事業成果物名 |
福井型木質バイオマス利用の提言
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団体名 |
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事業成果物概要 |
木質バイオマスエネルギーは、木材、間伐材、おがくずなどを直接燃焼させるか、ガス化・液化し燃焼させて、熱や電気を取り出す。欧米では自然エネルギーの中心として位置づけられ、導入が進んでいる。日本でも、森林や林業の活性化を目指し、各地で取り組みがようやく始まっている。
県内では、今立町八ツ杉森林学習センターが、国内の先駆者を講師に迎えた年1回のセミナーや木炭自動車の開発、ペレットストーブの導入など、先進的な取り組みを続けてきた。センターの取り組みをきっかけに、人・情報のネットワークが構築され、遅ればせながら、県内にも市民サイドからの木質バイオマスエネルギー普及の機運も盛り上がってきた。 今後、活発化が予想される産学公(官)による導入への取り組みの“呼び水”となるべく、市民有志で「NPO法人 森のエネルギーフォーラム」を設立した。 福井県を活動の拠点とし、一般市民に対して国際的視野に立ち、地域の自然エネルギーの有効利用を学際的・総合的に考え、地域の森林文化や森のエネルギーについて住民参加型学習、環境教育、フォーラムなどの開催事業、地域の特性を生かした技術開発を行ない、資源循環型地域社会の実現に寄与することを目指している。 森のエネルギーフォーラムは産声を上げて間もないが、個々のメンバーが持つ情報、実践経験を生かし、木質バイオマス利活用に関する施策を提案し、バイオマスエネルギー生産県の誕生に向けた議論の活性化を促したい。 提言にあたっては、具体的な環境整備へスムーズに移行することが出来るように留意。新エネルギー創出、地域産業の掘り起こし、地域新産業創出、コミュニティーの回復、林業関係者のダイオキシン対策支援、地域熱供給、新たな流通創出など多方面にわたる事業が展開できる可能性を提示した。 資源循環、地域自立、地域振興を同時に実現する福井独自のエネルギー政策への参考となれば幸いである。 |
助成機関 |
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事業成果物種類 |
論文
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事業成果物 |