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【2021年度活動報告】おたがいさまプロジェクト活動報告_2021年度分【復興支援】
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事業成果物概要 |
自 2021 年 4 月 1 日 至 2022 年 3 月 31 日 被災支援ボランティア団体 おたがいさまプロジェクト 兵庫県神戸市北区北五葉3-8-38-102 1.統括 おたがいさまプロジェクトは西日本豪雨の被災地支援をきっかけに発足した市民ボランティア団体です。被災地にて<子ども支援><傾聴活動>、地元神戸で<写真洗浄活動>を行っております。 昨年度に引き続き平成30年7月豪雨の被災地 倉敷市真備町や、令和元年東日本台風の被災地 長野市・小布施町の 仮設住宅や施設などで慰問ボランティア活動を行いました。令和元年東日本台風の被災地 栃木県栃木市の写真を洗浄しました。 2021年度も新型コロナウィルスの影響で活動の制限はありましたが、昨年度のおよそ倍の活動を行うことができました。特に写真洗浄においてはコープこうべや、神戸市社会福祉協議会、神戸市立科学技術高校と協力して写真洗浄を行うことができ、地元の支援団体や、ボランティアセンターを運営する社会福祉協議会、また地元の学校などと協力することで地域の防災・減災強化に務めることができました。 被災地支援にとって現地支援団体・行政・社会福祉協議会との協力は必要不可欠であり、またボランティアの方やご支援頂ける方の想いによって活動がなりたっております。そして小さな団体にとって助成先である、コープともしびボランティア振興財団様やJR西日本あんしん社会財団様のご支援があるからこそ活動を続けられております。関わってくださっている全ての方に心から感謝申し上げます。 昨年度に引き続き、学生・青年メンバーが中心となって、定期的にYouTube・SNSなどで情報発信を行うことができました。今後も若い方向けに積極的に被災地の情報を伝えるとともに、これからの社会を担う若者に少しでも意義のあるあたたかい暖かい時間を提供してまいります。 2.事業報告 活動場所被災地情報 平成30年7月豪雨(西日本豪雨)(2018年7月) 被害状況 平成30年7月豪雨により、西日本を中心に、広域的かつ同時多発的に河川の氾濫、がけ崩れ等が発生。これにより、死者223名、行方不明者8名、家屋の全半壊等20,663棟、家屋浸水29,766棟の極めて甚大な被害が広範囲で発生した。 <岡山県倉敷市において> 小田川(倉敷市真備町)では、洪水浸水想定区域と実際の浸水範囲がほぼ一致するにもかかわらず、51名が死亡。特に死者の約8割が70歳以上。ハザードマップで示された想定浸水区域とほぼ一致する区域が浸水。 令和元年台風19号による被害等(2019年10月) 台風19号では、死者90名、行方不明者9名、住家の全半壊等4,008棟、住家浸水70,341棟の被害。栃木県では死者4名、住家の全半壊等1,264棟、住家浸水13,200棟の被害。 <台風19号被害の特徴> ・年代別の犠牲者を近年の災害と比較すると、60代以上の被害が多い。また、屋外で犠牲になった比率が高い。洪水関連の犠牲者が多い。 ・「洪水」「河川」犠牲者の5割強が浸水想定区域内。 ・ここ5年間の水害・土砂災害の中で死者数・行方不明者数が2番目に多い。 <栃木市において> 栃木県では死者4名、住家の全半壊等1,264棟、住家浸水13,200棟の被害。栃木市では、台風後人口が大幅に減っており、特に浸水被害が大きかった地区では100人以上も減少。高齢化も著しく、自治会関係者らからは「コミュニティーを維持できなくなる」と不安の声が漏れている。 <長野市において> 長野市の住宅への被害は3878世帯と、県内では最大だった。うち全壊は1,034世帯、大規模・半壊は1,659世帯だった。被害総額は1,108億円、人的被害は県内の死者数が3人、重軽傷者は93人。現在は被災された住宅の復旧の相談などを県が始めており、リフォームに向けての復興が始まっている.。 1.子ども支援 場所・日時 1.岡山県倉敷市(岡田仮設住宅、たけのこ茶屋、竹あかり) 2021/4/17、6/29、7/25、10/23、12/25、2022/3/26 2.長野県長野市(太田神社) 2022/3/12 活動回数 7回 対象被災者 約150人 活動内容 学習指導、地元イベント、レクリエーション、Xmasパーティーなど 詳細 1.岡山県倉敷市 西日本豪雨から3年経ち、町で会う子ども達も笑顔が増えてきましたが、それでも大雨になると不安そうに空を見上げ、泣きながら2階に大切な荷物を運んでいる子もいると、参加したママさんから伺っています。心の傷を癒すには長い時間とたくさんの愛情が必要です。今後も感染予防を行いながら定期的に活動を続けてまいります。 2.長野県長野市 昨年度に引き続き地元の支援団体「信州遊びづくしプレイパーク」様の協力を得て子ども支援を行いました。以前参加してくれた親子から暖かい手紙やコメントを頂き、継続して活動することの大切さを改めて実感しております。 <活動の成果> 自主性に任したさまざまな体験をさせ、情操教育の一助となった。 子どもたちのストレスの発散場所を提供し、心から向き合うことで、不安や悲しみを取り除き、生きる強さに昇華させることができた。 子どもたちが地域住民と触れ合うことで社会性を伸ばすことができた。 日頃遊ぶ場所が少ない子どもたちのために楽しみを与えることができた。 同会場で子どもイベントを行うことで、自然と地域の子どもたちと大人が交流出来るようにし、最終的に支援団体がいなくなった後でも、全世代を含めたより良い地域コミュニティが生まれるサポートが出来た。 2.見守り訪問 / サロン活動 場所 1.岡山県倉敷市(岡田仮設住宅、たけのこ茶屋、竹あかり) 2021/4/17、6/29、7/25、12/4 2.長野県長野市(太田神社) 2022/12/04-05 活動回数 4回 対象被災者 約40人 活動内容 見守り活動、サロン活動(お茶会・傾聴) 詳細 1.岡山県倉敷市 活動拠点としていた岡田仮設住宅が9月に撤去されることになり、撤去されるまで定期的に居住者や近隣の子どもたちを訪ねました。居住者の大半は高齢者で、足湯などの活動は控え見守り訪問を中心に実施。サロン活動も体操などを中心に行い、時間短縮、換気など感染症対策を徹底しました。居住者の大半は市営の復興支援住宅に住むことが決まっており、新たな地域コミュニティを形成するためにも今後も定期的に活動を実施する予定です。 2.長野県長野市 千曲川沿広域で被害のあった長野市を訪れ、地元の支援団体「被災地を写真でつなぐ実行委員会」様のご協力を得て、りんご農家で出荷のお手伝いならびに、傾聴活動を実施しました。神戸から遠いこともあり回数は限られますが、今後も定期的に訪れ、被災された方に寄り添う予定です。 <活動の成果> 一人一人違う心の問題を傾聴する事で、 悲しみや怒り、寂しさからの解放、孤独死や引きこもりなどの抑制活動を行った。 困りごとや依頼ごとを地元支援団体、社会福祉協議会などで情報提供し生活の現状や改善に役立てることが出来た。 被災者同士の良好なコミュニティ形成の一助となった。 足湯、お茶会を通じて楽しんでもらい、被災者の喜びや悲しみ、怒りに寄り添うことが出来た。 3.写真洗浄 / 防災セミナー 場所 1.関西圏(神戸市内施設、コープこうべ店舗、神戸市社会福祉協議会内) 2.長野県小布施町(信州ベース)2022/12/04-05、2022/03/12 活動回数 54回 対象被災者 約530人 活動内容 写真洗浄活動 詳細 【写真洗浄活動とは】 主に水害で汚れてしまった写真を1枚ずつ汚れを落とす復興支援活動です。泥で汚れた写真はバクテリアが侵食し、やがて見えなくなっていきます。その侵食をとめるために水・エタノール水溶液で洗浄するのが「写真洗浄」です。簡単な作業ではありますが、被災者の思い出を守り、心に寄り添う大切な活動です。 当初は被災地で行っておりましたが、現地支援団体から写真お預かり神戸でできる復興支援として地元神戸で行うようになりました。活動中に防災や減災、何よりボランティアの大切さを伝えるために、初心者向けの防災セミナーを行っております。運営に企画運営に関しては青年育成を目的とし学生メンバーが行っております。 今年度は長野で写真洗浄を行っている「被災地を写真でつなぐ実行委員会」を訪れ、写真洗浄並びに防災セミナーを行いました。今後も他団体と積極的に連携を取り合って行く予定です。 <活動の成果> 被災者の思い出を守り、復興支援への後押しをする事ができた。 写真洗浄ボランティアを世間に広める一助となった。 被災地ではない地域で、復興支援を行えた。 学生からご年配まで幅広い年齢層に復興支援を提供した。 過去の文化財(写真)の遺失を防ぐことができた。 写真洗浄・セミナーを通して被災地の現状を伝える事ができた。 被災地の現状を伝えることで災害の風化を防ぐ一助となった。 地元支援団体・学校・行政と協同することで日頃の防災への連携強化に繋がった。 4.青年育成 活動内容 青年育成 詳細 当団体は青年育成を掲げており、学生青年メンバーに対し防災セミナーや写真洗浄の説明など積極的に役割を与えております。これからの社会を担う若者たちに少しでも暖かく意義のある時間を提供しております。 <活動の成果> 積極的に役割を与え、多世代の交流を通じてることで責任感・社会性を伸ばすことにつながった。 同じ志を持ったメンバー間の心の繋がりが生まれ、大切な居場所のひとつとなった 5.情報発信 活動内容 取材活動、映像制作、YouTube配信 詳細 【取材活動】 西日本豪雨・台風19号への関心が減少し続けています。あの頃の悲しみを忘れたいという方がいる一方で、これからの防災や減災に生かすために記録として残す必要もあるはずです。当団体は、メディアで取り上げられていない被災された方への取材を元にSNS やオンライン配信などを行い風化防止に努めました。 <活動の成果> 情報発信をすることで被災地への風化防止に役立てることができた。 防災の意識向上に役立てることができた。 取材の内容・報告を青年メンバーに任せることにより青年育成につながった。 【YouToube配信・映像制作】 当団体の活動を一人でも多くの方に、特に若い方に知ってもらうための活動動画を制作しております。 <活動の成果> 写真洗浄・被災地活動の認知度を高めることができた。 内容などを青年メンバーに任せることにより青年育成につながった。 動画をアーカイブ化することにより、後世に引き継ぐことができた。 <協力> 被災地NGO恊働センター、神戸市社会福祉協議会、コープこうべ、コンソーシアムひょうご神戸、写真洗浄団体(あらいぐま岡山・大阪・明石・人吉・山口・佐賀・ from)、長野遊びつくしプレーパーク <助成> コープともしびボランティア振興財団、 JR西日本あんしん社会財団 |
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助成機関 |
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事業成果物種類 |
報告書
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事業成果物 |
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