事業成果物名

2020年度_JSMEA_微弱電流を用いた舶用プロペラ生物付着防止装置の技術開発成果報告書

団体名

事業成果物概要

1.事業名
 微弱電流を用いた舶用プロペラ生物付着防止装置の技術開発

2.目的
 就航中の船舶の燃費は年数とともに劣化する。例えば、鉱石運搬船では、1年間で5%燃費が悪くなり、そのうち7割がプロペラへの生物付着によるものである。このため、プロペラへの生物付着防止技術が必要となっている。なお、プロペラへの生物付着は主に停泊中に発生している。
そこで、水門等で使われている防汚技術を応用して、停泊中のプロペラに微弱電流を通電してプロペラ表面を無酸素状態にし、生物付着を抑制する装置を開発する。

3.事業内容
 本事業は、2020年度と2021年度の2年計画で行うもので、1年目の2020年度は以下を実施した。

(1)小型船舶通電なし試験
  1)小型船舶で通電なし試験を実施して燃料消費量を把握した。
  2)試験には小型船舶「けやき(船名を「椿」に改名):長さ10m、幅2.5m、喫水1.1m、プロペラ径0.7m」を使用した。また、試験前にプロペラを清掃し表面粗度を計測した。
  3)「けやき」において1週間おきに係留状態でプロペラを毎分300回転、30分ほど回転させた。また海水温を計測した。
  4)1か月に1回、所定航路を所定速力で航走し、そのときの速力ならびに燃料消費量を記録した。速力は速力計測器、燃料消費量はロータリー式燃料流量計を用いて計測した。
  5)1か月に1回、プロペラへの生物付着状況を水中ドローンで写真撮影して確認した。
(2)通電あり試験の計画
  1)2021年度に実施する小型船舶通電あり試験の計画を立てた。
  2)プロペラ面積を基とした必要通電量を算定した。
  3)シミュレーションを用いた陽極の配置場所の検討を行った。
  4)必要通電量に対応した電源を選定し、試験に供する小型船舶内での設置方法を検討した。また小型船舶船底への陽極設置方法を検討するとともに、配線方法について検討した。
(3)実運航船での効果の推定法検討
実際の運航スケジュールと今回の試験結果を元に、実際のばら積み貨物船での効果を推定する手法を検討した。
(4)報告書作成

助成機関

事業成果物種類

報告書

事業成果物

事業成果物名

2020年度_JSMEA_微弱電流を用いた舶用プロペラ生物付着防止装置の技術開発成果報告書

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事業成果物名

微弱電流を用いた舶用プロペラ生物付着防止装置の技術開発

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