事業成果物名 |
ミャンマーにおける海事産業の現状及び今後の動向に関する調査<フェーズⅡ>
|
||||||||
団体名 |
|||||||||
事業成果物概要 |
はじめに
ミャンマーは、約20 年にわたる軍事政権から民主政権へ移行中であり、欧米諸国の経 済制裁の解除の動きを背景に、その未開拓な経済領域、豊富な天然資源、地理的優位性、 豊富な労働力、安価な人件費、潜在的な消費市場という魅力に対して、世界から熱い視線 が向けられています。しかしながら、インフラ、各種法律の未整備等、今後、順調な経済 発展をするためには乗り越えるべき課題も多い状況です。 この国の重要な輸送手段である内陸水運船についても老朽化が進み、その修繕を行う造 船所も100 年以上前の施設を使用しています。今後予想されるミャンマーの経済発展を支 えるためには、これらの老朽船の代替建造、造船所設備の改修が極めて重要です。欧米諸 国の経済制裁の間、ミャンマーは中国からの支援で多くの船舶を整備しました。それらの 船舶も年数の経過により重要部品の交換が必要になったり、燃費性能にも難があったりし て燃料費の高騰も背景に燃費性能の良い新たな船舶が必要となっています。このため我が 国の安全で、信頼性が高く、燃費性能の良い船舶・エンジンに対してミャンマー側は強い 期待を寄せております。造船所改修でも我が国造船業が長年培ってきた製造技術、品質管 理技術等、我が国造船関係者への期待は極めて大きいものがあります。 ミャンマーは、日本の約1.8 倍の国土に推定で6300 万人を超える人口を有し、敬虔な 仏教徒が国民の多数を占め、成人識字率も極めて高く、アジアの中で最も親日的な国の一 つです。この国のこれからの経済発展に我が国海事関係者が貢献していくことは、我が国 の国際的な位置づけにおいても重要です。我が国造船業が世界的な需給ギャップで極めて 厳しい状況に置かれている現在、アジア各国の内需に応える方向で、我が国造船業が活躍 し新たな活路を開拓する可能性にもつながると考えられます。 「ミャンマーにおける海事産業の現状及び今後の動向についての調査」は、平成23 年 度に基礎的調査を実施しました。平成24 年度においてはフェーズⅡとして、ミャンマー への海事関係の経済協力を推進するため、ミャンマー国運輸省のハイレベルの関係者との 面談等を通じて、より深くより詳細な情報を入手し、これを整理して提供することに注力 して取りまとめました。 今後、我が国海事関係者がミャンマーの海事産業振興に貢献するためにご活用していた だければ幸甚です。 |
||||||||
助成機関 |
|||||||||
事業成果物種類 |
報告書
|
||||||||
事業成果物 |
|