事業成果物名

全国女性シェルターネット プレゼンテーション資料

団体名

事業成果物概要

▼団体名
NPO法人 全国女性シェルターネット

▼URL:
http://nwsnet.or.jp/

▼提供するサービスグラントの内容:

プレゼンテーション
(PowerPoint資料)

▼サービスグラント事務局からのコメント:
NPO審査担当:嵯峨

9月に行ったサービスグラントLOUNGEのゲストにもお越しいただいた、全国女性シェルターネット事務局長の遠藤さん。

DVというシリアスな話題を、ときに軽妙でユーモアすらも交えたトークでお話をされながら、DVの問題について紹介していただきました。

しかしながら、あのLOUNGEに居合わせた方ならお気づきいただけたかもしれませんが、DVの問題というのは、何しろ複雑で分かりづらい・・・。短い時間のプレゼンテーションでは、消化不良という印象も、会場のみなさんの表情からは読み取れるようでした。


まず、そもそも、何がDVか、ということからして、けっこう普通に抱くイメージと違ったりするのです。

家庭で暴力を振るう夫、というと、アルコール中毒か何かをイメージしますが、むしろアルコール中毒とDVとの関係はほとんどなく、、、。

DVをはたらく男性のなかには、社会的には「やさしい」「模範的」と映る男性である可能性も決して低くないそうです。

ところが、家庭に入ったとたん、カーテンを閉めて、始まる暴力・・・。
それがDVの本当の怖いところなのだそうです。

2年ぐらい前のことで、記憶の彼方かもしれませんが、一時期、メディアをにぎわせたニュースで、妻が夫を殺害して、ノコギリで切断した事件がありました。

夫は有名な外資系証券会社勤務で、会社では至って立派な働きぶりをしていたのですが、、、そういう男性が、実はDVの加害者だったのです。

妻の側は、DVから逃げる方法として、夫を殺すという決断をしてしまいました。それそのものは犯罪ですが、生きるか死ぬかの選択をしなければならないほどの暴力が、日々繰り返されていた結果として、この事件は起きたのです。

でも、これが特殊な1億3000万人分の1であればよいのですが、残念ながら、その母数はずっと小さなものです。

10人に1人。

これは、パートナーから繰り返し、執拗な暴力を受けたことがある女性の割合だそうです。

3日に1人。

これは、配偶者によって女性が殺される殺人事件の件数です。(←日本の話です。)

書いていながら、自分もゾクゾクしてきました。。。


それにしても、その対処法もなかなか難しいのです。

特に、被害にあっている当事者の周囲にいる人たち(10人のうち9人の人たち)は、そもそもDVの存在に気付かない、ということもありますし、仮に気付いたとしても、どう行動すればいいか、ほとんど、誰もよく知りません。

しばしば「夫婦喧嘩は犬も食わない」と言われるように、家庭のことには他人が口出しするものではない、と、見て見ぬふりをしてしまったりするのがよくないとしても、かといって、被害にあっている女性の側に理由を見つけ改善をアドバイスすることは間違った対処法であり、暴力にあい続けながらも男性と離婚したり離れることができない女性の側を責めるのは筋違いであり、ましてや、暴力をはたらく男性に対して忠告をするといったことなどは逆効果で危険な行動である・・・などなど、いろいろ、こちらがよかれと思って行動しても、判断を誤ることが、実はたくさんあるというのです。


サービスグラントでは、こうしたDVの複雑な事実を、少しでも分かりやすく伝えるために、過去に、同団体のホームページ制作を支援し、下記のサイトを構築しました。

http://nwsnet.or.jp/

サイトは、いま、GoogleでDVと検索すると、Wikipediaの次に2番めに表示される位置づけを獲得しました。

シェルターネットは、女性のための電話相談の開設や、ラジオパープルというインターネットラジオの活動を始めるなど、さまざまなアプローチで情報を発信しようとしています。


そんな同団体から、今回、サービスグラントに寄せられた要望は、同団体が、各地で講演会などを開催するときに使用するプレゼンテーション資料(PowerPoint資料)を、もっと効果的なものとし、DVについての正確な理解を聴く側に深めてもらい、正しい行動の仕方、対処の仕方についての知識を得てもらえるような資料作成、という要望でした。


DVについて詳しくない、また、当事者でもない私たちができることは何か。
私たちの、これまでのステレオタイプが打ち砕かれ、正確な知識こそが、新しい“常識”になるようにするための、普及・啓発のツールとしてのプレゼンテーション資料を、サービスグラントを通じて、支援できればというものです。

遠藤さんの言葉を借りれば、「1時間半プレゼンをして、やっと聴衆のみなさんを怖がらせるところまで行ける」という、これまでのプレゼンテーション。

そこから進化させて、「聴衆のみなさんがどう行動すればいいかが分かる」プレゼンテーションへと発展させることができることが、まずは目標となります。

また、副次的には、全国各地でシェルターを運営している民間のDV被害者支援団体も、今回制作したプレゼンテーション資料を活用でき、各地でDVに関する普及・啓発を推進していくことができるという可能性も、若干視野に入っています。

そう多くはないとは思いますが、しかしながら、講演料収入は、DVシェルターを運営する団体(多くは零細団体です)にとって、追加の現金収入をもたらす項目になり得る、という側面も考えられるところです。


こうした目的のもと、DVの事実を分かりやすく紹介し、一般市民に正しい行動や対処法を伝えると同時に、DVを支援する全国のシェルターを応援するためのツールとしてのプレゼンテーション資料の制作に取り組みました。

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