事業成果物名

2014年度 ブラジルの河川舟運及び関連造船業に関する現況調査

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事業成果物概要

 近年、ブラジル及び近隣諸国で産出される大豆などの農産物や鉄鉱石等鉱産物の輸送が拡大しており、内陸交通のインフラ整備が、これらの地域での急務となっている。内陸交通においては、道路、鉄道などの整備に注目が集まっているところではあるが、南米大陸は、豊富な水量を有するアマゾン川をはじめとする大河川による舟運が、その内陸部での交通手段として従来より利活用されており、近年、陸路輸送の開発と並行して、河川舟運を活発化すべき旨の国家レベルでの計画も上がっている状況である。
 現に、パラグアイ河流域など河川交通の利用が活発化されており、河川バージ利用によるモーダルシフト化が行われつつあり、バージ建造等の需要が増大する見込みで、既に、2012 年よりツネイシ・グループによるパラグアイにおける河川用バージ船団の建造などが行われている。
 昨年の調査では、南米における河川舟運の概況の調査と、一般的な課題の整理を行ったが、今年の調査では、これらを踏まえ、特にブラジルにおいて重要なアマゾン河の水系を中心にこれらの流域における河川舟運の状況と抱える課題等について整理を行った。
 ブラジルの造船・舶用工業は、端的に言えば、国営石油会社ペトロブラス中心の石油等海洋開発関係を対象とした事業がその主軸として据えられているところではあるが、今般のブラジルの政・官を巻き込んだ同社の汚職問題は、この事業構造を揺るがしつつある。
 このため、今後ブラジルへの進出にご興味を持たれる会員の皆様方におかれては、規模は小さいものの、地道な発展性があるこれらの河川舟運関係事業は、その進出対象の事業として、一考に値するのではと思料するところである。
 なお、本稿は、1998 年に作成されたスペイン語版河川舟運の関係の書籍「河川が我々の結束を固める―南米の河川統合」の一部を参考にさせて頂いている。
 今回の調査内容が、これら地域市場に興味をお持ちの皆様の参考となり、南米における河川舟運関係の事業への進出・展開への手がかりを提供することになれば幸いである。

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2014年度 ブラジルの河川舟運及び関連造船業に関する現況調査

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造船関連海外情報収集及び海外業務協力

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