事業成果物名 |
欧州主要舶用企業の国際戦略(海外進出等)に関する調査
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団体名 |
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事業成果物概要 |
はじめに
舶用工業に係るビジネスは、世界の造船市況に大きく左右される。今後の造船市況につ いては、中長期的には、新興国を中心とした世界経済の発展に伴う海上輸送の拡大から船 舶需要は増大していくと見込まれるものの、短期的には、深刻な需給ギャップが顕在化す るものと考えられる。このため、舶用工業市況についても、短期的には造船業と同様、新 規受注が減少する可能性が高いものと考えられる。我が国造船業・舶用工業にとって、2012 年末以降、停滞感のあった歴史的な超円高状態は緩和されつつあるものの、今後の先行き について決して楽観視できる状況にはない。 一方、欧州舶用企業については、欧州域内の造船業の市場シェアが後退していることか ら、欧州域外の市場へとグローバル化が進展しており、他の欧州産業セクターと比較して も、欧州舶用企業の輸出依存率は高くなっている。さらに、欧州舶用企業に対する顧客ニ ーズも変化してきており、具体的には、欧州造船所は合理化の一環として取引先を減らす 傾向にあり、それとともに製品単体ではなく、複数の関連製品を組み合わせた総合的なシ ステムサプライヤーへの需要が増加してきている。また、船主からは製品購入後のアフタ ーサービスへのニーズが高まっており、これに対応するため、グローバルなサポート体制 の強化が求められている。 このため、欧州舶用セクターでは、海外企業を含めた企業買収、合弁会社の設立及び新 工場の設立等、積極的な国際戦略を立て、ビジネスを遂行しているところであり、今後も この傾向は継続されるものと予想される。 したがって、欧州主要舶用企業の海外進出等の現状及び今後の展望等について調査を行 い、同企業の国際戦略等について分析を行い、今後の我が国舶用企業の積極的な海外販路 開拓の一助とするため、本調査を実施した。 |
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助成機関 |
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事業成果物種類 |
報告書
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事業成果物 |
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