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【2021年度活動報告】おたがいさまプロジェクト活動報告_03月分【復興支援】
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事業成果物概要 |
おたがいさまプロジェクト
活動報告書_2021年度_03月 被災支援ボランティア団体 「おたがいさまプロジェクト」 被災支援ボランティア団体「おたがいさまプロジェクト」の 2022年3月の活動報告になります。 今年度最後となる被災地支援は倉敷市真備町、長野市・小布施町にて被災者に寄り添い、神戸では被災者の大切な思い出を守るため、泥で汚れた写真を洗浄しました。 ※新型コロナウイルス感染拡大防止対策を徹底しての活動となりました。 活動場所被災地情報 西日本豪雨被害状況(2018年7月) 平成30年7月豪雨により、西日本を中心に、広域的かつ同時多発的に河川の氾濫、がけ崩れ等が発生。これにより、死者223名、行方不明者8名、家屋の全半壊等20,663棟、家屋浸水29,766棟の極めて甚大な被害が広範囲で発生した。 <岡山県倉敷市真備町において> 小田川(倉敷市真備町)では、洪水浸水想定区域と実際の浸水範囲がほぼ一致するにもかかわらず、51名が死亡。特に死者の約8割が70歳以上。ハザードマップで示された想定浸水区域とほぼ一致する区域が浸水。 仮設住宅はほぼ撤去され、現在被災者は市営の復興支援住宅に住んでいる。今後地域に馴染めるためのサポートが重要視されている。 令和元年台風19号による被害等(2019年10月) 死者90名、行方不明者9名、住家の全半壊等4,008棟、住家浸水70,341棟の甚大な被害が起きた。 年代別の犠牲者を近年の災害と比較すると、60代以上の被害が多い。また、屋外で犠牲になった比率が高い <栃木市において> 栃木県では死者4名、住家の全半壊等1,264棟、住家浸水13,200棟の被害。栃木市では、台風後人口が大幅に減っており、特に浸水被害が大きかった地区では100人以上も減少した。 <長野市において> 長野市の住宅への被害は3878世帯と、県内では最大だった。うち全壊は1,034世帯、大規模・半壊は1,659世帯だった。被害総額は1,108億円、人的被害は県内の死者数が3人、重軽傷者は93人。 現地支援活動 日時/場所 ボランティア数 2022年3月13ー14日 / 長野県長野市・小布施町(1名) 2022年3月25日 / 岡山県倉敷市真備町(4名) 対象被災者数 長野:約40名 真備: 約10名 内容 子ども支援 / 傾聴活動 / 写真洗浄 / 防災セミナー その他 JR西日本あんしん社会財団(真備)、神戸市(長野)の助成事業です。 新型コロナ感染症対策のため、少人数での活動となりました。 詳細 子ども支援(真備・長野) 真備:地元の支援団体「竹あかり」様のご協力で、地元中学生と一緒に竹灯篭の制作、たけのこご飯作りを実施しました。当時は小学生だった子どもたちも中学2年生になりましたが、それでもイベントに参加する関係が築けております。中学生たちは初めての灯籠づくりを堪能し、みんなでたけのこ料理を作って、地元団体との交流が生まれる笑顔が消えることのない大切な時間となりました。 長野:地元の支援団体「信州遊び場プレーパーク」様のご協力で、子どもたちの自主性に任せたプレーパークのお手伝いをすることができました。半年ぶりに会えたのですが、団体を覚えていてくれた子ども達がお手紙を書いてくれるなど、継続した活動の大切さを実感しました。 <活動の成果> 自主性に任したさまざまな体験をさせ、情操教育の一助となった。 ストレスの発散場所を提供し、心から寄り添うことで、不安や悲しみを 取り除き、生きる強さに昇華させることができた。 地域住民と触れ合うことで社会性を伸ばすことができた。 普段接することのない年上の高校生や大学生のボランティアと遊ぶことにより、情操教育の一助となった。 地元支援団体との連携強化につながった。 傾聴活動(長野)- 子ども連れのお母さんから被災当時やひきこもりがちになっている子どものお話を傾聴することができました。継続して活動していることによる関係性が実を結んだ時間でした。来年度も参加した方が少しでも心安らげるように寄り添う活動を続けていきます。 <活動の成果> 一人一人違う心の問題を傾聴する事で、 悲しみや怒り、寂しさからの解放、孤独死や引きこもりなどの抑制活動を行った。 写真洗浄 (真備・長野) 真備:地元で写真洗浄を行っている「真備写真洗浄」様に伺い、今年度ご協力いただいたお礼も含め、現在の活動状況を伺いました。現在約30件ほどの写真を扱っており、来年度いっぱいは活動予定。今後も神戸写真洗浄として協力体制を敷く約束を交わしました。 長野:地元で写真洗浄を行っている「あらいぐま信州」様のご協力で地元の中学生と写真洗浄を行いました。現在長野市では2箇所の写真洗浄団体が被災された方の思い出を守るため活動しています。 <活動の成果> 被災者の思い出を守り、復興支援への後押しをする事ができた。 地元支援団体と連携強化を図ることができた。 過去の文化財(写真)の遺失を防ぐことができた。 防災セミナー(長野) _ [傾聴のノウハウについて(後半)] あらいぐま信州さんの拠点「信州ベース」にて、長野の学生向けに、2回目となる防災セミナーを実施。コロナウイルスの再拡大もありオンラインのみでしたが、当団体が培ってきた傾聴のノウハウを継承するため、心に寄り添う必要性を参加者に感じていただきました。前回参加した中学生より『仮設住宅に住んでいる友達のお話をうまく聞けたのも前回聞いた話のおかげ』と感想を頂き、セミナーの効果を実感しております。この活動にあたり「被災地NGO恊働センター」の頼政様より10月に伺ったセミナーを参考にしております。 <活動の成果> 阪神淡路大震災より培ってきた傾聴のノウハウを他県の学生に継承できた。 長野と関西圏の学生ボランティアとの交流を通じて社会性を伸ばしながら、防災や減災について学べる機会を提供することができた。 神戸写真洗浄 日時/場所 ボランティア数 03月05日(土)10:00~12:00/13:00~15:00@ボランティアルーム/計16名 03月09日(水)13:00~15:00@北区社会福祉協議会/計16名 03月19日(土)13:00~15:00@コープ大久保/計10名 03月21日(月)13:00~15:00@コープ桜塚/計17名 03月23日(水)10:00~12:00/13:00~15:00@青少年会館/計3名 受益対象地域 対象者数 作業枚数 栃木県栃木市 約100名 1,248枚 支援・協力団体 追手門学院大学 社会福祉部(協力)、神戸市北区社会福祉協議会(協力) コープこうべ第6地区・大阪北地区本部(協力) 内容 ①写真洗浄 ②プチ防災セミナー その他 コープともしびボランティア振興財団の助成事業になります。 詳細 写真洗浄とは- 「写真洗浄」とは、自然災害の泥などよって汚れてしまった写真を1枚ずつ丁寧に洗浄する復興支援活動です。 汚れてしまった写真はバクテリアが浸食してやがて写っているものが見えなくなっていくため、水とエタノール水溶液を使って洗浄します。 写真洗浄は現地に向かわずとも被災者に寄り添うことができる復興支援です。 <活動の成果> 被災者の思い出を守り、復興支援への後押しをする事ができた。 写真洗浄ボランティアを世間に広める一助となった。 被災地ではない地域で、復興支援を行えた。 過去の文化財(写真)の遺失を防ぐことができた。 写真洗浄を通して被災地の現状を伝える事ができた。 被災地の現状を伝えることで、災害の風化を防ぐ一助となった。 地元の支援団体や学校と協同することで、防災への連携強化に繋がった。 被災地にいかなくてもできる復興支援 体力には自信が無い、または遠方で行けないが、「被災地の役に立ちたい」という多数の声をいただき、地元で復興支援ができる写真洗浄を開始。小学生からご年配まで多少の障害を持っている方でも参加して頂いております。 学生・地域と手を取り合って 今までご協力頂いた追手門学院大学社会福祉部様やコープこうべ第3、6地区本部の皆様に加えて、神戸市北区社会福祉協議会様と初めて写真洗浄活動を実施しました。 写真洗浄を通じて1枚でも多く被災された方の思い出を守るとともに、ボランティアの方に防災や減災、何より「思いやる」大切さをつたえることができました。 防災セミナー _ [災害について考えよう] 学生メンバーが主体となって実施している防災セミナー。今回はメンバーの高野さんに災害が起きた時のボランティアの流れを説明していただきました。初心者向けに社会福祉協議会がどのようにボランティアを募るかなどの一連の流れを説明していただき、これからの起こるであろう災害に対して参加者の方に興味をもっていただく機会となりました。 情報発信 活動日時 3月9日(水)10:00~13:00 ボランティア数 3名 その他 コープともしびボランティア振興財団の助成事業になります。 詳細 YouTube 配信- 当団体の活動を一人でも多く、特に若い方に知ってもらうため、2ヶ月に1回、オンライン配信にて活動報告を実施しました。 今月は1、2月に活動した神戸での写真洗浄をわかりやすく紹介しております。 <活動の成果> 若い方に届けやすい媒体で被災地情報の発信を行えた。 被災地の現状を伝えることで、災害の風化防止となった。 学生メンバーに発表の場を提供することで青年育成ができた。 所感 2021年度最後の現地活動は、これまで活動してきた倉敷市真備町、長野県長野市・小布施町で実施することができ、また写真洗浄においても、コープこうべ第6地区・大阪北地区本部、追手門学院大学、そして神戸市社会福祉協議会の皆さまと活動できた、今年度の集大成ともいえる月となりました。 今年度中は新型コロナウィルスの影響下でしたが、ボランティアの皆さまのご尽力で誰一人感染することなく、昨年度のおよそ倍の活動を行うことができ、ここまで活動できたのもご協力頂いたみなさまのおかげです。あらためてお礼申し上げます。 この手紙は長野のママさんからいただいたメッセージです(掲載了承済み)。ボランティアの私達でできることは限りがありますが、それでもこの小さな活動が誰かの笑顔になるのであれば、続ける意味があるんだと改めて感じております。そしてこの活動を行うにあたり、今年度もたくさんの方に支えて頂きました。その想いを無限にしないためにも誠心誠意活動して参りたいと思います。 [JR西日本あんしん社会財団]様、[コープこうべともしびボランティア振興財団]様、[神戸市企画調整局 つなぐラボ]様、[追手門学院大学 社会福祉部]様、[コープこうべ第6、大阪北地区本部]様、そしてご寄付頂いた皆さま、ボランティアの皆さまのおかげです。 これからも被災された方が喜んでいただける世界を作っていきたいと思います。 心からの感謝をこめて。 おたがいさまプロジェクト代表 大竹 修 |
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