【はしがき】
本報告書は、日本財団の2009 年度助成事業「船舶関係諸基準に関する調査研究」の一環として、新世代復原性プロジェクトにおいて実施した「新世代復原性基準に関する調査研究」の成果をとりまとめたものである。
本プロジェクトではIMO（国際海事機関）/ SLF（復原性・満載喫水線・漁船安全小委員会）での審議に関する検討として、新世代復原性基準の策定、SOLAS 条約へのストックホルム協定の導入に関する調査、旅客船の損傷時における安全帰港のための運航ガイドラインの検討、を行った。

【目次】
1. はじめに（調査研究の背景・目的）
1.1 背景及び目的
1.2 調査研究の内容
2. IMO での審議状況
2.1 IMO第86回海上安全委員会（MSC86）の報告
2.2 ISCGワークショップの報告
2.3 IMO 第52 回復原性・満載喫水線・漁船安全小委員会（SLF52）の報告
2.4 抄録
3. プロジェクトの活動状況
4. 新世代復原性基準（非損傷時）の策定に関する調査研究
4.1 はじめに
4.2 デッドシップ状態の転覆確率推定法の数値実験による検証
4.3 デッドシップ状態での横漂流による横傾斜レバーについて
4.4 ブローチングについての方向安定性についての付加基準案の検討
4.5 ブローチングに関する第2 段階基準適用上の問題点についての検討
4.6 ブローチングについての第1 段階基準に与える船規模影響の検討
4.7 ブローチングに関する第1 段階基準に与える船型影響の検討
4.8 パラメトリック横揺れについての模型実験と近似計算および数値シミュレーション
との比 較
4.9 技術的観点からの安全性評価
4.10 まとめ
5. 損傷時復原性基準にかかる諸課題に関する調査研究
5.1 RoRo 客船にかかる損傷時復原性規則の安全性評価
5.2 損傷船舶の安全帰港に関する安全性評価
5.3 まとめ
6. おわりに
6.1 調査研究結果（まとめ）
6.2 総評

【添付資料】
1. SLF52/3/1: Report of the intersessional Correspondence Group on Intact Stability
2. SLF52/INF.2: Information collected by the intersessional Correspondence Group on
Intact Stability
3. SLF52/3/6: Explanationof a proposal on new generation intact stability criteria
4. SLF52/INF.3: Sample calculation results of draft direct stability assessment methods
for parametric rolling
5. SLF52/11/2: Study on the impact of the damage stability requirements of the
SOLAS 2009 amendments on ro-ro passenger ship
6. パラメトリック横揺れの確率論的推定手法

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