事業成果物名

2012年度 海難多発海域における安全対策の構築に関する調査研究

団体名

事業成果物概要

 平成21、22年度に実施した「準輻輳海域及び沿岸域における安全対策の構築に関する調査研究」において、①AIS(船舶自動識別装置)の活用・普及促進、②船舶の動静監視と情報提供、③船舶交通の整流化が準輻輳海域における船舶交通の安全性向上に寄与する施策との提言がまとめられた。
 本調査研究では、平成23年度は、これらの提言のうち、船舶同士の進路交差による衝突リスクの軽減効果が期待できる「船舶交通の整流化」の導入案について、石廊埼沖から大島北側付近までの海域を対象に策定するべく調査研究を行った。
 平成24年度は、平成23年度の「船舶利用実態と問題点の把握」を踏まえ、①整流化方策の効果算定方法の検討、②新たな交通ルート案の検討と海上交通流シミュレーションによる評価、③制度化にあたっての課題整理、④具体的な船舶交通流整流化方策の検討等を実施した。
 その結果、調査対象海域へのIMOの航路指定基準に基づく推薦航路(route)の設定は、船舶交通流を分離し、船舶衝突リスクの軽減効果が向上することが期待できること、海図に記載することにより国際的な情報提供が可能であること等が判明したものの、推薦航路(route)の設定に伴い、同航路の延長線上付近に横切り関係が集中して発生する等の課題も提起され、その実現に向けては今後更に調査研究の深化が必要と結論づけられた。

助成機関

事業成果物種類

報告書

事業成果物

事業成果物名

海難多発地域における安全対策の構築に関する調査研究報告書

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海難多発海域における安全対策の構築に関する調査研究

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