事業成果物名 |
アンガージュマン・よこすか パンフレット
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団体名 |
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事業成果物概要 |
▼団体名
NPO法人アンガージュマン・よこすか ▼NPOの概要 (NPOから提出された申請文をそのまま転載したものです。): 不登校の子どもたち、引きこもりの若者たちの居場所(フリースペース)の運営。 主に不登校の子どもたちに対する個別指導による学習支援。 引きこもりやニートの若者たちに対する就労支援講座の運営と就労支援店舗「はるかぜ書店」の運営。 相談・カウンセリング。以上の事業に付随する活動。 ▼事務所所在地: 横須賀中央(京浜急行) ▼URL: http://engagement.angelicsmile.com/ ▼提供するサービスグラントの内容: 印刷物サービスグラント (パンフレットの制作) ▼サービスグラント事務局からのコメント: NPO審査担当:嵯峨 横須賀中央の駅からつま先上がりの坂を上ると、鄙びた商店街に入ります。空き店舗も散見される中に、ギャラリーやカフェなどがちらほらとあったり、横須賀コロッケとか、庶民的なお店もある中で、交差点の角っこの、ちょっと目立つ位置に「アンガージュマン・よこすか」の拠点がありました。 アンガージュマンは、不登校やニートの子どもが集う「フリースペース」として、5年前からこの商店街の一角の空き店舗を借りて運営されています。 「フリースペース」というのは、不登校・ニート・引きこもりの子どもの居場所の一般名称のこと。全国各地に、こうした取り組みをしている自治体や民間のグループがあります。 アンガージュマンの利用者は、主に①中学生世代を中心とする不登校の子ども、②20代・30代のニート・引きこもりの人たち。横須賀市内はもちろんですが、横浜以南、三浦半島全域からこの場所に通うそうです。利用者数は約50人。 こうした引きこもりの子どもたちへのサポートとして、アンガージュマンでは、拠点であるフリースペースを活用して、学習サポートをはじめ、さまざまな「講座」を開いて子どもたちと大人との交流を図っています。 でも、アンガージュマンの特徴は、施設の中のことではなく、商店街の空き店舗という立地を生かした、商店街や地域コミュニティとの連携にあるようです。 アンガージュマンでは、商店街の空き店舗をもう一つ借りて「はるかぜ書店」という書店をオープンさせ、その運営を継続的に行っています。また、商店街の通路ではゴーヤのグリーンカーテンを見かけたのですが、その設置を行うなど商店街との積極的な交流プログラムを運営しています。 引きこもり・ニートの子のための施設というと、もう少し施設として独立した(閉ざされた)場所という印象を私自身が持っていたのですが、こちらのアンガージュマンは、商店街の“路面店”という場所で、通りとの境目はガラス戸一枚。商店街の一員として、コミュニティづくりの担い手として活動しているのだな、という印象を覚えました。 不登校・引きこもり・ニートの子への「対策」だけでなく、彼らが商店街というコミュニティの中で役割を発見して活動していくことで、地域コミュニティ活性化の「担い手」にもなっている、そんな素敵な関係が生まれているようです。 サービスグラントとしては、こちらの団体の場所が横須賀という地理的な制約がありながらも、不登校・ニート・引きこもり問題に対する明るくユニークな選択肢を提供するアンガージュマンを応援したいと考えました。 アンガージュマンによると、最近の統計では、中学生の不登校の割合は全国で2~4%程度だそうです。横須賀市では全国平均よりも高く約5%。市内には、中学生世代で約500人の不登校の子がいるそうです。小学生世代でも100~150人ほどになるとか。その背景には、貧困家庭が多いこと、離婚率も高く、児童虐待のケースも多いということです。 アンガージュマンの利用者は50人足らずですから、まだまだ、不登校でありながら、フリースペースなどにも通えていない子もたくさんいます。市役所の相談コーナーの利用件数も少なく、親がまず相談する、というアクションを取っていない家庭も多いようです。 まずはアンガージュマンに相談に来てもらうこと、もちろん、会員になってこの場所を利用してもらうこと。アンガージュマンの輪を広げることで、幅広い人との「つながり」を得られる子どもも、広がっていくはずです。 ニートや不登校の問題を、みなさまご自身、どれぐらい身近に感じられるかについては、これまでのご経験や、周囲のようすによって、個人差があるかもしれません。 でも、最近は、学校だけでなく、職場などでも、問題を抱えている場所をちらほら耳にすることもあるのではないでしょうか? “生きづらさ”という、なかなか重たく出口の見えづらいテーマですが、それを個人の問題と片付けるのではなく、社会の中ですくい上げて、その先にある希望を見ることができるかどうか。 そんなテーマとともに、活動が簡潔に伝わり、共感が得られるようなパンフレットの新規制作を担当しました。 |
助成機関 |
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事業成果物種類 |
パンフレット
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