体、企業、学校などの連携がうまく進んでいる。 ▼事務所所在地: 船堀(都営新宿線) ▼URL: http://www.cleanaid.jp/ ▼提供するサービスグラントの内容: WEBサイト・サービスグラント (WEBサイトのリニューアル) ▼サービスグラント事務局からのコメント: NPO審査担当:嵯峨 秩父の山中に源を発し、東京の東側、江東区・江戸川区を流れて東京湾にそそぐ荒川。 全長173kmの川の流域の100ヵ所を超す地区で、年間を通じてクリーンアップが行われ、毎年1万人を超す人がごみ拾いに参加しているそうです。 この活動を取りまとめているのが、今回応援する「荒川クリーンエイド・フォーラム」です。 同団体では、荒川の最上流から河口までにわたるクリーンアップ活動をサポートしているのですが、ユニークなのはごみ拾いにとどまらないその手法にあります。 というのも、クリーンエイドの場合、「ごみを拾う」だけに終わらず、拾った後に、そのごみの種類などを細かく分類してデータとして把握し、どのようなごみがどれぐらい出てきているのか、を、ごみ拾いに参加した人たちが共有できるようにしていることです。 例えば、5月23日に実施したクリーンアップだと、「袋・シートなどの破片」が2,265個、「その他のプラスチック製品」が1,485個、「ペットボトル」が1,399本。。。 このように、拾って満足、というのではなく、拾った後の分析を通じて、ごみの問題を根本から考えるきっかけを提供すること。そして、参加者一人ひとりの意識に働きかけ、ごみ問題を話題にしていくこと。それが、荒川クリーンエイドが目指していることの一つです。 また、荒川の河口には、ヨシが生育しており、そこには絶滅危惧種といわれるトンボもいるそうです。東京の真ん中に、絶滅危惧種。。。 なかなか意外な話ですが、こうした生物を守るためにも、定期的なごみ拾いは欠かせないとのこと。 さて、こうした荒川クリーンエイドの取り組みですが、事の発端は国土交通省の事業がきっかけだったという経緯があり、今も、活動資金のそれなりの部分を国からの委託費に助けられている側面があります。 しかしながら、国からのお金は近年カットされ続けており、荒川クリーンエイドの活動は、このまま何もしなければ、発展するどころか維持することも困難という状況も見え隠れしつつあります。 一方で、前向きな素材もあります。 というのは、昨今、民間企業や学校などによるごみ拾いへの参加の機運は高まっており、ボランティアの輪は着実に広がっているのです。 荒川クリーンエイドでは、企業との協働の実績を積み重ねていき、企業協賛なども得ながら組織の運営を進めていくためのしくみづくりを進めています。 1万人という参加者数は、確かに立派な規模ではありますが、荒川流域の人口は、約920万人とも言われており、そう考えると、流域人口の、わずか0.1%程度とも言えてしまいます。 彼らのユニークな、でも、参加者一人ひとりの記憶に残りそうなごみ拾い活動が、もっともっと一般の人に広がり、ムーブメントとなるためには、もう一段、参加しやすく、分かりやすい伝え方や仕掛け方が、必要でした。 サービスグラントでは、この荒川クリーンエイドのWEBサイトリニューアルをサポートすることを通じて、彼らが、より自立的に発展できるような基盤確保と、より多くの人が川やごみの問題に直接かかわることを目的として提供を行いました。 |
助成機関 |
|
事業成果物種類 |
機器・建物(写真)
|
事業成果物 |