事業成果物名 |
2009年度 船底付着生物移動防止法の開発
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団体名 |
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事業成果物概要 |
事業名:加水分解塗料による船底付着生物移動防止法の開発
1.事業の目的 国際航海に従事する船舶の船底に付着した生物の大部分は、航海中に塗料の溶出とともに剥がれ落ちるが、船尾の淀みのような部分の塗料は溶出しにくく、付着した生物がそのまま寄港地に持ち込まれ、海洋生態系攪乱の要因になっている。 当工業会では、平成18年度から3カ年計画で実施している低VOC防汚塗料の開発研究において、従来、塗料には使用できないとされていた樹脂を用いて新塗料を開発しているが、その過程において、基礎樹脂へのロジン(松ヤニ)配合等によって溶出速度を自由に制御できることが判明した。 本事業は、この新塗料をベースに、船底の各部位に用いる塗料の流速と溶出速度の関係を制御することにより、船底に付着した生物の越境移動で海洋生態系が攪乱されることを防止することを目的とする。 2.目標 船底の各部位に付着した生物が航海中に全て剥がれ落ちるような塗料を開発する。 3.事業の実施内容 2カ年計画の初年度にあたり、次の調査を実施する。 (1)速度など塗料消耗量に及ぼす流場因子を特定する。 ①円筒形試験片実験による流速と塗膜損耗の関係を調査 ②水路試験による圧力失損計測 (2)スライム等バイオフィルムが剥離する塗料消耗量(溶解性能)を決定する。 ①海洋生物付着試験片を作成 ②付着物剥離に流速と溶出速度が及ぼす影響・相関関係の抽出実験 (3)実船による実証実験を行う。 開発塗料を実船に全面塗布し、性能評価を行う。 |
助成機関 |
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事業成果物種類 |
報告書
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事業成果物 |