事業成果物名

2015年度基盤整備事業 海の子育成 海事施設見学会 写真

団体名

事業成果物概要

1.事業名
基盤整備

2.目的
九州圏における交通及び観光の振興と近代化を図るための事業を行い、もって地域経済の均衡ある発展に寄与し、あわせて民生の安定に資することを目的として次の事業を行う。
(1)交通及び観光の振興と近代化に関する調査研究
(2)海運及び流通関連施設の整備(コンテナ及びシェルター等の整備)
(3)機関誌の発行(年3回)
(4)講演会の開催(年1回)
(5)九州運輸コロキアムの開催(年3回)
(6)海事振興セミナーの開催(年1回)
(7)企業経営基盤強化等セミナーの開催(年1回)
(8)次世代の海事産業を担うことになる小中学生等への啓発活動
(9)九州の交通・運輸に関する統計の整備
(10)バリアフリー啓発促進

3.事業内容
 (1) 当センターが行う調査研究事業、海運振興関連施設整備事業及び広報啓発等事業を実施していくための
  組織運営の維持

 (2) 懸賞論文の募集
  大学の研究機関等における交通経済に関する研究を促進するとともにその研究成果 を交通運輸産業に活
 かすことにより、九州圏内の交通運輸観光並びに地域社会の活性化に寄与することを目的として5月1日~10
 月31日の間、懸賞論文を募集したところ10件の応募があり、審査委員会(2015年12月22日開催)におい
 て審査の結果、以下のとおりに決定された。
 
○ 応募数 10件
○ 最優秀賞 1編
 ・九州産業大学 商学部商学科 田原滉一朗様、野瀬将司様
  テーマ:地方都市における公共交通のあり方 ~地方自治体はどのように地域住民の移動の足を守るか~
○ 優秀賞 1編
 ・西南学院大学 商学部商学科 坂本琴子様
  テーマ:災害から学ぶ福岡のローカル線

 なお、2016年2月915(月)に福岡市において授賞式を開催し、また、受賞論文2編はホームページにて公開、最優秀賞論文は機関誌九州うんゆジャーナルVOL.106(2016年3月10日発行)に掲載した。

 (3) 機関誌の発行
  交通及び観光に関する情報等を収集して、編集、発行し、賛助会員、海運・流通関係団体、国土交通省及
 び図書館等に配布した。
 ・ 機関誌九州うんゆジャーナルVOL.104 (2015年 7月 1日発行) 1,050部
 ・ 機関誌九州うんゆジャーナルVOL.105 (2015年12月10日発行) 1,050部
 ・ 機関誌九州うんゆジャーナルVOL.106 (2016年 3月10日発行) 1,050部

 (4) 講演会の開催
  交通及び観光の振興と近代化に資するため、毎年、九州各県のトラック協会との共催で講演会を開催して
 いるが、今年度は福ト協政策研究会との共催で新春講演会を開催した。
 ①平成28年新春講演会
  開催日時:2016年2月4日(木) 13:30~15:30
  場  所:福岡市 ホテルセントラーザ博多
  参加者数:184名
  <第一部>
   講 師:公益社団法人 全日本トラック協会 理事長 福本秀爾氏
   テーマ:トラック事業を取り巻く課題
  <第二部>
   講 師:日本銀行 福岡支店長 秋山 修氏
   テーマ:本年の経済見通し

 (5) 九州運輸コロキアムの開催
  講師を招いて交通・運輸全般について情報提供を行い、テーマに沿って参加者が自由、活発な討議、対話
 を行う場として九州運輸コロキアムを開催した。
 ①第54回九州運輸コロキアム
  開催日時:2015年5月26日(火)13:30~15:30
  場  所:福岡市 ホテルセントラーザ博多
  講  師:国土交通省 大臣官房 参事官(物流産業)坂巻健太氏
  テ ー マ:物流を取り巻く環境と物流施策の展開
  参加者数:91名

 ②第55回九州運輸コロキアム
  開催日時:2015年7月19日(日)13:30~15:30
  場  所:熊本市 ANAクラウンプラザホテル熊本ニュースカイ
  テ ー マ:世界初の超細長双胴船(SSTH)誕生と就航の現状
        ~海上交通の高速化が新たな需要を創出~
  参加者数:106名
  <第一部>
   講 師:熊本フェリー(株) 代表取締役社長 井手雅夫氏
  <第二部>
   講 師:社会システムデザイン(株) 代表取締役社長
       東京大学名誉教授 宮田秀明氏

 ③第56回九州運輸コロキアム
  開催日時:2015年11月9日(月)13:30~15:30
  場  所:福岡市 ホテルセントラーザ博多
  講  師:国土交通省 海事局 内航課長 新垣慶太氏
  テ ー マ:海洋立国日本の前進に向けた今後の海事行政の目指す方向2015
        ~国内旅客航路事業と内航海運業を中心に~
  参加者数:98名

 (6) 海事振興セミナーの開催
  海事振興を目的として、地域の要望に沿った海事振興セミナーを開催した。
  ①第16回海事振興セミナー
   開催日時:2015年7月24日(水)14:00~16:00
   場  所:熊本市 熊本ホテルキャッスル
   参加者数:114名
   <第一部>
    講 師:国際海事機関(IMO)事務局長 関水康司氏
    テーマ:IMOの広報活動
   <第二部>
    講 師:東洋大学 国際観光学科 准教授 矢ケ崎紀子氏
    テーマ:海洋観光の可能性

 (7) 企業経営基盤強化等セミナーの開催
  変化する経済情勢等を踏まえた企業の経営基盤の強化につながる最新の情報等の提供するため、時宜に応
 じたテーマ・内容によるセミナーを関係業界団体と連携して企画・開催した。
 ①物流事業企業経営基盤強化等セミナー *鹿児島県倉庫協会との共催
  開催日時:2015年12月1日(火)13:30~15:30
  場  所:鹿児島市 ホテルウェルビューかごしま
  講  師:公益社団法人 日本ロジスティクスシステム協会 JILS総合研究所 所長 佐藤修司氏
  テ ー マ:日本の物流コストの実態と物流KPIの導入について
        ~製造業・流通業と物流業のパートナーシップの深化のために~
  参加者数:73名

 (8) 次世代の海事産業を担うことになる小中学生等への啓発活動(海の子育成)
  九州の海事関係産業は重要な産業であるにも拘わらず、市民の間では若年層にいたるほど、その重要性の
 理解が薄れつつある状況を踏まえ、市民の認識や評価、さらには将来当該産業を支える優秀な人が集まるよ
 うな活動を積極的に行っていくことが必要であることから、九州運輸局に設置されている「九州海事産業次
 世代人材育成推進協議会」と連携して、次世代社会を担うこととなる小・中学生を対象に、海事産業現場の
 見学会等を実施することなどにより、海事産業の重要性等の認識や理解促進を図った。
 【海の子育成 海事施設見学会】
  ○実施日:2015年6月10日(水)9:40~15:10
   参加者:北九州市白銀中学校 生徒36名、教諭6名 計42名
   内 容:旅客フェリー船内見学、海事産業講義、冷蔵倉庫見学

  ○実施日:2015年7月28日(火)13:00~16:30
   参加者:日向市小・中学校教諭(社会科担当) 計11名
   内 容:細島港の概要並びにコンテナ貨物の取扱いについての講義、細島コンテナターミナル施設見
       学、遊覧船による細島港見学、内航RORO船見学
  
  ○実施日:2015年9月10日(木)9:00~12:00
   参加者:佐世保市江迎小学校 生徒27名、教諭2名 計29名
   内 容:海事産業教室、造船所見学、旅客フェリー体験乗船、佐世保港見学

  ○実施日:2015年9月15日(火)9:00~12:00
   参加者:佐世保市柚木小学校 生徒30名、教諭2名 計32名
   内 容:海事産業教室、造船所見学、旅客フェリー体験乗船、佐世保港見学

  ○実施日:2015年9月24日(木)8:25~16:20
   参加者:宇城市豊川小学校 生徒42名、教諭4名 計46名
   内 容:海事教室、旅客フェリー体験乗船、造船所見学

  ○実施日:2015年10月8日(木)9:00~12:00
   参加者:佐世保市柚木中学校 生徒20名、教諭3名 計23名
   内 容:海事産業教室、造船所見学、旅客フェリー体験乗船、佐世保港見学

  ○実施日:2015年10月20日(火)8:00~16:00
   参加者:宇城市網津小学校 生徒22名、教諭3名 計25名
   内 容:コンテナターミナル見学、旅客フェリー体験乗船、造船所見学

 (9) 九州の交通・運輸に関する統計の整備
  九州圏における交通、運輸に関する統計資料である「九州運輸要覧」を当センターホームページ上で公開
 した。(監修:九州運輸局)
  また、九州圏における貨物流動及び経済に関する統計資料である「九州の物流」を当センターホームペー
 ジ上で公開、賛助会員等の希望者へCDに製作して配布した。(監修:九州運輸局)

 (10) バリアフリー啓発促進
  離島においては本土以上に高齢化の進展等が著しいにもかかわらず、未だハード及びソフトともに十分な
 バリアフリー化が進められていないのが現状である。
  このため、ハード面においては、行政の手の届かない、また、事業者で十分に対応できない部分のバリア
 フリー化の推進について、当センターが日本財団の助成によるバリアフリー対応型タラップ等を整備するな
 ど、その一助となる活動を展開しているところであるが、ソフト面においても、より一層のバリアフリー化
 を進めることを目的として、フェリーのバリアフリー設備パネル展の実施やバリアフリー実現のカギを握る
 船員や事務職員などの運航関係者を対象に、フェリー船内やターミナルを活用した、車椅子・視覚障害・高
 齢者などの疑似体験及びサポート体験を実施した。
 ①フェリーのバリアフリー設備パネル展
  開催期間:2015年8月10日(月)~8月21日(金)
  場  所:鹿児島市 桜島フェリーターミナル(鹿児島本土側)
  主  催:(公財)九州運輸振興センター
  協  力:九州運輸局、鹿児島市、(公財)交通エコロジー・モビリティ財団、
  フェリー航路事業者(4事業者)

 ②平成27年度バリアフリー教室in鹿児島
  開催日時:2015年11月7日(土) 9:00~12:20
  場  所:鹿児島市 鹿児島新港旅客ターミナル
  座  学:1Fマルエーフェリー会議室
       ・精神障害について
       ・旅客事業者に求められること及びディスカッション
  実  技:2Fスカイデッキ
       ・車椅子・視覚障害・高齢者などの疑似体験及びサポート体験
  主  催:(公財)九州運輸振興センター、九州運輸局、鹿児島運輸支局、鹿児島市
  協  力:(公財)交通エコロジー・モビリティ財団、鹿児島県旅客船協会、鹿児島県介護実習・普及セン
       ター、障害者の生活と権利を守るかごしまの会、マルエーフェリー(株)
  参加者数:旅客航路事業に従事する船員及び運航担当者24名

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