事業成果物名 |
2020年度_JSMEA_IoT無線振動・温度センサ及び機器状態監視診断システムの技術開発成果報告書
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団体名 |
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事業成果物概要 |
1.事業名
IoT無線振動・温度センサ及び機器状態監視診断システムの技術開発 2.目的 日本では2025年をターゲットに無人運航船に係わる様々な検討が急速に進んでおり、これの実現に向け、各種船内機器の健全性を確保するための異常診断と故障予知に関する開発が急務になっている。 そこで、従来ベテラン機関士がタッチング(五感)で行っていた機器の異常把握を、センシング技術を活用した監視診断システムに代替させるための技術開発を実施する。 本開発では、設置が容易な小型のIoT無線振動・温度センサと、数十台のセンサデータの送受信が可能な無線電送システム、ベテラン機関士の異常把握のノウハウを盛り込んだ状態監視診断システムを開発し、あらゆる船内機器の振動と温度による状態監視を可能とする。 3.事業内容 本事業は、2020年度と2021年度の2年計画で行うもので、1年目の2020年度は以下を実施した。 1)IoT無線振動・温度センサ及び機器状態監視診断システムの調査 本センサの要素技術を開発した。開発中の要素を纏めた技術検証用試作品を開発するために必要な仕様や要件定義の為の調査を行った。 2)IoT無線振動・温度センサ及び状態監視診断システムの技術検証用試作品の設計/試作 (1)IoT無線振動・温度センサの設計 MEMS振動素子、超低消費電力無線技術等を採用し、振動3軸と温度を同時計測できるセンサを設計した。なお、無線電送距離は15m以上とし、振動方向は1方向18点のアナログ信号に分解し、出力できるようにした。 (2)IoT無線振動・温度センサの試作 設計したセンサは、同時駆動することが前提であることから、40個を試作した。また、無線強度の仕様等にバリエーションを持たせたセンサも試作し評価した。 (3)機器状態監視診断システム/コントローラの設計 センサを複数個接続し、動作確認やエラー処理等を行うと共に、対象機器の状態変化の視認性が良く、人が判りやすい表示のコントローラの試作品を設計した。令和2年度は、10センサ以上の同時接続が問題無くできることを確認した。 (4)機器状態監視診断システム/コントローラの試作 設計したコントローラは、12個のセンサを同時接続して動作確認した。正しくセンサを認識して計測、データを表示できる試作品を作製した。 試作品は実船調査にも適用できる仕様とし、実船搭載と社内検証の為に3個試作した。 3)実船調査 試作したIoT無線振動・温度センサと機器状態監視診断システム/コントローラは、コロナ環境下のため就航船に搭載することは叶わなかった。そのかわり、機関室内部の環境と同等の環境として、ダイハツディーゼル(株)守山事業所内にあるコージェネレーション設備を代替設備と設定し、そこで実運用を行い評価を行った。 4)報告書作成 実施内容を取りまとめた報告書を作成した。 |
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助成機関 |
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事業成果物種類 |
報告書
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事業成果物 |
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