事業成果物名

2022年度_JSMEA_内航貨物船向けハッチカバーの電動化による船員負荷低減・環境汚染防止システムの技術開発成果報告書

団体名

事業成果物概要

1.事業名
内航貨物船向けハッチカバーの電動化による船員負荷低減・環境汚染防止システムの技術開発

2.目的
近年、内航船の代替建造では、長らく滞っていた近代化の一環として電動化・デジタル化機器が導入され、特に航行中の航海・機関系業務における船員への負荷低減が図られつつある。一方、停泊時の離係船(綱取り)や荷役作業(固体・液体貨物とも)等では、依然として船員負荷は極めて大きい状況にある。そこで、内航貨物船に搭載するハッチカバーについて、従来の油圧駆動に代わり、電動化やデジタルセンサーとの連携を図ることにより、通常2~3名で行う操作を遠隔により1名で行うことを可能とする。併せて、電動化によるメンテナンス性の向上等により船員の負荷低減と安全性向上を図り、さらに油圧駆動にともなう漏油リスクをなくすことによる環境汚染防止に資する。

3.事業内容
本事業は、2022年度の1年計画で行うもので、以下を実施する。

(1)電動モーターを用いた駆動機の開発
油圧駆動機では甲板機械の駆動源を利用するため、アンカー巻上げ時の必要力量から油圧ポンプユニットの総電力量が導き出される。甲板機械とは駆動源が切り離されるため、ハッチカバーの駆動に必要な力量から電動モーターの電力を計算する。従来に比べ電力消費量の効率化と最大突入電流を軽減するためインバーター制御の最適化を行う。
(2)省力化による船員不足への対応
駆動部のインバーター制御とロック機構の電動アクチュエーターにより開閉・ロック時の情報を数値化する。見える化された情報と電動化により遠隔制御が可能となるため、ハッチカバーの近くにいる必要がなく、ブリッジ等からの遠隔操作が可能となり1人で開閉を行える。また、ロック時のトルクの見える化、緩んだ等の情報から再ロックが必要な場合は警報を発する。見える化により故障箇所の特定が行えるため、メンテナンス性も向上する。
(3)デジタルセンサーとの連携機能の開発
前述の遠隔化によりハッチカバーの近くで操作することがなくなるため、開閉時の事故・怪我を防げるが、ハッチカバーの開閉中に船員が近づかないようエリアセンサーを用いて危険エリアを設定する。
(4)駆動機と電動アクチュエーター、デジタルセンサーの搭載
通常ハッチカバーは船首尾に駆動機を設置しているが船舶の前後方向の傾きにより開閉に微妙な力量の変化があるため、船首尾分の搭載を行い詳細なデータを取得する必要があり、実船舶に搭載し検証を行う。
(5)報告書作成

助成機関

事業成果物種類

報告書

事業成果物

事業成果物名

2022年度_JSMEA_内航貨物船向けハッチカバーの電動化による船員負荷低減・環境汚染防止システムの技術開発成果報告書

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事業成果物名

内航貨物船向けハッチカバーの電動化による船員負荷低減・環境汚染防止システムの技術開発

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