事業成果物名

0602農山村地域におけるムラ機能の維持・保全に関する研究

団体名

事業成果物概要

1.事業名
 農山村地域におけるムラ機能の維持・保全に関する研究

2.目的
 農山村地域では、農林業の低迷、道路、用水など生活基盤の維持・保全や防災・安全確保などの共同作業の担い手の減少などが今日なお進行している。このため、地域を構成している各集落(ムラ)は、ハードな生活基盤のみでなく、地域社会としての自律的機能に関しても大きく変容しつつある、とくに、小規模集落は、厳しい状況にあり、移転、統廃合・再編などの恐れがあるところも少なくない。したがって、このような状況や今後のさらなる少子高齢化状況などをできるだけ的確に把握・分析し、新たな時代にふさわしい農山村社会像を模索し具体化することが喫緊の課題となっている。このため、本研究では、農山村社会の基礎となる各集落が有するムラ機能の維持・保全及び新たな創造について分析する。このことを踏まえ、今後の農山村社会形成に向け、集落が自立して維持・存続するための基本的対応方針・方策の検討、提示を本研究の目的として実施した。

3.事業内容
① 小国町及び町内各集落の現況・資源の把握
地元住民、関係機関、有識者、行政担当者などへのヒアリング、文献及び現地踏査などにより、対象地域の現況・地域資源の把握を行った。

② 小規模集落の自立、ムラ機能の維持・保全に関する先行事例
自立する農山村経営、ムラ機能の維持・保全を基本とした地域間連携等の事例について、文献調査により主要な事例を整理・抽出し、現地視察調査を行った。

③ 「人・土地・ムラ」の空洞化を踏まえた新しいまちづくりの方向性の検討
コミュニティ、相互扶助、景観、生活環境、地域産業維持のための多様な担い手の確保や維持母体についての課題抽出、意向把握を行い、環境の変化に対応した新しいまちづくりの方向性等について検討を行った。

④ 新しい集落機能の創出方策
①~③を踏まえ、集落の再編ではなく、現行の各集落が地域間連携などにより、新しい集落機能を創出し、自立して維持・存続が出来る総合的なまちづくりの手法について提言を行った。

助成機関

事業成果物種類

報告書

事業成果物

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